なぜ戦争は起きるのか の商品レビュー
前半では、世界で起きた多数の戦争を主として地域で分類して並べている。後半は、日本人のための肯定的な日本観を提示している。 「なぜ戦争は起きるのか」の答えとしては、いくつかの説を示した後、基本的には領土問題であるとしている。が、それほど強い説得力がある議論ではないように感じた。 ...
前半では、世界で起きた多数の戦争を主として地域で分類して並べている。後半は、日本人のための肯定的な日本観を提示している。 「なぜ戦争は起きるのか」の答えとしては、いくつかの説を示した後、基本的には領土問題であるとしている。が、それほど強い説得力がある議論ではないように感じた。 とりあえず、世界にあった戦争全部についての感覚が何となく得られたのはよかった。
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前半は、これまでの500の戦争について、淡々と事実だけが並べられている。何かの折りに参照するには良いが、もう少しコメントが欲しい。後半は、日本が恵まれた国であり、日本が武士道精神に回帰し広めていく事が、世界に平和を築く事になると説く。具体的ではないが、共感できますね。
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第5章までは、今までに起こった戦争の事実が淡々と書かれているだけ。 ただし、日本に関わる戦争については「アジアの独立」「自国防衛」のためと書かれており、よくある戦争論のような自虐的な視点は全くない。 第6章では、シーパワー理論を実践して得をしたのはアメリカだけで、日本はシーパワー...
第5章までは、今までに起こった戦争の事実が淡々と書かれているだけ。 ただし、日本に関わる戦争については「アジアの独立」「自国防衛」のためと書かれており、よくある戦争論のような自虐的な視点は全くない。 第6章では、シーパワー理論を実践して得をしたのはアメリカだけで、日本はシーパワーにはまったくなり得得なかったとし、国家戦略としての戦争観の違いを明確にしている。 第7章、第8章では古代より平和を希求してきた日本と、その日本の精神がはぐくんだ「武士道」について説明し、「おわりに」で争いだらけの世界で、日本が本当に果たすべき役割を論じ結んでいる。良書だ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
元陸上自衛隊戦術教官による戦争についての考察。軍事のプロフェッショナルによる戦争論に期待したのだが、第一章〜五章まではとおりいっぺんの戦争史。表題については詳らかにしないまま、最後の第八章では神話的な日本礼賛になってしまってかなりげんなりした。これでは普遍性を持った考察にはならない。我褒めからはなかなか教訓を得る事は難しい。
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戦争史を紹介しつつ、その原因や状況を解説。 500の戦争を実証分析、という煽り文句がついていたが、やはり新書1冊で紹介するのは無理があるのか、淡々と紹介していく程度にとどまっていたのが残念。 むしろ、過去の重大ないくつかの戦争を詳しく解説したほうが実があったのでないだろうか。 ...
戦争史を紹介しつつ、その原因や状況を解説。 500の戦争を実証分析、という煽り文句がついていたが、やはり新書1冊で紹介するのは無理があるのか、淡々と紹介していく程度にとどまっていたのが残念。 むしろ、過去の重大ないくつかの戦争を詳しく解説したほうが実があったのでないだろうか。 気持ち右寄りなのは大いに構わないが、最後2章で始まる、突然の日本賛美論と武士道至上主義は、それまでの戦争解説と比べると違和感を感じた。 それなら日本軍の立ち回りにおいて、いかにそういった精神が生かされていたのか、もしくは生かされていなかったのかを解説して欲しかった。
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