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制度と進化のミクロ経済学 の商品レビュー

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2013/07/17

mostly harmlessに続いて「これは読まなきゃ」と思っていた本を5年間死蔵していたら翻訳が出てしまった。なんか、修士のころの方が、面白い分野への視野が広かった気がするね。 Bowlsはラジカルな経済学者という紹介を受けることが多いけれど、進化経済学的な経済学「原理」の...

mostly harmlessに続いて「これは読まなきゃ」と思っていた本を5年間死蔵していたら翻訳が出てしまった。なんか、修士のころの方が、面白い分野への視野が広かった気がするね。 Bowlsはラジカルな経済学者という紹介を受けることが多いけれど、進化経済学的な経済学「原理」の見取り図を描こうという試みは、他の反主流派経済学者とは一線を画すところ。なにせ、洋書の讃はArrowが書いてた位ですからね。 日本語版序文を見ると、青木昌彦先生→塩沢由典先生経由で翻訳に到ったらしい。なんともオールスター感。きっと翻訳も気合が入っているに違いない。独特の用語設定も含めて、どう日本語にしたのかも一読の価値ありか。 ゲーム理論の応用編としても読みごたえのある一冊だし、「ワルラシアンパラダイム」「ユートピア経済学」などの独特の世界観も面白い。 問題は、「ゆっくり読む時間がない」ことに尽きる。誰かこの本をゼミで扱っている先生はいないものか・・・。

Posted byブクログ