なぜ少数派に政治が動かされるのか? の商品レビュー
そういえば、この本が出版された7年前にはまだ民主主義の可能性が信じられていた。その時の気持ちを思い出した。 導入が原発問題の議論が長かったので、この本のタイトルに期待した内容とは少し外れるかも、と心配したが、いろんな各論の議論にも触れていて説得力があった。 自分はマクロ経済学...
そういえば、この本が出版された7年前にはまだ民主主義の可能性が信じられていた。その時の気持ちを思い出した。 導入が原発問題の議論が長かったので、この本のタイトルに期待した内容とは少し外れるかも、と心配したが、いろんな各論の議論にも触れていて説得力があった。 自分はマクロ経済学には明るくないので、著者の主張する政策を取った場合に、著者が主張する効果があるのかを見極めることはできなかったし、各論で必ずしも賛成できない提案もあったが、とても説得的な議論に感じられた。 日本でもアメリカでも随分と民主主義が毀損されてしまったので、またこんな夢を語れるようになれればいいなぁ、と思う。
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禁原発を謳う平氏の考えには電力安定供給の選択肢を狭める点、資源獲得の際の交渉カードを一枚失う点でも日本にとって大きな損害だと思う。何かと官僚による国民詐欺だとか利権団体による搾取だとかの論で議論が進められるのは残念な点である。しかしそれら問題がないわけではなく国民目線の政治を行える優秀な方だと思うので賛同できる点は評価したい
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全く知らない人だが、非常に参考になった。 政策立案力は最優秀な方のようだ。 ただ元衆議院議員で前回落選したようだ。 当選するにはまた別の能力が求められるのか。 是非次の選挙で当選してほしい。
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いい加減こうした論調の体制批判論はお腹いっぱいの感があるが、これだけ多くのまとまりのある主張が出ているのであるから、そろそろなんらかのカタチで実体化してしかるべきではないかと思う。この種の提案は抽象的な理念で終わってしまうことも多いが、本書は具体的な方法や数字を示すことによって...
いい加減こうした論調の体制批判論はお腹いっぱいの感があるが、これだけ多くのまとまりのある主張が出ているのであるから、そろそろなんらかのカタチで実体化してしかるべきではないかと思う。この種の提案は抽象的な理念で終わってしまうことも多いが、本書は具体的な方法や数字を示すことによって実現性を期待させてくれる。ただ、具体化することはそれだけ反論の材料を相手側に与えるということでもある。実際にフォーラムの場所で提案を行えば「この場合はどうなの?」的なツッコミを受けることになる。しかしなによりも大事なことは、その提案の実現可能性というよりも「現状の代替案を議論にのせること」ではないか。最近の傾向として「議論の余地」すら設けず、一部の人間によって決定されていることが多いように思う。本書の提案もこれに沿うものだろう。こうしたことの積み重ねが、国民に「政治の使い方」とでもいうような技術を啓蒙することになるのだと思う。 例えば、現状に対する一つの解釈を示す。それは突飛な考え方であるかもしれない。しかしスジとしては通っているし、機能的にも可能であることであるとする。それを行うことによって利益を受ける人間の一人がその権限を持っている場合、彼らに「なぜそれを実行しないのか」と問うてみる。すると多くの場合「みなさんのため」とか「よのなかのため」とかいった「公共論」を唱える。つまり「多くの人達」の利益のために自分達は行動しているということである。しかしその「公共」というものが多数派ではなく実は少数派であるとするならば・・・。こうした現実に驚く人間は今やそれほど多くはないのではないか。それほど少数派が今の世の中を動かしているということが当たり前となっているのである。民主主義との整合性を考えてみれば、その「少数の人達」に「その他大勢の人達」が白紙に近い状態で委託しているということだろう。確かにそれも政治手段の一つではあるが、これは人類の傾向として進化したものとはいえないし、この状態を続けていればいつまでたっても「委託」という依存から逃れられないはずである。 極論を言ってしまえば、現状において個々の政策や法律などについて、すべての人達がその是非を議論する必要はないと思う。その議論をする「場」をいかに創るかということが最優先の課題なのではないか。現状ではその「場」を創設することに個々人の権限を行使することこそが、とりあえずの「民主主義」の実現なのではないかと思う。あちこちの居酒屋や井戸端会議で「この政治家の政策はいい」「あの政党が掲げている法律は今国会で通すべきだ」といった議論は単なるガス抜きにすぎない。今は議論の「場」が一部の人間に占拠されているのである。さらにはそれ以外の議論の場が形成されないようにしているようにもみえる。「実体的システム」の前提としての「手続的システム」が今最も必要なものなのである。
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ゴルフ場問題を傍聴しながら読破したのですが、まさに誰が望んでいるのかわからないもののために市民の血税が投入されるという市政とパラレルな内容だけに、つくづく納得。 正義が通る政治に変えるために、やるべきことは山ほどあるのを痛感します。
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メディア論の本かと思って手にしたが、政策決定過程における官僚たちの果たす役割(ネガティブな意味で)を、政治家の視点から描いた本だった。 論の展開は「小さな政府」志向で筋道が通っており読んでいてスカッとする。気持ちいい。が、政府機能の受け皿となる地域共同体をどう構築するのかという...
メディア論の本かと思って手にしたが、政策決定過程における官僚たちの果たす役割(ネガティブな意味で)を、政治家の視点から描いた本だった。 論の展開は「小さな政府」志向で筋道が通っており読んでいてスカッとする。気持ちいい。が、政府機能の受け皿となる地域共同体をどう構築するのかという点や、社会的弱者の包摂の問題をどう捉えるのかという視点などがメチャ薄く、氏の意見の多くには賛同をしかねる、と思った。 また、「民主党の人は頭がいいんだな」「でも粘り腰がないから、結局、問題解決ができなかったんだよね」という、しょうもない感想も持った。。。
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「多数派に見える意見は、本当の意味での多数派なのだろうか。声が大きいだけでも、多数派に見えてしまうことがある。多数派が押し黙っているから、発言する者の数だけで多数派が決まってしまうこともある。間違った情報の宣伝が、消極的な多数派を形成してしまうこともある。」と、大切な問題提起を...
「多数派に見える意見は、本当の意味での多数派なのだろうか。声が大きいだけでも、多数派に見えてしまうことがある。多数派が押し黙っているから、発言する者の数だけで多数派が決まってしまうこともある。間違った情報の宣伝が、消極的な多数派を形成してしまうこともある。」と、大切な問題提起をしている書だとは思う。 改めて気づく大事なこともあるが、情報や権力、組織など、力を持つ少数の者が多数派的な意見を創り上げていくのは、当たり前ともいえる。 「なぜ少数派に・・・」という問題提起に、著者自身の議員経験に基づく問題意識から、現状日本の政治構造の実態を解説しているが、ではどういう構造が望ましいのか?という点に関しては物足りないのが少々残念。
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ビジネス的な思考で、 今の政治の問題点を洗い出し、 しかも、はっと驚く解決策まで、 しっかり提示されていて、 とにかく面白い! ビジネスマン必読書 あるいは、以下に当てはまる方もぜひ! →年金が心配なかた →相続税が心配なかた →建設業に携わるかた →自営業のかた →ベンチャ...
ビジネス的な思考で、 今の政治の問題点を洗い出し、 しかも、はっと驚く解決策まで、 しっかり提示されていて、 とにかく面白い! ビジネスマン必読書 あるいは、以下に当てはまる方もぜひ! →年金が心配なかた →相続税が心配なかた →建設業に携わるかた →自営業のかた →ベンチャー企業にいるかた →被災地のかた そして、もちろん →原発の問題点がみえないなあと思っているかた
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