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クレイジー・ライク・アメリカ の商品レビュー

3.8

13件のお客様レビュー

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2019/07/19

香港での拒食症流行の原因はメディアの報道なのだと思った。テレビを見なくなって5年位経ったかな。病気もしなくなったし、事件や事故とも無縁だし、特に困ったことが起きなくなった。テレビを見る事によって無意識に不幸を頭にインプットしちゃってたのかもしれない。 拒食症にはなった事はないけれ...

香港での拒食症流行の原因はメディアの報道なのだと思った。テレビを見なくなって5年位経ったかな。病気もしなくなったし、事件や事故とも無縁だし、特に困ったことが起きなくなった。テレビを見る事によって無意識に不幸を頭にインプットしちゃってたのかもしれない。 拒食症にはなった事はないけれど、ダイエットして痩せたら幸せになれるんだと思ってた時期はあった。自分では少しぽっちゃりだと思っていたから。でも健康診断では低体重と書かれる。これ以上痩せる必要ないのに、ダイエット情報を聞くとやってみたくなる。食事は食べ物を胃に詰め込む作業なので基本的に美味しい不味いはあまり興味がない。そもそも子供の時に肉とか魚を食べると具合が悪くなるという謎の体質だったので、人前で食べる行為自体がストレスだったんだよね。吐くの我慢するの辛かったし、肉魚を食べられない事は理解してもらえないし。今は一人暮らしだから自由に食事が出来るので本当幸せ! 拒食症に限らず病気は助けてのサイン。体の声を聞いて、実際に出ている症状と内面の状態を観察しながら行動を変えていけるようになりたい。病気の原因は分かりにくいけど、自分の事は自分で癒すよ。薬や医者は病気を治す為に利用するモノであって、治すのは自分自身。オレを治せるのはオレだけだ。 トラウマって本当にあるのかな?被災で不便な経験したけど普段思い出す事はない。親の葬式思い出すと何となく涙が出てくるけど、悲しいのか寂しいのか切ないのかよく分からん。色んな感情を味わうために今生きてるんだと思ってるよ。自然災害は諦めて状況を受け入れるしかないよ。アメリカの価値観押し付けないでよ。オレはアメリカ人じゃねーよ。

Posted byブクログ

2018/10/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アメリカの製薬会社が日本を精神病(うつ病)の巨大マーケットして対応してから、日本ではうつ病が増えたのではないか。

Posted byブクログ

2017/06/04

第4章「メガマーケット化する日本のうつ病」が印象に残りました。日本のうつ病がアメリカから見た視点で語られており、アメリカに製薬会社(GSK社等)がうつ病の治療薬(SSRI)を販売するために、以下に新たなうつ病感を日本へ持ち込んだかが判ります。

Posted byブクログ

2016/07/29

いつの時代も世の中の変化についてゆけない人や、社会に違和感を覚える人は存在する。精神医学のグローバル化が地域性や文化に基づく要因を否定し、アメリカ単独の価値観が疾患を特定するに至った。情報は脳のシナプス構造をも変えてしまう。「昔々、製薬会社は病気を治療する薬を売り込んでいました。...

いつの時代も世の中の変化についてゆけない人や、社会に違和感を覚える人は存在する。精神医学のグローバル化が地域性や文化に基づく要因を否定し、アメリカ単独の価値観が疾患を特定するに至った。情報は脳のシナプス構造をも変えてしまう。「昔々、製薬会社は病気を治療する薬を売り込んでいました。今日では、しばしば正反対です。彼らは薬に合わせた病気を売り込みます」(マーシャ・エンジェル)。 http://sessendo.blogspot.jp/2016/07/blog-post_29.html

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2016/04/22

抗うつざいパキシルがどのようにして日本で爆発的に売れるようになったかの内膜がよくわかった。医師はこの事実をよく知るべきだ。

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2015/09/13

「一方で、スリランカ人はー貧困や困難や戦争を十分に知っているからこそー恐ろしい出来事を消化してそれに意味を与える力を持つという可能性もある。」 欧米の診療基準が世界に病気をもたらす。心の病気が広く広がっているのはアメリカがそれを広めているからだ、とする本。苦しみの表現は各文化で...

「一方で、スリランカ人はー貧困や困難や戦争を十分に知っているからこそー恐ろしい出来事を消化してそれに意味を与える力を持つという可能性もある。」 欧米の診療基準が世界に病気をもたらす。心の病気が広く広がっているのはアメリカがそれを広めているからだ、とする本。苦しみの表現は各文化で違う。それを一つに統合し、名前をつける。それは大きな市場になる。実験になる。自分が優れていると認識させてくれる場になる。ラベリングのもつ力の恐ろしさ。病気が自己を特別な存在にしてくれる。悲劇のヒロイン。 抗うつ剤、パキシル。医者や学者が製薬会社と深く結びついた。お金をもらい、嘘の効用を広める。まさに子宮頸がんワクチンに似た事例だ。全員が推しているからと言って、それがいいものとは限らない。 日本のウツは環境と結びつきやすく、アメリカのウツは内面と結びつきやすい、という話は、まさに文化の違いを表している事例だろう。

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2015/07/13

資本主義、個人主義、アメリカ。アメリカから薬だけでなく、精神病文化まで輸入されたという話。その国の文化の表れである心の不調も、アメリカ医学で診断される事により、その国独自の文化までもが、変容してしまうという。 日本の精神医療はアメリカより20年遅れていると、最近心理カウンセラーに...

資本主義、個人主義、アメリカ。アメリカから薬だけでなく、精神病文化まで輸入されたという話。その国の文化の表れである心の不調も、アメリカ医学で診断される事により、その国独自の文化までもが、変容してしまうという。 日本の精神医療はアメリカより20年遅れていると、最近心理カウンセラーに言われたなあ。でも、アメリカ精神医学を鵜呑みにして良いのか⁈ 自己実現の文化もアメリカから来て、自己責任の幅が広がったからね。病気に勝つとか負けるとか。日本では、巻き込まれ文化があるから、注意しないと、病気を悪化させる。 パキシルを処方された人達は、今、無事でしょうか?今の日本は精神薬多剤投与で苦しんでいる人がいっぱいいる。減薬は苦しい。人生が変わる事があるのが、精神薬。薬が処方されるのは、頭があまり働いてない時っていうのが…。賢い消費者にならないと、搾取されるのか。

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2014/11/26

・香港の拒食症  10代の少女はなぜ拒食症になる可能性が高いのか。かつて肥満は富の象徴であったはずなのに。ささいなきっかけで食欲をなくしていくティーンエイジャー。欧米の場合は実質的に痩せていても自己認識が太っているから痩せたがるが香港のケースでは、自己認識では当事者は痩せていると...

・香港の拒食症  10代の少女はなぜ拒食症になる可能性が高いのか。かつて肥満は富の象徴であったはずなのに。ささいなきっかけで食欲をなくしていくティーンエイジャー。欧米の場合は実質的に痩せていても自己認識が太っているから痩せたがるが香港のケースでは、自己認識では当事者は痩せていると思っている。(この章は結論が分かりにくかった。) ・スリランカの津波(スマトラ沖地震)によるPTSD  文化的背景の理解無しではアメリカの価値観の押し付けにすぎない。その国民に起こりうる事象に対して必要な治癒力がある。 ・ザンジバルの統合失調症(タンザニア) 統合失調症って分かりにくい。要するに「おかしく」なってしまうこと。アフリカあたりになると人が錯乱する状態は疾患というより「霊が憑依」という理由の方が重くなる。 ・日本のうつ病 90年代後半に過労死が社会問題になってきたころから「うつ病」はポピュラーな病気となった。誰でもかかる可能性がある「心の風邪」である、と。しかしそれは米製薬会社が薬を売るためのマーケティングによるものであった。 -------- 現在は、以前ほど精神科に行くことが推奨される世の中ではないような気がする。その代わりになったのが自己啓発本ブームかもしれない。薬にたよらず考え方のクセを改めることで世間と折り合いがつくようになるかもしれませんよ。

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2014/07/10

 あらゆるもののグローバル化が進んでいるなか、「世界の多様性の喪失という多大なる犠牲を払って」、アメリカ人は、「世界における人間の心についての理解の仕方をアメリカ流にしようとしている」と著者は危機感を募らせる。アメリカ人が「精神疾患の概念をせっせと輸出し、その定義や治療法」を世界...

 あらゆるもののグローバル化が進んでいるなか、「世界の多様性の喪失という多大なる犠牲を払って」、アメリカ人は、「世界における人間の心についての理解の仕方をアメリカ流にしようとしている」と著者は危機感を募らせる。アメリカ人が「精神疾患の概念をせっせと輸出し、その定義や治療法」を世界標準としたために、数々の問題が起こっていると言うのだ。  本書には、そうした問題の実例がいくつか紹介されており、アメリカによってうつ病の概念が捻じ曲げられ、メガマーケット化されていった日本の現状も、克明な取材で明らかにされる。香港の拒食症、ザンジバルの統合失調症など他の例も興味深く、精神病の本質を問う力作。

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2014/04/12

摂食障害、PTSD、統合失調症、そしてうつ病、現代のストレス社会に生きる我々を取り巻く神経性疾患の数々。こうした心の病の存在は莫大な利益を上げんとする製薬会社の大掛かりなプロモーションと隣り合わせであったりする。文章がやや硬い気がするが、メンタルヘルスの重要性を説きながらも異なる...

摂食障害、PTSD、統合失調症、そしてうつ病、現代のストレス社会に生きる我々を取り巻く神経性疾患の数々。こうした心の病の存在は莫大な利益を上げんとする製薬会社の大掛かりなプロモーションと隣り合わせであったりする。文章がやや硬い気がするが、メンタルヘルスの重要性を説きながらも異なる視点からの示唆に富む一冊。

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