カフェみたいな暮らしを楽しむ本 コーナーづくり編 の商品レビュー
「カフェみたいな」となったとき、なぜやたらと「ディスプレイ」や「インテリア」を用意しようとするのだろう。 カフェにも実に様々なタイプがあるため一概に「カフェらしさ」を定義することは出来ないのだろうが、本書では通底して「木の素材感を多用する」「使用感、劣化した様子を演出する」「生活...
「カフェみたいな」となったとき、なぜやたらと「ディスプレイ」や「インテリア」を用意しようとするのだろう。 カフェにも実に様々なタイプがあるため一概に「カフェらしさ」を定義することは出来ないのだろうが、本書では通底して「木の素材感を多用する」「使用感、劣化した様子を演出する」「生活感を隠す」という方向性がまずあり、更に共通点として「なんか洋風の田舎っぽいもののあしらい」がある。 この最後の部分に、造花に近い妙な違和感を感じてしまう。 木枠、トルソー、障子枠、ランタンの置物…使わなくないか? 床に置いた多くの籠、棚、ストーブ…掃除しにくくないか? 床や壁を覆う木の板…隙間にカビが発生しないか…? 常温で籠に入れて保管するタマネギやジャガイモ…Gが寄ってこないか? この辺は漠然と「それっぽい」という印象から生まれるものであるし、本人がそのプロセスも含めて楽しむものであるから良いのだが、僕はカフェらしさを日常生活と掛け合わせる場合には持続可能な「維持しやすさ」が必要だと思っているので、モノを増やす足し算のコーディネート方法を選びにくい。 ちょうどいい落としどころは自分なりの生活スタイルと直感で見つけ出す必要があるのかもしれない。
Posted by
- 1