こんなわたしで、ごめんなさい の商品レビュー
ブログに掲載しました。 http://boketen.seesaa.net/article/385032811.html 女性の味方・平安寿子、快調な応援の笛太鼓 平安寿子が、20代から50代までのさまざま女性たちに歌う応援歌。 短編7編。 どの作品も小技を利かした芸風満開。 笑...
ブログに掲載しました。 http://boketen.seesaa.net/article/385032811.html 女性の味方・平安寿子、快調な応援の笛太鼓 平安寿子が、20代から50代までのさまざま女性たちに歌う応援歌。 短編7編。 どの作品も小技を利かした芸風満開。 笑わせ、一気に読ませて、読み終われば心やすらぐ。 婚活から降りることにしたOL。 巨乳ゆえに生きるのがつらい男性不信の女。 コミュニケーション不全の美人。 デコデコフリフリ少女趣味ファッションの50代。…
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いろんな女の人が出てくるが、終わりがどれもホッコリでよかった!! 美人の隣にブスがいるとか、 胸の大きな子のなやみとか、 書き出しは衝撃で笑えた
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今年読んだ本で一番好きかも。女友達に配って回りたいくらい。笑 タイトルはネガティブな印象を与えますが、どの作品にも救いがあり、読後感さわやか〜。同年代か年下だろうと思っていた著者はなんと22も年上だった。。凄いな、なんでこんなにわかるんだ。そろそろ60代とは信じがたい。
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コンプレックスに悩んだり格闘したり笑い飛ばしたり 様々な女性の短編集。 皆にどこか自分と繋がる所あり。 【図書館・初読・11/22読了】
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平さんの著書には当たり外れがあると思っているんですが、この本は当たりでした。 コンプレックスがあったり、生き方に迷ったり、自分の否を認められなかったりする女性たちが、最終的に今までのしがらみから解放されて素直に、前向きになる。爽快なお話でした。
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皆誰かに認められたくてもがいてる。 他人から見れば取るに足りないことでコンプレックスを抱えている。 幸せそうに見えるけど、皆何かに悩んでる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
婚活の外へ・・・主人公は安パイの公務員(いいひと)から求愛されるが結婚に乗り気になれない。迷ううち、同僚の嫌がらせ(?)で別れてしまうが主人公は自分の生き方を少し見つけた気になるのだった。 どうか小さな幸せを・・・爆乳の悩み。最後は幸せなようでよかったよかった。 イガイガにチョコがけ・・・とんがった女性が柔軟な生き方をしようと目ざめるはなし。 自然の法則に従って・・・結婚したい女性が、結婚に興味がなく二股(それ以上)を自然にしてしまう女性とひょんなきっかけで仲良くなり、その女性に勧められた見合いで幸せをつかむ話。 じれったい美女・・・引っ込み思案の美人の親友が、じれったくて仕方ない主人公のブスw。まあお互いに幸せになる。よかっ種。 カワイイイズグレート・・・奇抜な格好の義妹をバカにしていた主人公だが最終的には和解。良い話でした。 こんなわたしで・・・図々しいおばはんが主人公。あやまれっての。読んでていらつきました。。でも憎めないひとなんだろうなー現実にいたら。 いるよねー(はるな愛 古っ)。
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女ならわかるいろんな女性の裏感情がたっぷり盛り込まれた短編集。 さらっと読めました。 自分の嫌な部分を他人に指摘されるとムカーってなってしまうけど、それは痛い指摘だからなんだよね・・・きちんと伝えてくれる人を大切にしないといけないな。
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7つの短編を読み終わって、表紙カバーを見ると、そこには、今読んだ女たちがごっちゃりと並んでいた。 こんな人、いるいる!と、なんだか誰かのことを(たとえば父、たとえば母、たとえば…)思い浮かべたりして読んでいると、それがだんだん自分のことのように思えてきたりする。タイラアスコは...
7つの短編を読み終わって、表紙カバーを見ると、そこには、今読んだ女たちがごっちゃりと並んでいた。 こんな人、いるいる!と、なんだか誰かのことを(たとえば父、たとえば母、たとえば…)思い浮かべたりして読んでいると、それがだんだん自分のことのように思えてきたりする。タイラアスコは、よくまあこんなに人の心の機微を観察してるものよなあと思う。その表現力にもいつも感心する(ちょっと筆がすべりすぎてる気がするときもあるが)。 「カワイイ・イズ・グレート!」がとくにおもしろかった。 義理の妹、といっても年上の道子は、初めて会ったときから、ぶっとびの服装だった。ピンクのデコデコのフリフリ、リボンやフリルやらカワイイが満載、50を過ぎても平気でそんな格好をしている。義理の姉である梢は、そんなことができるのは前衛芸術家かお笑い芸人だろうと思う。はっきりいって、こりゃバケモノだと思う。 小姑として、梢はチクチクといやみを言ったりする。大人になってそんな服を着てるなんて、人に何か言われるでしょうと。道子は笑ってこう答える。 ▼「そりゃ、よく、からかわれますよ。でもね」 「からかわれるくらいで着たい服を着るのをやめるなんて、バカらしいでしょう」(p.206) これは異星人だ、まともな地球人には太刀打ちできない。だから梢は実家とのつきあいを減らし、道子のワルクチを娘にたれながしてきた。 その娘から、梢は言われるのだ。 ▼「小さい頃はお母さんの言うこと丸ごと呑み込んでたから、ミッチーのこと、ヘンだと思ってた。まりあちゃんにも同情した。だけどね、お母さんのミッチー嫌いにも、実はムカついてたのよ。小さい頃は自覚できなかったけど、大人になったら、悪口聞かされるたびに耳が腐りそうだった。お母さんは了見が狭い。ミッチーは個性的なだけよ」(pp.215-216) 「誰だって、あれはおかしいと思ってるわよ」と言い返す梢に、娘は、そんなふうに常識や世間体をふりかざして人を批判するのはみっともないと言った。そして娘は続けた。自分はお母さんに似て、自分と価値観が違うものにぶつかるとすぐ否定していた、そんな自分がイヤで、変わりたい、もっと柔軟になりたい、常識を楯にとって自分から世界を狭くするなんてしたくないのだと。 そういう常識だとかをぶっ飛ばし気味の側から書いてあるのが、「イガイガにチョコがけするのも年の功」。 外見や物腰を取り繕うとかメンツや立場にこだわるなんてアホらしいと、安永泉は思っていた。それが、「正直ではっきりものを言う」ことにもつながっていたのだろう。でも、ものには言い方があるでしょう、と泉の言動をみていると思う(冒頭の場面など、まるで父を見ているかのようだ!)。 ▼「人がせっかく気も、お金も使って持ってきたプレゼントを、鼻先で突き返すようなことして。ああいうときは、ありがとうございますって受け取っておくのが、基本的礼儀というものでしょう。あとで人にあげるとか、別の物と交換してもらうとか、なんとでもできるんだから」 「わたし、そういうの嫌いなんだもの」 「泉ちゃんが嫌いでも、相手の気持ちを考えたら、あんな態度には出られないはずよ。可哀想に、恥をかかされて困ってたじゃないの」(p.103) まるでうちの父である。人の土産を「いらん」と押し戻し、あるいはケチをつけ、たいへんに感じが悪い(その場に立ち会ったときには、身内としてほんとうに困る)。でも、そんな父のもとで育った自分にも、そういう気配がないとは言えない…そう思うと、ドキドキバクバクしてくる。 幼なじみの占部奈津子が世話を焼いて、泉はいくつか見合いをする。その過程で、奈津子に注意されながら、外見のもつパワーというものに泉もちょっと気づく。「それを、表面しか見ない愚かさと軽蔑するのも、実は傲慢なことなのだ。」(p.116) おもしろい、でも、どきーっとするところもけっこうある短編集。 (9/25了)
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