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思想地図beta(Vol.1) の商品レビュー

4.3

20件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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2011/04/06

○きっかけ リブロとかTwitterで話題になっていたので読みました。勝手に雑誌だと思っていたら論文のような本で、読むのが大変でした。 ○メモ p6 「ショッピングは歴史と文化の差異を均し、いままでの本物を偽物に変え、偽物を本物に変える。」 p7「無知は思索の障害にならない。む...

○きっかけ リブロとかTwitterで話題になっていたので読みました。勝手に雑誌だと思っていたら論文のような本で、読むのが大変でした。 ○メモ p6 「ショッピングは歴史と文化の差異を均し、いままでの本物を偽物に変え、偽物を本物に変える。」 p7「無知は思索の障害にならない。むしろ博識に基づく傲慢さこそが本誌の敵だ。」 p196「合理的な主体によって生じる結果は合理的であり、不合理な主体によって生じる結果は不合理的」 ○考えたこと 論文や政治が一部の人のものになっていてはいけない、と私も思った。もっともっと一般の人も参加していかないと。 大学生で都市政策を勉強していたので、ショッピングモールという特集も興味深かった。もっと勉強したくなりました。

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2011/03/10

斬新な切り口から消費論をはじめ、現代思想の現在地を知る事が出来る一冊。マーケティングの一アプローチとしても非常に参考になる一冊。

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2011/02/21

vol.1からずいぶんニッチなテーマを拾ったなという印象。 パターン・サイエンスとギャルソンのインテリアデザイン変遷は面白かった。

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2011/02/14

ようやく読了。 ボリュームだけでなく、中身もずっしり。 こういう本を出そうという気概だけでもすごいことだと思う。

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2011/02/11

やっと、読み終わりました。 自分にとって興味があるのは渋谷慶一朗と菊地成孔との対談だったんだけど。それ以上にコムデギャルソンの話やショッピングモールで地元の雰囲気が見えてくるだとかの見方が新鮮だった。 自分にとって見えないものを見せてくれる、考えもしなかったことを何個も得られるこ...

やっと、読み終わりました。 自分にとって興味があるのは渋谷慶一朗と菊地成孔との対談だったんだけど。それ以上にコムデギャルソンの話やショッピングモールで地元の雰囲気が見えてくるだとかの見方が新鮮だった。 自分にとって見えないものを見せてくれる、考えもしなかったことを何個も得られることができた。 思想とか哲学とかは自分にとってそんなに重要ではないのだけれども、こういう本だったらこれからも買う。

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2011/02/10

山陽新聞2011.02.08朝刊。 「世の中で働いている人に読まれる言論をつくりたいと思ったんです。言論人が言論人の中でぐるぐると回している言論はもういらない」 「『世の中の流れに抵抗する』という図式で、ニーズに合わせることを思想的敗北だと思っている人たちの本が売れないのは当...

山陽新聞2011.02.08朝刊。 「世の中で働いている人に読まれる言論をつくりたいと思ったんです。言論人が言論人の中でぐるぐると回している言論はもういらない」 「『世の中の流れに抵抗する』という図式で、ニーズに合わせることを思想的敗北だと思っている人たちの本が売れないのは当たり前です」 「みんなわざわざお金を払って言葉を買うわけです。そのことを忘れてしまったところにこれまでの思想や批評はあった。言葉を売る商売であることに、自覚的な言論誌でありたい」 宣伝はほぼTwitterのみ(http://twitter.com/#!/shisouchizu)。 それでも初版8000部は瞬く間に完売とか。 《「この本は『新しい教養』の提案」と東さん。「グーグルやユーチューブによって知識が万人に開かれた世界において、教養とは知識ではなく〝見方〟です。例えばショッピングモールを知的に見る見方。そういうものこそ、これからの教養になっていく」》 これは共感です。

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2011/09/12
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※このレビューにはネタバレを含みます

自分の怠惰もあるが、一ヶ月半持った。前半のショッピングの部分が非常に面白かった。 ちょうど大学の講義で触れていた箇所だったので、そことの関連で読めた。ちょっと何のとこをまとめればいいか迷うので、とりあえず買ってください。 それぞれの論文は、また機を見て再読します。

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2011/01/27

21世紀の哲学・思想は現代科学と切っても切れない関係にある(最近は脳科学ですね)。 本書の【ショッピングモーライゼーション】【パターン・サイエンス】は非常に有意義な特集であった。 巻頭の東浩紀&猪瀬直樹&村上隆の鼎談、【非実在青少年】に関連して紹介されることが多いですが、おまけの...

21世紀の哲学・思想は現代科学と切っても切れない関係にある(最近は脳科学ですね)。 本書の【ショッピングモーライゼーション】【パターン・サイエンス】は非常に有意義な特集であった。 巻頭の東浩紀&猪瀬直樹&村上隆の鼎談、【非実在青少年】に関連して紹介されることが多いですが、おまけのようなものです(そうはいっても非常にエキサイティングな会話ですが、もちろん必読)。 いまの20代前半、10代の学生さんが現代思想の世界に入っていこうとしても、なかなか入っていきにくいなか(例えば音楽や映画といった芸術分野にしても、評論界の衰退はひどい)、本書はその入り口としても面白いのではないかと思う。

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2011/01/24

前のシリーズの「思想地図vol.3」が面白かったので、最新のこれも買ってみた。 特集は、ショッピングとパターン。パターンのほうに興味があったのだけど、実際に面白かったのはショッピング。 ショッピングの中でも、いわゆる大型ショッピングセンターを軸にいくつかの論考が収録されている...

前のシリーズの「思想地図vol.3」が面白かったので、最新のこれも買ってみた。 特集は、ショッピングとパターン。パターンのほうに興味があったのだけど、実際に面白かったのはショッピング。 ショッピングの中でも、いわゆる大型ショッピングセンターを軸にいくつかの論考が収録されているのだが、ショッピングセンターにこれだけたくさんの論点があるのかという驚き。特に、宇野常寛の論考は「ゼロ年代の想像力」に直接繋がる形になっていてとても面白い。 こういう本は、読んでいて視野が広がって楽しい。

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2011/01/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

思想誌ながら、首都圏各書店のランキングにランクイン。在庫切れも続くヒット作。アマゾンでユーザーレビューがまだ1件もついていないのは気になるとしてw、以下印象的だった箇所の要点まとめと考察。 誤字脱字、改行位置の変なところは目立つが、面白い。普通の大手出版社は、きちんと校訂していることがわかる。ただきちんと校訂していても、面白くないものは面白くない。 巻頭で、村上隆、猪瀬直樹、東浩紀が、東京都条例問題について議論『非実在青少年から「ミカド」の肖像へ』。表現の自由を奪うとネット上で大バッシングになっていた都の条例問題が、行政側の猪瀬直樹が反対意見を述べる。 都の条例改正は、単なるゾーニングの問題。小学生が見るにはちょっとまだ早いなと思えるマンガを、普通の小学生向けマンガとは別の棚にわけましょうというだけの話。表現の自由を侵害したり、有害図書として出版禁止にする気はさらさらないそう。それがネットで感情的に猛バッシングにあった。みんな誤解しているとのこと。 東らは、誤解されるような表現だったと批判。また、誰がどのように、ゾーニングするのか、ロリは線引きが難しいから、恣意的になるのではないかと危惧。東、村上は東京都条例に反対する立場だったが、猪瀬直樹の主張によって、理解が進んだ(僕自身、猪瀬直樹の本を読む気がなかったけど、この議論を読んで彼の本を読もうと思った)。 第一特集は、ショッピング。日本の郊外に普及したショッピングモール。ショッピングモールは世界中にあり、世界のどこでも同じような外見、仕組み。グローバル化と紐づくショッピングモールを読み解く。 批評家の宇野常寛は、小論「郊外文学論―東京から遠く離れて」を寄稿。「1Q84」、「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」、「悪人」、「シンセミア」、「砂漠」、「幕張」、「木更津キャッツアイ」「デュラララ!!」、「ハル、ハル、ハル」などジャンル横断的にン日本のフィクションを取り上げつつ、東京から離れたどこでもない場所、郊外文学の系譜と最前線を確認する。 第二特集は「パターン」。理系のお話。ニューアカの時代に柄谷行人が取り上げたセミ・ラティス、浅田彰が「構造と力」で描いたリゾームは、最新の理系の学問によって、どのように研究されているのか。パターン、ネットワーク、データベースの網の目。大量のデータの集積、解析から、新しいネットワークが見えてくる。 終わりの方には、菊地成孔+佐々木敦+渋谷慶一郎の座談会「テクノロジーと消費のダンスークラブカルチャー、音響、批評」。総合格闘技は批評の語彙がファンに共有されたが、音楽は批評の語彙、アナリーゼの手法がファンに浸透していないという菊地さんの指摘は面白かった。 東も議論に絡み、純粋に作品だけを対象とした批評では、社会性が喪失されていく、社会性のない分析を繰り返した結果、ゼロ年代に批評は袋小路に陥ったと語る。批評のどん詰まり状況で、どのように批評を立ち上げていくか? 批評好きのマニア内向きでなく、批評を知らない人に向けて、同時代の状況と対決しつつ。その試みとしての「思想地図β」。 巻末は、東浩紀原案のアニメ「フラクタル」の宣伝座談会。 オタク、グローバルショッピングコミュニティー、理系的な知識、フィクション、カルチャー、全て扱おうとする貪欲な雑誌。

Posted byブクログ