アマテラスの首飾り の商品レビュー
古代日本は古代メキシコと並ぶ、世界最古の翡翠文化の地。 そして、糸魚川周辺から発生した翡翠文化が、いったん出雲に吸収され、その後どうなったか。 翡翠文化には大珠と勾玉がある。 大珠は古代日本人に恵をもたらした、藤科の豆(なた豆)に似せたのではないか。 勾玉のあの独特の...
古代日本は古代メキシコと並ぶ、世界最古の翡翠文化の地。 そして、糸魚川周辺から発生した翡翠文化が、いったん出雲に吸収され、その後どうなったか。 翡翠文化には大珠と勾玉がある。 大珠は古代日本人に恵をもたらした、藤科の豆(なた豆)に似せたのではないか。 勾玉のあの独特の形は稲の胚芽に似せ、その生命力が崇拝の対象になったのではないか、と推察している。 両方とも穴を通すための穴がついていてる。 そこには「ひも」への呪術的・信仰的な意味があり、語源となった「ひめを」のひめは霊能、をは緒の意、ひもの一本に神がのりうつることにより霊能力を得ると信じられた。 だが、5世紀、朝鮮からの外来文化の台頭により、勾玉の文化はいちど失われた。 それらは歩揺(中国で頭髪具ことに釵子などに薄い金板や玉などをつらねて垂下した飾り)に象徴される、騎馬民族を祖とするものであった。 しかし、中央集権を狙う欽明天皇派により、勾玉は「3種の神器」の八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)として復活する。 為政者にとって、食料の確保は何がなくともなされるべきことであり、稲の生命力を象徴する勾玉が都合がよかったからである。
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三種の神器の一つである勾玉。イザナギが娘アマテラスに授けたといわれている。その素材はヒスイ。漢字では”翡翠”と書くが、もうひとつ読み方がある。それは”カワセミ”。飛ぶ宝石といわれるこの鳥は、ヒスイにも劣らぬ美しさだ。中国のイメージが強いヒスイだが、実は日本が世界最古のヒスイ文化の...
三種の神器の一つである勾玉。イザナギが娘アマテラスに授けたといわれている。その素材はヒスイ。漢字では”翡翠”と書くが、もうひとつ読み方がある。それは”カワセミ”。飛ぶ宝石といわれるこの鳥は、ヒスイにも劣らぬ美しさだ。中国のイメージが強いヒスイだが、実は日本が世界最古のヒスイ文化の国だったと本書は教えてくれる。この勾玉の形、何に見えますか?
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