迷える四姉妹 の商品レビュー
久しぶりに、おもしろかった恋愛系の小説。言葉がスーッと気持ちよく入ってくる。この作家さんの人の作品を全部読みたい。
Posted by
実家暮らしでニートの二十二歳四女、方々で身体を投げ出す二十九歳三女、付かず離れずじっとりと夫と姑と暮らす三十一歳次女、睫毛サロン勤務で独身を謳歌する三十六歳長女。陰りごと軽やかに飲み込む自然体な家族と恋愛の有り様がすぐ傍にいそうな感じ。日常に根差した密なそれぞれの日々のさっくりし...
実家暮らしでニートの二十二歳四女、方々で身体を投げ出す二十九歳三女、付かず離れずじっとりと夫と姑と暮らす三十一歳次女、睫毛サロン勤務で独身を謳歌する三十六歳長女。陰りごと軽やかに飲み込む自然体な家族と恋愛の有り様がすぐ傍にいそうな感じ。日常に根差した密なそれぞれの日々のさっくりした重厚感が心地好い。
Posted by
他人の心情を覗き見ながら、共感したり感心したり、そんなことが出来るのが、私にとっての読書の醍醐味だと思っています。 この本は、そういう意味では、私の興味をそそり、気持ちをくすぐる面白い本でした。 ニートの四女葵、アバズレ?の三女夏果、不倫の結果その妻に座についた次女くるみ、親友...
他人の心情を覗き見ながら、共感したり感心したり、そんなことが出来るのが、私にとっての読書の醍醐味だと思っています。 この本は、そういう意味では、私の興味をそそり、気持ちをくすぐる面白い本でした。 ニートの四女葵、アバズレ?の三女夏果、不倫の結果その妻に座についた次女くるみ、親友に奪われた恋人が自殺した長女七緒の四姉妹。 それぞれがなんとなく幸せでなく、少しずつ誰かを羨んでいる。 あまり仲が良くないように感じられるものの、大人になった家族というのは、こんな感じかもとも思わされます。 七緒の最後のシーンに新たな出会いがあり、それが全体の最後であった事で、ホッとしながら読み終えましたが、くるみはこの先さらに不幸になりそうで、怖いなと思いました。
Posted by
これくらいの距離感の姉妹ってリアルにあるのだろうなと思った。4人もいたら家庭内での自分や他の姉妹の立ち位置に、良くも悪くも敏感になりそう。夏果以外は、それぞれに共感できるところがあった。 内容は異なるけれど、文体が江國香織っぽい気がした。
Posted by
初めて読む作家さんでしたー。 ふーん。と思ってたら終わってしまった! まぁ人それぞれ事情はあるし、姉妹とはいえ、踏み込めない領域みたいなものはあると思うんだよね。私の場合、だけど。 それはふむふむ。と思いました。
Posted by
- 1