僕らが元気で長く生きるのに本当はそんなにお金はかからない の商品レビュー
超高齢社会を迎え、破綻しつつある医療制度を維持していくためには、予防の重視をはじめ、さまざまな角度からの改革が必要であることことを論じた本。 いろんな論点がうまくまとめられており、好著だと思う。 ただし、その語り口がね。 普通にしとけばいいのに、タイトルをはじめ、猫なで声が...
超高齢社会を迎え、破綻しつつある医療制度を維持していくためには、予防の重視をはじめ、さまざまな角度からの改革が必要であることことを論じた本。 いろんな論点がうまくまとめられており、好著だと思う。 ただし、その語り口がね。 普通にしとけばいいのに、タイトルをはじめ、猫なで声が気持ち悪い。
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医療系の改革に興味のある人向け。 国費に占める保険費の割合は右肩上がりであり、若年層の人口減少という事実からも改革が急務である。しかし、現在の医療制度は「トラブルシューティング型医療」である事から病気を、発症してからしか手を出せず無駄な医療費を計上してしまっている。これらを解決...
医療系の改革に興味のある人向け。 国費に占める保険費の割合は右肩上がりであり、若年層の人口減少という事実からも改革が急務である。しかし、現在の医療制度は「トラブルシューティング型医療」である事から病気を、発症してからしか手を出せず無駄な医療費を計上してしまっている。これらを解決すべく、著者が提言するのは「投資型医療」である。 全般として賛成なのだが、投資型医療を進めるにあたって、「健康」の指標を定める必要がありこの難しさが大きな課題になるのではないかと思った。この辺は、近年のアクティビティトラッカーと既往歴などを付き合わせるなどの横断的な試みが必要なのでは、と感じた。 何れにしても、挑戦的な提言書であり、大変興味深く読んだ。
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中の人は保健医療2035のメンバーなのです。 大臣発議っぽいですよ。 保健医療2035や、本の中にも、内容に新しさはないですね。まぁでも、これを国レベルで提言するというのに意味があるのかもしれません。広まってる様子見えないですが。 ビスホスホネートの骨粗鬆症予防、まだエビデンス...
中の人は保健医療2035のメンバーなのです。 大臣発議っぽいですよ。 保健医療2035や、本の中にも、内容に新しさはないですね。まぁでも、これを国レベルで提言するというのに意味があるのかもしれません。広まってる様子見えないですが。 ビスホスホネートの骨粗鬆症予防、まだエビデンスが議論中だと思いますね… 例えば 2007年から2009年までのカナダの州間比較データで、骨粗鬆症薬の処方量と股関節骨折の関連は見られない。治療人数は4倍を超える差が存在するが地域間の骨折頻度に差はない。Osteoporos Int 2014 ; 25 : 205 -10. 現在の臨床試験ではビスホ服用から3~5年後の骨折予防効果のエビデンスが不足しているというFDAの声明。特に近年はアウトカムが骨折から骨密度に変更されているが、FDAは骨折で評価すると宣言。N Engl J Med. 2012 May 31;366(22):2048-51. FDAのRCTのpool解析では、3年で中止で全骨折 8.0-8.8%。3年以降も継続で全骨折 9.3-10.6%。と長期投与にメリットが無いことも説明されている。 などエビデンスがないという話も結構あり、割と適切な編集受けたのかと疑問に思う部分もあります。 学力の経済学もそうだったのですが、ディスカバー21のうわ何をするやめろくぁwせふじこlp 医療のアウトカムを測るのは難しいのはそうだが、そんなこと言ったら、ミクロ経済学もそうだし、教育も、経営も、アウトカムを測るのが難しいのであって、この人がUTの教養をちゃんとやったのか怪しく思える場面もありますにゃん。 そもそも提案内容がnewじゃないので、そこも評価を下げる原因になっています。 後、説明が全体的に冗長で情報量が少ない。 専門家には受けない内容、一般人には売れるとは思えないブランディングと内容という事で、本の戦略的にもどうかな、と思います。
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トラブルシューティング型から投資型医療へ。 国民医療費40兆円(2012年) かつては感染症による急性疾患で死亡していたが、最近は、がん(30%)、心疾患(15%)脳血管疾患(10%)、5割が生活習慣病。医療費も3割は生活習慣病。 保険者は3000件。 医療費は2013年で約60万円。いずれは72万円(600万円)。世代間格差(生涯受益差)は2005年時点で60歳の者と比べて1億2000万円。 官僚は街に出て、一次情報を集めよ。課題設定をより現実に即した目線で行うことが重要。 医療をアウトカムで評価すべき。 健康に投資した人にはご褒美を、そうでない人にはペナルティを、というインセンティブづくりが必要。
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今の医療制度がこのままで良いという人は誰もいないだろう。そして自分だけは特別で確実な医療を受けたいと願うのも当たり前だ。 しかし、そこまでの覚悟とあきらめがこの国にあるのだろか。患者は政府や医療をののしり、医者は患者を馬鹿にする。そして、肝心の政府は見て見ぬふりをし小さい...
今の医療制度がこのままで良いという人は誰もいないだろう。そして自分だけは特別で確実な医療を受けたいと願うのも当たり前だ。 しかし、そこまでの覚悟とあきらめがこの国にあるのだろか。患者は政府や医療をののしり、医者は患者を馬鹿にする。そして、肝心の政府は見て見ぬふりをし小さい穴を大きくしていくこれでは何もよくならない。 その中で著者のような人たちがもてはやされてきてしまう。この人たちが考えていること現内閣安部政権が目指すTPPの内容にほど近いのではないか。ましてや外国、アメリカの医療形態をべた褒めしているところがある。そこに危険さを感じるのは自分だけなのだろうか。 一見もっともだと感じることをさらっと言いのけるこの状態があまりにも胡散臭いのが気になる。
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タイトルからは面白そうだったのだが、なんかMBAの方から来ましたみたいな感じで、医療にコンサルっぽい用語をまぶしたのみで残念。まあ、著者はぽいじゃなく、コンサルのようだが。
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医療制度改革の問い直し。制度の持続=誰が保険料、医療費を負担するか?の議論から、健康保険の目的そのもを転換することの提言です。保険はいわば、支え合い。私が健康管理を怠れば、隣の兄さん、向かいの姉さんの負担になるし、私も何処かの暴飲暴食メタボさんの医療費を負担している。健康管理は社会のためです。
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医療に関わるすべての人へ。 医療者や研究者だけじゃない、患者さんにも読んで欲しい。 日本の医療問題について「お金」を切り口に学ぶ本。 治療することではなく、病気にならないことこそ、医療の目的である。 病気になったとしても、価値の高い治療を受けることができれば、 いい医療となり...
医療に関わるすべての人へ。 医療者や研究者だけじゃない、患者さんにも読んで欲しい。 日本の医療問題について「お金」を切り口に学ぶ本。 治療することではなく、病気にならないことこそ、医療の目的である。 病気になったとしても、価値の高い治療を受けることができれば、 いい医療となり、結果として安く済む。 現状と問題については、これ以上にわかりやすく書かれた本はないと言えるのではないだろうか。何も知らない人が前半部を読み、それぞれの立場で医療に対する姿勢を改められれば、この国の医療の風向きは変わるだろう。 これからの改善については、方向性としてはとても賛同でき、今、まさに国で有識者が議論しているところまで到達している。しかし、筆者らが考える問題点(医療技術評価の導入に伴う評価指標の選択、抽出および評価)解決に筆者らなりの具体性が乏しかったことは、この領域を日頃、学んでいる私には期待はずれだった。 それでも冒頭に記したように、医療に関わるすべての人に手に取ってほしい本である。
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