日光 鬼怒川殺人事件 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
旅行作家・茶屋次郎の友人糸島が北アルプスで遭難死した。 山に詳しい仕事仲間金堀に連れて行かれたのだが、糸島のみが死んでしまったという。 茶屋はその死に疑問を抱き、登ったルートを確認。 やはり故意に道を誤り、遭難させたのではという確信を得た。 金堀の身辺を探るべく、鬼怒川へと赴いた茶屋。 しかしその地で、遭難死に同じ疑問を持った女性が川に転落死し、殺人容疑が茶屋へと向けられた ―その後も続く惨劇、女の魔性に翻弄される茶屋は真相に辿り着けるのか。 (アマゾンより引用) まさかの犯人2人説!! 結局、同じような展開で微妙なんだよね…
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家族の陰の部分を描いた物語。 茶屋次郎シリーズだと陰惨な殺人事件ではあってもどこか笑い飛ばせるような、キャラクターの面白さによって救われる部分があったりするが、この話は結構シビアだった。「鬼も怒る川」というタイトルにふさわしいと思った。 梓林太郎先生は、体力もあり頭脳もしっかり...
家族の陰の部分を描いた物語。 茶屋次郎シリーズだと陰惨な殺人事件ではあってもどこか笑い飛ばせるような、キャラクターの面白さによって救われる部分があったりするが、この話は結構シビアだった。「鬼も怒る川」というタイトルにふさわしいと思った。 梓林太郎先生は、体力もあり頭脳もしっかりされているんだと思う。同年代の作家さんだと、根気に欠けるというか限界を予感させる作品を発表される方もあるが、梓先生はユーモアのキレも相変わらずだし、まだまだ現役。次作も楽しみにしています。
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