私は世界の破壊者となった の商品レビュー
いわゆるアメリカの大人向けのストーリー漫画、グラフィックノベル というものになるだろうか。 核分裂のプロセスなど科学的な原理もわかりやすく説明しながら、アメリカの原爆開発 マンハッタン計画 の経緯と、その後について描いたもの。 アメリカは原爆は日本本土侵攻という大きな被害を伴う作...
いわゆるアメリカの大人向けのストーリー漫画、グラフィックノベル というものになるだろうか。 核分裂のプロセスなど科学的な原理もわかりやすく説明しながら、アメリカの原爆開発 マンハッタン計画 の経緯と、その後について描いたもの。 アメリカは原爆は日本本土侵攻という大きな被害を伴う作戦を回避し、世界に平和を取り戻したものとして原爆を捉える傾向が強いが、ここではそういう評価はなく、逆に計画内容を知らないままにマンハッタン計画に協力した人たちが、原爆投下の惨禍を知って、とんでもない計画に手を貸してしまったと後悔している姿を描くなど、従来のアメリカらしくない論調で描かれている。 全体的にはマンハッタン計画の流れを大雑把ではあるがポイントを押さえて描いているし、原爆の本質である核分裂の連鎖反応についてもわかりやすく解説している。よくまとまったほんだと思う。
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米国ならともかく、日本だとまんがとして稚拙すぎます。というか、まんがになっていません。これなら、「栄光なき天才たち」と「はだしのゲン」を読んだ方がいいです。まあ、分量的にもアンフェアなわけですが。
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原爆開発とその後を画いた劇画タッチの漫画本。アメリカの新聞に載ってそうな感じで、グラフィックノンフィクションという帯の言葉がしっくりくる。分かりやすい内容のはずなのだが…なんだかとっても読みにくい。内容がじゃない、文字と絵のレイアウトの問題。漫画を読み慣れていないとかそういう問題...
原爆開発とその後を画いた劇画タッチの漫画本。アメリカの新聞に載ってそうな感じで、グラフィックノンフィクションという帯の言葉がしっくりくる。分かりやすい内容のはずなのだが…なんだかとっても読みにくい。内容がじゃない、文字と絵のレイアウトの問題。漫画を読み慣れていないとかそういう問題じゃなくてもどこから読めばいいか分からないところがある。それでまず少し残念。 ただ内容として原爆の開発の過程がシンプルながら大変分かりやすく描かれている。オッペンハイマーの苦悩やアメリカ側の思惑も短い記述だが端的にまとまっている。これ一冊をまずは読んで、それからマンハッタン計画についてや原爆についての著作を読むのがいいかもしれない。
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