風立ちぬ の商品レビュー
ジブリシリーズの中でも大人向けだと思います。戦争の描写は控え目にしつつも、その時代に左右される人達の生活がしっかりと描かれた作品でした。
Posted by
テレビで解説をやっていて、見たくなり映画館へ。 仕事、恋愛に対する紳士さを見せる主人公に自分を重ねながら、色々と思いを巡らせた。 仕事へ打ち込む10年間とその達成感とあっけなさ、その様子を健気ながらも支え理解してくれる人の儚さに何とも言えない哀愁があった。 そのなかでも物事へ向か...
テレビで解説をやっていて、見たくなり映画館へ。 仕事、恋愛に対する紳士さを見せる主人公に自分を重ねながら、色々と思いを巡らせた。 仕事へ打ち込む10年間とその達成感とあっけなさ、その様子を健気ながらも支え理解してくれる人の儚さに何とも言えない哀愁があった。 そのなかでも物事へ向かうひたむきさと、支えてくれる人への思いやりの大切さに改めて強く感じるところがあった。 目の前の忙しさ、考えなければならないことに視野が狭くなったり、思考をとめがちだけど、一生懸命であり続け、かつ本当に大切な思いやりは忘れずにい続けたい。
Posted by
かみさんと観てきた。内容については評価の難しい映画です。ジブリらしく、抑えどころは抑えてる。これはもう、水戸黄門レベル! しかし、宮崎が引退した理由はよく解った。クリエーターが、これやっちゃったら、もう終わりでしょう。だって、宮崎は、堀越の姿を、自分を投影して描いたのだから。恥ず...
かみさんと観てきた。内容については評価の難しい映画です。ジブリらしく、抑えどころは抑えてる。これはもう、水戸黄門レベル! しかし、宮崎が引退した理由はよく解った。クリエーターが、これやっちゃったら、もう終わりでしょう。だって、宮崎は、堀越の姿を、自分を投影して描いたのだから。恥ずかしかったせいか自分をポルコ・ロッソとして描く限りは、何度でもアニメを描けた。しかし、ヘビースモーカーで、近眼で、女性を愛し、戦争を非難する(悪いことじゃーないよ、念のため)姿を自分に重ねてしまった。しかも、ジブリのスタッフは、それを十分に知っている。この環境では、彼の作品を続けることはできないでしょう。 とても残念なのは、こういったヒューマンドラマが、カリオストロやナウシカや千と千尋やらに比べて高く評価されてしまうことかな。ファンタジックなエンターテインメントで生きてきた人だから、最後までこの路線で、最高の作品を作って欲しかった。それでも最後に、お疲れ様でしたという言葉を贈ります。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
映画を見に行ったのでそのときの感想を。 すごく感動した話でエンディングには涙が出てきた。 自分のためでなく、日本のため飛行機を開発し 世界に追い付け追い越せという主人公その他登場人物の生き方も好き。 ヒロインの儚さも感動的であった。 ただ、CMその他マスコミで煽られすぎかなと。 CMでものすごく使われている飛行機で飛んでいるシーンは ほぼ夢オチみたいになってるし、 どの年代が観ても楽しめるとは思いにくい。 もっと年取ってから見返すともっと感動できるのかなと思った。 観る人を選ぶ作品だと思う。
Posted by
ただ美しい飛行機を作りたいと夢に向かう青年が、零戦を完成させていくお話。 戦争の話だけど、背景に戦争がある中の美しい話。 奈穂子さんとの出会い、再会、すべて風によって導かれていると思った。 Le vent se leve、il faut tenter de vivre 風...
ただ美しい飛行機を作りたいと夢に向かう青年が、零戦を完成させていくお話。 戦争の話だけど、背景に戦争がある中の美しい話。 奈穂子さんとの出会い、再会、すべて風によって導かれていると思った。 Le vent se leve、il faut tenter de vivre 風で帽子が飛びそれを奈穂子がキャッチし風立ちぬの冒頭の言葉を交わす。 地震にあい、奈穂子を助け名前も言わず立ち去る。 飛行機を作る会社に入ってから丘で絵を書いていた奈穂子の帽子が飛び、それをキャッチして2人は再会する。 日本の遅れている技術を、よりよいものにしようと励む若者の姿。 ただ美しい飛行機を作りたい一心で飛行機を作り上げるが、その上には銃器が乗る時代背景。 体が結核に侵されている奈穂子の一緒にいたいという強い想いや、2人がお互いを思いやりお互いの存在を励みにして生きる何気ない夫婦の愛。 決して恵まれた運命ではなかったとしても、その中に「しあわせ」を感じられる内容。 全てが美しい映画。 映画館で観てよかった。 多くは語らない中に たくさんのものが詰め込まれている作品
Posted by
ストーリー:6 盛り上がり:6 テンポ:5 緻密さ:5 映像:8 音楽:8 満足感:6 煙草映画と言われた方が腑に落ちる。 この恋愛物語は何なのか、おじいちやんの思出話として聞ければ面白いのか…。 主人公の飛行機への愛は感じたけれど、彼女への思いはまる...
ストーリー:6 盛り上がり:6 テンポ:5 緻密さ:5 映像:8 音楽:8 満足感:6 煙草映画と言われた方が腑に落ちる。 この恋愛物語は何なのか、おじいちやんの思出話として聞ければ面白いのか…。 主人公の飛行機への愛は感じたけれど、彼女への思いはまるで紙飛行機みたいだった。または飛行機をとばすための部品みたいでもあった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
エンディングのユーミンのひこうき雲は反則だよ~ あそこで涙がどーっと溢れてきて、宮崎駿最後の作品ということもあり、 少し、長かったけど、映画館で観てよかった。 堀越二郎役の声、予告で聞いた時はひどいと思ったけど、本編ではそんなに感じなかった。 菜穂子の声はすごく合ってた。 ゼロ戦も菜穂子も自分の使命を果たし、はかなく散っていたったんだなぁ。
Posted by
難しい。要素が多すぎる。 でも、イタリア人設計家の夢の中という設定は面白いし、絵が綺麗で、戦争の話を和らげている。 ガイドブックを買った。何を描きたかったのかがそれで分かった。映画だけでは伝わらないように思う。
Posted by
2013年公開 監督 : 宮崎駿 ただ美しいものを作りたかった飛行機の設計技師が、零戦を完成させるまでのお話。 ただ静かに日々が、夢に向かって積み上げられていき、 周りを激動の日常が、本人達をよそに繰り広げられる。 そこが、何ともリアルで空恐ろしい。 夢に一途に生きている人の...
2013年公開 監督 : 宮崎駿 ただ美しいものを作りたかった飛行機の設計技師が、零戦を完成させるまでのお話。 ただ静かに日々が、夢に向かって積み上げられていき、 周りを激動の日常が、本人達をよそに繰り広げられる。 そこが、何ともリアルで空恐ろしい。 夢に一途に生きている人の体感する時間や世間って、 こんな風に見えるのかも知れないなあと。 それを堀越二郎は、風といっているのでしょうと。 駿さんの願望の究極系とも言える、 菜穂子が、今となってはとっても非現実的存在。 彼女であり嫁であり母であり、なんの摩擦も葛藤もなく、 すべてを受け入れる女性。あり得ないw 男の物語なんでしょうね、このお話は。 それが、まああんまり共感できなかったワタシは、 男気が足りないのか、翻って女心が分かってないのかw なにはともあれ、もう一回みると きっと感じ方が大きく変わるような気がする作品でした。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
※映画の感想/備忘録 次郎の夢の中でカプローニが「これからは爆弾じゃなくて客を運ぶんだ」と言っていたように、あの時代ではまだ飛行機は戦争で使われる兵器としての役割しか無かった。そこにまずハッとさせられたというか。 でも映画内では戦争の描写自体ほとんど無くて、本当に「次郎」一個人の世界を描いているんだなと感じた。設計士となり、菜穂子と出会い恋に落ちて、そして美しい飛行機を完成させるまで。愛する人をも巻き込んで叶えた次郎の夢。戦争が終って物語のラスト、自分が設計したゼロ戦が一機も戻って来なかったことではじめて次郎の夢に対する迷いや葛藤が表に出ていたように思う。 結核で倒れた菜穂子の元へ駆けつける途中、ぼたぼたと涙をこぼしながらそれでも仕事をする次郎のシーンが印象的だった。 それと手をつなぎながら仕事をするシーン。最初は菜穂子が促したとしても結核患者の近くで煙草を吸っちゃ駄目じゃん!と思ってしまったけど、映画が終わってみるとあれは二人が次郎の夢を追いかけることに対する覚悟のようなシーンだったのかなあ、とも思ったり。それにしても煙草を吸うシーンが多かった。非喫煙者の私でさえ煙草が美味しそうに感じるほど。 あとはやっぱり主題歌ひこうき雲が秀逸!映画にぴったりで良い余韻にひたれた。脇役も良いキャラクターが多かった。本庄かっこいいな~って思って観てたらエンドロールで西島秀俊の名前が流れてびっくり!笑。あ、本庄と言えば、「仕事に本腰を入れるために結婚する、これも矛盾だな」のようなことを言っていて、これもすごく印象的だった。矛盾。う~~ん、確かに。それにしても課長の声が本作中一番イケメンだった。課長がしゃべるたびにドキドキした笑。
Posted by