唐人さんがやって来る の商品レビュー
来日する“唐人さん”こと、朝鮮通信使の行列絵図を完成させるべく、版元「荒唐堂」の3兄弟が奮闘する物語。 真面目で体育会系?の長男・利輔、武家に養子に出ている眉目秀麗な次男・市乃丞、お調子者で愛されキャラの三男・研三郎・・。 個性分かれる3兄弟のそれぞれの立場や思い、身内ゆえにおこ...
来日する“唐人さん”こと、朝鮮通信使の行列絵図を完成させるべく、版元「荒唐堂」の3兄弟が奮闘する物語。 真面目で体育会系?の長男・利輔、武家に養子に出ている眉目秀麗な次男・市乃丞、お調子者で愛されキャラの三男・研三郎・・。 個性分かれる3兄弟のそれぞれの立場や思い、身内ゆえにおこる衝突などを通して、途中ハラハラしながらも楽しく読めました。 当時の庶民の方々にとって、外国の使節団の行列を見学することがどれだけ物珍しく、楽しみなことだったのか、江戸の人々のワクワクぶりも伝わってきたように感じます。
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最近は面白い歴史小説に出会っていない。またハズレを恐れて好きな作家の新作だけを買い、新しい作家を試してみようと云う意欲も失われている今日この頃。これではイカン、ということで植松三十里を初めて買ってみた。
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江戸時代、 朝鮮から江戸まで旅をした最後の朝鮮通信使(外交使節団)の、 大阪から江戸までの大行列の様子を描いた一両絵図にまつわる、 老舗書店の三兄弟のドタバタ人情劇。 現代ならば、差し詰めイギリスの皇太子夫妻が船旅で来日され、 日本全国を行脚して、人々に歓迎されるよぅなもんでそ...
江戸時代、 朝鮮から江戸まで旅をした最後の朝鮮通信使(外交使節団)の、 大阪から江戸までの大行列の様子を描いた一両絵図にまつわる、 老舗書店の三兄弟のドタバタ人情劇。 現代ならば、差し詰めイギリスの皇太子夫妻が船旅で来日され、 日本全国を行脚して、人々に歓迎されるよぅなもんでそぅか…。 当時の江戸庶民にとっては、今では、まずあり得なぃぐらいの、 ちょ~ビッグな一大娯楽イベントだったんでそぅな~。 お話自体も、面白かったと思いますが、 朝鮮通信使の様子や、木版画のあれやこれやなどと共に、 当時の、江戸の町並みや、江戸庶民の生活や文化などが、 いきいきとわかり易く描かれており、興味深かったです。 ただ…、題材が、ちとマイナーなだけに、 お話の面白みが、伝わり切れなかったかもしれなぃな~。
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