松居直と『こどものとも』 の商品レビュー
181206*読了 松居直さんが編集に携わられた、こどものとも1号から149号までの一冊ずつのエピソード。いやー、これは貴重。 幼少期によく読んだ絵本が基を辿れば、この頃に刊行されたこどものとものお話だったと知って、あ、これも!この本も!と、懐かしさと嬉しさがこみあげました。 名...
181206*読了 松居直さんが編集に携わられた、こどものとも1号から149号までの一冊ずつのエピソード。いやー、これは貴重。 幼少期によく読んだ絵本が基を辿れば、この頃に刊行されたこどものとものお話だったと知って、あ、これも!この本も!と、懐かしさと嬉しさがこみあげました。 名だたる名絵本作家さんが初めて絵本を描いたのが、月刊こどものともだった、なんてことも多くて、松居直さんの偉大さたるや…。 神様から使命を与えられて生まれてきた人だなぁと思います。 大変長生きでいらっしゃるので、わたしの子どもにもその恩恵がまだまだ享受されるよう、どうかお元気でいてほしい…。 日本が誇る偉大な編集者であり、絵本の神様だと思います。
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こどものともバックナンバーを編集者である松居氏が誕生のいきさつや当時の絵本界の様子などを交え語る。 戦後の日本児童書をリードしてきた松居さんの貴重な記録
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やはりこの人は、日本一の編集者だと思う。才能を発掘し育て世に出す力、ギリギリのところを冒険しながら絵本というジャンルを今の当たり前にあるところまで開拓した人。
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もう一度この本を読んでから「こどものとも」を読み返したいな。一つ一つのエピソードが素晴らしいが、絵本化されてから読んだものも多く、記憶が曖昧。 横長の絵本が当たり前の気がしていたが、この本のおかげだったのね。 この本は本当に素晴らしかった‼
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2013.8.26市立図書館 こどものとも創刊号『ビップとちょうちょう』(1956年)から149号『だるまちゃんとかみなりちゃん』(1968年)まで、自ら編集者として関わった作品についての試行錯誤の記録。 一冊一冊のあらすじ、著者略歴や単行本化の有無など基本情報に加え、編集時の思...
2013.8.26市立図書館 こどものとも創刊号『ビップとちょうちょう』(1956年)から149号『だるまちゃんとかみなりちゃん』(1968年)まで、自ら編集者として関わった作品についての試行錯誤の記録。 一冊一冊のあらすじ、著者略歴や単行本化の有無など基本情報に加え、編集時の思い出や裏話などをまとめた本。無名の作家をデビューさせ二作目、三作目と成長させていく視点、編集者の目からみた文章や絵の魅力など、「こどものとも」がはたしてきた役割を感じとることができる。編者として納得のいかなかった作品、思うように読者に受け入れられなかった作品についても、冷静であたたかい分析をしているし、営業面からの力の入れ具合まで正直に語られている。 時間がなくてざっとしか読み通せなかったけれど、おもしろかった。なにより松居御大の「乗り物愛」があふれているあたりが、ひとつの読みどころ。世の乗り物絵本好きは松居さんに足を向けて寝られないと思う。 2022.11.13市立図書館(再) 松居直さんの訃報を聞き、改めて読み返すために借りた。自身が編集者として直接関わった「こどものとも」創刊号から149号まで一冊一冊のあらすじと寸評(時代背景や作家についてのエピソード、福音館書店の舞台裏なども含む)が読めるのがほんとうにおもしろい。画家や作家の人柄と仕事ぶり、編集者の腹の中など、ここ以外ではなかなか記録も残っていないであろうこまごました事実や情報もあり、この聞き取りをして本にまとめた意義は大きいと思う。この本の解説を傍に一冊一冊読んでみたくなる。 それにしても、創刊号から11号に産経児童出版文化賞がおくられたことでほとんど休刊に向かいかけていたマインドをリセットできたのは本当に運のよいことだったと思う。 横版横書きになり、場面数も増やしてスタイルが完成しのりにのった1962年あたりの本(おおきなかぶ、だいくとおにろく、かばくん、ぐりとぐら、たろうのおでかけ、づしぎなたけのこ、じぷた…)が続々還暦を迎えるなかで松居さんはなにを思いながら旅立ったのだろう…
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『ビップとちょうちょう』にはじまり『ぐりとぐら』『だるまちゃんとてんぐちゃん』など数々のロングセラー絵本の出発点となった福音館書店の月刊物語絵本『こどものとも』。 「編集職人」松居直自身が手がけたその創刊号から149号までの制作過程を鮮やかに描き出します。
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