小野不由美「ゴーストハント」読本 の商品レビュー
まんまとこちらも読んでしまった。 冒頭の鼎談、荻原規子がファンとして語っているのか!と嬉しくなった。 いわく、西魔女が始まるころに読んだというので、あ、けっこう遅いんだなと驚いた。 十二はすでに読んでいたはず。 でも一番読み返したのもGHシリーズとのことで、それは嬉しく思った。 ...
まんまとこちらも読んでしまった。 冒頭の鼎談、荻原規子がファンとして語っているのか!と嬉しくなった。 いわく、西魔女が始まるころに読んだというので、あ、けっこう遅いんだなと驚いた。 十二はすでに読んでいたはず。 でも一番読み返したのもGHシリーズとのことで、それは嬉しく思った。 十二は大好きなんだけど、読むと疲れるから私も全然読み返さないぶん、GHは再読しやすい本だと思う。 ホラーや民俗学の話を有識者が順に語る中、個人的な知り合いである法月が学生時代の様子や小野不由美の好きな作家、ナルのおそらくモデルであろう人物の出る本の話をしていて楽しかった。 作者本人のインタビューが最もファンの望むものだが、この作者はそういうことをしないのもわかっているので、本書を見てて、ああやっぱりなと思う。 十二のことはたまーにインタビュー記事で登場しているけど、やはりGHは黒歴史に近いものがあるんだろうね。 シュラトが好き、トルーパーが好き、とお喋りしていた、ティーンズハート時代の後書き以外では本人はほとんどラフなことを喋ってくれなくて寂しいよー。 最後の方、漫画版&リライト版の挿絵を担当したいなださんのラフ原画と、デザイナー祖父江慎のやりとりが見られて楽しかった。 祖父江さんの字、かわいいな。 こんなに絵を褒めてくれるんだ、嬉しいな、確かにイラストかわいいな、ポーズがかっこいいな、なんて思いながら読んだ。 最終巻のナルの表紙デザイン、三案とも良かったし、その中で、「これが一番前向きだから」という理由で、これがいい、と最終稿を選んだ祖父江さんはやはりプロだなと思いました。
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数年ぶりに図書館へ立ち寄って。 以前見たアニメがとてもいい作品だったなと思い、なんとなく読本を借りた。 充実した内容で、本編も文字でちゃんと読んでみたくなった。とくにアニメ化されていない最終巻が気になる。
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『ゴーストハント』シリーズについての考察本です。 ただのファンブックではなく、古今東西のオカルト系、心霊系小説から読み解いてみたり、話に出てくる数々のエピソードと社会におけるいわゆる心霊ブームの懐古的な話から小野さんの他の著作との共通性だったりと幅広くいろんな方が書いています。 ...
『ゴーストハント』シリーズについての考察本です。 ただのファンブックではなく、古今東西のオカルト系、心霊系小説から読み解いてみたり、話に出てくる数々のエピソードと社会におけるいわゆる心霊ブームの懐古的な話から小野さんの他の著作との共通性だったりと幅広くいろんな方が書いています。 正直古い心霊系小説は、全く読んだことのないものもあり、目が滑って読み流したりもありましたが、小野さんの話はただの心霊系、ゴーストバスターの話ではない、ということなのでしょう。 いかにもおあつらえ向きな学校という舞台、一番超常現象を持っている人間が科学的に処理しようとしていたり、胡散臭いながらも実は本物だったりする密教系の坊さんに巫女に霊媒師にエクソシストが登場するこの魅力的な少女小説で発表された話が、今でも読まれているというその点に着目した、真面目な考察本でありました。
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小野不由美さんのゴーストハントシリーズを、オカルトやミステリ、少女小説、能楽!?などいろいろな角度から検証?してみた、思っていたよりかなり真面目な読本。 いろいろなジャンルからの見方は面白かったし、小野さんの様々な経験、調査を元に作られたゴーストハントなんだから、そりゃ面白いはず...
小野不由美さんのゴーストハントシリーズを、オカルトやミステリ、少女小説、能楽!?などいろいろな角度から検証?してみた、思っていたよりかなり真面目な読本。 いろいろなジャンルからの見方は面白かったし、小野さんの様々な経験、調査を元に作られたゴーストハントなんだから、そりゃ面白いはずだよな、と思った。シリーズを読んでいない人には何が何だか分からないとおもわれ、既読者向けの本である。新版のカバーイラストメイキングの一部も見られてファンには嬉しいところ。
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シリーズを再読したくなった、という理由で★5。 作者が書いたのもではないので内容は参考程度に捉えるのがいいんじゃないかな。 このシーンをこういう見方をするのか、そういう見方の人もいるのか、と気付かされる。ゴーストハント以外にも読み返したくなる。
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いろいろな人がゴーストハントについて書いた文章を集めた本。 冒頭は荻原規子さん・辻村深月さん・池澤春名さんの三名による豪華鼎談! すごい顔合わせで話の内容も面白く、すぐに読んだが、それ以外は読み通すのに時間がかかった。 最後のいなだ詩穂さんと祖父江慎さんの打ち合わせがよかった。 ...
いろいろな人がゴーストハントについて書いた文章を集めた本。 冒頭は荻原規子さん・辻村深月さん・池澤春名さんの三名による豪華鼎談! すごい顔合わせで話の内容も面白く、すぐに読んだが、それ以外は読み通すのに時間がかかった。 最後のいなだ詩穂さんと祖父江慎さんの打ち合わせがよかった。 本のデザインについて考えたことはあまりなかったが、ゴーストハントシリーズの凝ったデザインの成り立ちは面白かった。
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対談あり。 自分はそこまで深く考えておらず 若いころに読んだ本を大人になってもう一度読みたいと思った。
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ゴーストハントシリーズ再読後に読了。小野さんの作品をもっと読みたくなってしまった。特に「営繕かるかや」のシリーズ。ホラー、苦手なんだけど。
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小野不由美さんのGHシリーズをいろんな方々が考察・評論した本。 ファンブックっぽい部分は少なく、小野さん自身のお話もないので、そこを期待して手にとった方はがっかりかもしれません。 ですが、各専門家・書評家・作家の方々がGHシリーズを、深く読み深く語られているので、とても読み応えが...
小野不由美さんのGHシリーズをいろんな方々が考察・評論した本。 ファンブックっぽい部分は少なく、小野さん自身のお話もないので、そこを期待して手にとった方はがっかりかもしれません。 ですが、各専門家・書評家・作家の方々がGHシリーズを、深く読み深く語られているので、とても読み応えがある一冊になっています。 「悪霊」シリーズと呼ばれていた頃からのファンもリライト版からのファンも一読して損はないと思います。考察・評論の類がニガテでなければ。 深く読み込んだ考察もいいけれど、学生時代からの小野さんご夫婦の盟友であられる法月さんのちょっとした昔話がおもしろく、こういうエピソードがもっと読めるとファンとしては嬉しいのだけどなぁ。 冒頭の荻原規子さん・辻村深月さん・池澤春名さんの三名による豪華鼎談も、作家さんの目線というより、GHシリーズファンとして読者の目線でお話されているので共感するところも多く、これまた嬉しかった。 数少ない自慢の一つが「悪霊」シリーズは全巻リアルタイムで、ピンク背・初版で揃えているということなのだけど、年々コワイものが苦手になっていて、リライト版は未読・コミックも途中から積読という現在。 この「読本」を読んで、だんぜん読みたい気持ちに! でも……コワイんだよなぁ(^^;)
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旧版と漫画で読んだゴーストハントですが、これを読むと新版は怖さグレードアップみたいですね…。読みたし怖し…。海のだけでも新版読もうかしら…。辻村さんと荻原さんの対談や、デザイナーといなださんのイラストの打ち合わせやりとりなどが楽しい。小野主上愛に溢れていました。
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