未来は言葉でつくられる の商品レビュー
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現在では知らない人がいない程の大企業が「ビジョナリーワード」を駆使して今の地位まで昇りつめたその歴史についてと、そういった言葉の作り方について書かれた本。SONYなど日系企業やGoogleやAppleなどの世界的企業からジョン・F・ケネディや金沢21世紀美術館など思っていたよりも広い分野についての話が載っていた。 一番印象に残ったのは、広大な面積を誇るディズニーランドに入り口が1つしかない理由としてウォルト・ディズニーが挙げた「映画を途中から見たら、ストーリーが分からない」という言葉だ。ディズニーランドを「地上でいちばん幸せな場所」にするというビジョナリーワードを掲げていた彼のブレなさが素敵だと思った。 ビジョナリーワードの作り方も分かりやすくて良かった。ポイントは解像度・目的地までの距離・風景の魅力。そしてバックキャスティングで計画を立てること。 バックキャスティングとはトップダウンと同じで、ゴールを決めてそこから逆算していくこと。 素敵な言葉がたくさん載っていてしかも実用的な本だった。 「見たこともない風景には言葉が真っ先にたどり着く」 「未来を予測する最良の方法は、それを発明してしまうことだ」 「不可能に思えることはできるだけ無視の姿勢で」 「「すばらしい」では足りない」 「枯れた技術の水平思考」
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「未来を予測する最良の方法は、それを発明してしまうことだ」(The best way to predict the future is to invent it)- アラン・ケイ p34 任天堂の元開発者・横井軍平「枯れた技術の水平思考」: 枯れた技術とは「散々使われて安くなった技術」 水平思考とは「違う目的に置き換えること」p134 【機能するビジョナリー・ワード3つの条件】p172 ①解像度 ②目的地までの距離 ③風景の魅力 why?は一つの鉱脈を掘り下げる。if?は新しい鉱脈を掘り当てる。p193 <言葉をつくる5つの技法>p202 ①呼び名を変える ②ひっくり返す ③喩える ④ずらす ⑤反対を組み合わせる 元東京大学総長・小宮山宏は一般的な日本の「課題山積みの国」というイメージを反転させ、「課題先進国」という新しいビジョンを示した。 少子高齢化などの問題は、やがて他の先進国も直面せざるをえなくなる。それをいちばん危機的な状況にあると考えるのではなく、世界でいちばん初めに解決することで、その手法とアイデアを世界に輸出できるのではないか、という提案。 課題先進国という言葉は、ネガティブな事象をポジティブに捉えなおすきっかけになった。 ↓ 不満をひっくり返すと、希望が生まれる。 【3にんの経営者の比喩】p228 ・パナソニック松下幸之助「水道哲学」 ・京セラ稲盛和夫「アメーバ経営」 ・ザッポスのトニー・シェイ「ポーカー経営」 言葉は未来の骨格。肉づけされて初めて命が吹き込まれるもの。p250 【計画立案には2つの方法がある】p251 ①フォアキャスティング ②バックキャスティング:未来を起点にして、現在を鑑みる。目的地に到達した視点から、現在地を見つめる思考法。
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ことばを扱う仕事(末端ではありますが)自分がもやもやと考えていたことをズバッと言ってくれた、気持ちいい本だった。 コピーやキャッチフレーズは、飾りではなく、まず想いがあって、そこから産まれるもので、だけどそのことばが出力された瞬間に世界がかわる。今度はことばが世界をひっぱる。 途...
ことばを扱う仕事(末端ではありますが)自分がもやもやと考えていたことをズバッと言ってくれた、気持ちいい本だった。 コピーやキャッチフレーズは、飾りではなく、まず想いがあって、そこから産まれるもので、だけどそのことばが出力された瞬間に世界がかわる。今度はことばが世界をひっぱる。 途中の「会社のちょっといい話」みたいのが長くて、しかもアップル、グーグル、パタゴニアとか、それ的な会社ばっかりでちょっと読書欲がだれた(というか、実は読むのに1ヶ月かかった。面白いんだけどなあ。なんだか異常に進まず)。でも、ただの「いい話」じゃなくて、ことばのすごさを軸に書かれているので今までにない目線がほんとうにうれしかった(ことばを愛する者として)! 未来ってことばは使ったことほとんどないし、そんな好きじゃなかったけど、ちょっといいな、ってはじめて思いました。
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頭がくしゃくしゃにかき乱された。 右脳がびびっと刺激されて、アイデアが沢山出てきた。 思考が言葉を作るのではなくて、 言葉が思考を作る。 Appleやソニー、パタゴニアなど、 優れた企業のキャッチコピーを基に、 未来を形作る言葉の作り方を教えてくれる。 この本で学んだことを...
頭がくしゃくしゃにかき乱された。 右脳がびびっと刺激されて、アイデアが沢山出てきた。 思考が言葉を作るのではなくて、 言葉が思考を作る。 Appleやソニー、パタゴニアなど、 優れた企業のキャッチコピーを基に、 未来を形作る言葉の作り方を教えてくれる。 この本で学んだことを直ぐに実践したい。 ☆KEY POINT ・機能するビジョナリーワードの条件 (1)解像度;出来る限り具体的に! (2)目的地までの距離;遠すぎず、近すぎず! (3)風景の魅力;ワクワクする未来を! ・ビジョナリーワードを作る4ステップ (1)現状を疑う;本当にそう?→ダウトリストを作る。 (2)未来を探る;もしも?→イフリストを作る。 (3)言葉をつくる;つまり?→4つの技法 「呼び名を変える」「ずらす」「ひっくり返す」「喩える」「反対を組み合わせる」 (4)計画をつくる;そのために? →バックキャスティング(未来を起点に現在を考える) ⇔フォアキャスティング(現在を起点に未来を考える)
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●「貧困は、博物館へ」byムハマド・ユヌス、「地上でいちばん幸せな場所」byウォルト・ディズニー、「僕たちはエンジニアじゃなくてアーティストなんだ」byスティーブ・ジョブズ、「世界旅行も、宇宙経由で」byヴァージンギャラクティック ●見たこともない風景には言葉が真っ先にたどり着く...
●「貧困は、博物館へ」byムハマド・ユヌス、「地上でいちばん幸せな場所」byウォルト・ディズニー、「僕たちはエンジニアじゃなくてアーティストなんだ」byスティーブ・ジョブズ、「世界旅行も、宇宙経由で」byヴァージンギャラクティック ●見たこともない風景には言葉が真っ先にたどり着く。 ●未来を言葉にするということは、「目的地」をつくりあげることだとも言えるでしょう。 ●郵便馬車をいくらつないでも、それによって鉄道を得ることはできない。技術革新の前には、必ず発想革新が必要になる。 ●ビジョンとは「見えるもの」ではなく「見たいもの」。「未来予測」ではなく「未来意思」。ビジョナリーパーソン=未来を予測するのではなく、つくりだす人byアラン・ケイ。 ●よくできたビジョナリーワードは「未来からの絵ハガキ」に喩えられる。その人だけが数十年後へとタイムスリップし、まるでそこから現在へ一枚の写真を送ったかのように、鮮明で魅力的な景色を見せる、そんな言葉になっている。 ●ビジョナリーワードの条件①解像度(できる限り具体的に)②目的地までの距離(行ってみたい、という憧れをかきたてると同時に「行けるかもしれない」と思える絶妙な距離)③風景の魅力(世界を良い方向へ導いていってくれるかもしれない、という変化への期待感) ●ビジョナリーワード作成のプロセス①現状を疑う(本当にそう?)②未来を探る(もしも?)③言葉をつくる(つまり?)④計画をつくる(そのために?) ●言葉をつくる技法①呼び名を変える②ひっくり返す③喩える④ずらす⑤反対を組み合わせる ●イノベーションは矛盾から始まる。ルールそのものを変える、イノベーションを起こす、そういった目的を持つ場合には、現在を起点にした計画(フォアキャスティング)ではなく、未来を起点にする考え方(バックキャスティング)が必要です。
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ビジョン、こだわり・・・、身近な言葉で表現することで未来が創造される。言葉にすることの大切さを学んだ一冊。久しぶりの大型ヒット本であった。
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未来を切り拓く、ビジョナリーな言葉を冒頭に30個紹介している。聞いたことがあるものが多かった。その後は、ビジョナリーな言葉を生み出す方法が述べられているが、方法論というのもあるだろうが、誰が言葉を生み出すかの方が大切ではないか。 学びは多くはなかったが、日本では過去との比較が多く...
未来を切り拓く、ビジョナリーな言葉を冒頭に30個紹介している。聞いたことがあるものが多かった。その後は、ビジョナリーな言葉を生み出す方法が述べられているが、方法論というのもあるだろうが、誰が言葉を生み出すかの方が大切ではないか。 学びは多くはなかったが、日本では過去との比較が多く、未来視点で現在を見ることが少ない、という指摘には納得。計画と比較したとしても、過去を前提にした計画の進捗状況を把握するのであれば、未来視点とは言えない。 また、アジアナンバーワンといったものも、未来を示してくれるものではないため、掛け声に過ぎず、ビジョナリーな言葉にはなりえないということだった。「未来を示す言葉」をこれから意識したい。
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本屋で“帯”にあった 「楠木 建氏推薦!『言葉でしか考えられない。考えられないことは絶対に実行できない』」 という文言に惹かれて購入。 事例の紹介が多く、読み物としては面白く読み易いが、内容としては濃くもなく、「ふーん」という程度で終了。 表紙に「一行の戦略」と書いてあるけど、...
本屋で“帯”にあった 「楠木 建氏推薦!『言葉でしか考えられない。考えられないことは絶対に実行できない』」 という文言に惹かれて購入。 事例の紹介が多く、読み物としては面白く読み易いが、内容としては濃くもなく、「ふーん」という程度で終了。 表紙に「一行の戦略」と書いてあるけど、多くの人にイメージを伝えるには、そこまで削ぎ落とした言葉が重要という点は共感できる。 How toの部分もあるので、参考にしながら実践してみたい。 でも、あんまり他の人にこの本を読むことは積極的にはお奨めしないかもw
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「何かを書いたり話したり表現したりすることで、未来は確実に変わる、と捉えてもいいんじゃないか?」 そう信じて言葉を紡いでいきたいとあらためて思わされて本でした。 ⇒ http://amba.to/1fMKrGb
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新しい時代を切り開いた企業、活力ある組織、画期的な商品などなど・・・その始まりには、いつも魅力的な言葉がありました。魅力ある言葉には、たった一行で、それを耳にした者すべが、新しい未来を想起できる力がなければなりません。本書では、たった一行で歴史を変え、実績を上げ、目的を達したソニ...
新しい時代を切り開いた企業、活力ある組織、画期的な商品などなど・・・その始まりには、いつも魅力的な言葉がありました。魅力ある言葉には、たった一行で、それを耳にした者すべが、新しい未来を想起できる力がなければなりません。本書では、たった一行で歴史を変え、実績を上げ、目的を達したソニーやアップル、グーグルにアマゾン、ディズニー、スターバックスなどの実例を挙げながら、〝未来を語る言葉〟の作り方について、その技法を紹介しています。著者は、よくできた言葉は〝未来からの絵葉書〟のようであると喩えています。元コピーライターであっただけに、言語の扱いが巧みで、興味をもって面白く読ませていただきました。忘れてならないのは、言葉では伝えられない大切なものもあるかもしれないということですネ。
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