クコツキイの症例(上) の商品レビュー
「通訳ダニエル・・」で感銘を受けたリュドミラ「ソーネチカ」もかなり衝撃的な流れを持った作品だった。 インタビューに答えている場でのウリツカヤの顔を思い浮かべつつ読んだのだが、なんという硬質、ち密な文章と構成。ず~っと読み続ける息苦しさに耐えられず、あえて他の人気作家モノを並行して...
「通訳ダニエル・・」で感銘を受けたリュドミラ「ソーネチカ」もかなり衝撃的な流れを持った作品だった。 インタビューに答えている場でのウリツカヤの顔を思い浮かべつつ読んだのだが、なんという硬質、ち密な文章と構成。ず~っと読み続ける息苦しさに耐えられず、あえて他の人気作家モノを並行して読み、下巻へ。 ロシアが持つ独特の空気感、革命前後でまたそこに深みが増す。上流階級、インテリゲンチャも他国のそれとは一線を画し パーヴェルと子連れ結婚をしたエレーナ、娘のターニャ・・お手伝いのワシリーサ(のちに養女のトーマも加わる)が歩んでいく人生の軌跡が恐ろしく丁寧に一言一句迄張り詰めた神経で綴られて行く
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上流階級のエリート産婦人科医パーヴェルと美しい母エレーナとお手伝いのワシリーサ。3人のそれぞれの全く違う生い立ちがロシア革命から戦争の時代に翻弄されつつ丁寧に描かれている。パーヴェルの不思議な力や第二部のエレーナのノートが超越していて楽しい。一見唐突な感じですがエレーナのその話は...
上流階級のエリート産婦人科医パーヴェルと美しい母エレーナとお手伝いのワシリーサ。3人のそれぞれの全く違う生い立ちがロシア革命から戦争の時代に翻弄されつつ丁寧に描かれている。パーヴェルの不思議な力や第二部のエレーナのノートが超越していて楽しい。一見唐突な感じですがエレーナのその話は下巻にもつながっていますよ。
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