奇病探偵 の商品レビュー
普段なかなか手に取らないような、ライトノベルのような読み口。 意外とたくさんの医学用語が散りばめられていて興味深く、またキャラクターの会話の軽い掛け合いが面白くて一気読みしてしまった。 それぞれの登場人物の名前も個性があって面白い。 主人公は気弱な青年、森田彼岸(ヒガンと読むら...
普段なかなか手に取らないような、ライトノベルのような読み口。 意外とたくさんの医学用語が散りばめられていて興味深く、またキャラクターの会話の軽い掛け合いが面白くて一気読みしてしまった。 それぞれの登場人物の名前も個性があって面白い。 主人公は気弱な青年、森田彼岸(ヒガンと読むらしい)。 また、美女と書いてうつくしと読むこれまた変わった先輩もいた。 バックケスホープ脳炎、琉球鬱病、脳浮腫生突発感情障害…など、本当に病名としてありそうなネーミングセンスに脱帽だ。 たまにはいいかなと思って読み始めた小説も、内容が詰まっていて面白かった。 またこの作者の小説を探して読んでみようと思う。
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ラノベであった。しかし、作者が牧野修であり扱っているテーマが奇病である以上、ライトとは言い難い展開が頻出し(最後の主人公がパワーアップする展開などラノベで許されるはずがない)、そこが面白いというか、やはりラノベ文法は存在するのだなと思った。非常に早く読み終わった。
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さまざまな疫病・感染症を巡るホラーミステリ。もちろんここに出てくる疫病は現実に存在するものではないはずだけれど。広い世界にはどんなものが存在するか分からないかも……。 単なる「現代病」と考えられるものが感染症であり、その根源を探るという面はミステリの手法。しかしさらに終盤で明かさ...
さまざまな疫病・感染症を巡るホラーミステリ。もちろんここに出てくる疫病は現実に存在するものではないはずだけれど。広い世界にはどんなものが存在するか分からないかも……。 単なる「現代病」と考えられるものが感染症であり、その根源を探るという面はミステリの手法。しかしさらに終盤で明かされる真の目的には驚き。かなり無茶ではあるけれど、凄いなこれは。
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個人的にこれ以上ないくらいツボにはまった作品です。 ミステリー、寄生虫、マッド気味な研究者! 大学やら大学院やらどこかで微生物学とか齧って、ちょっとでも楽しいと変態っぽいこと思った人と、貴志祐介の「天使の囀り」が好きな人にはオススメしたい。
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