キョウカンカク 美しき夜に の商品レビュー
個人的な感覚だが「メフィスト賞にハズレなし」は、本作でも健在だった。 十万人に一人とも言われる「共感覚」の持ち主の探偵が、連続焼殺事件の謎に挑む。 続編も匂わせるラストであり、今後も楽しみ。
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共感覚をテーマということで面白そうで読んでみたが、正直期待はずれ。まず、この感想を書いている僕が共感覚者なのだけれども、別に何の損も得もしない能力。共感覚が超能力か魔法かのように描かれているけど実際はそんな大した能力ではないのに・・・。本書では10万人に1人と書かれているけれど...
共感覚をテーマということで面白そうで読んでみたが、正直期待はずれ。まず、この感想を書いている僕が共感覚者なのだけれども、別に何の損も得もしない能力。共感覚が超能力か魔法かのように描かれているけど実際はそんな大した能力ではないのに・・・。本書では10万人に1人と書かれているけれど、200人に1人とも言われる平凡な能力のはず。 文体がライトノベルのようで、読み進めてすぐ狼狽えた。キャラクターも無理に個性を出して印象付けられているし、主観の描き方がどうにも苦手。「あの事件」とか「あれ」とか。オチも、「そうやってしまったか・・・。」と閉口。遊びも多いけれど蛇足も多い気がする。共感覚者から言わせるならば「薄いクリーム色の砂場」のような、あまり印象に残らない作品。
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殺した人間を燃やす猟奇殺人者 通称 フレイム。 共感覚により音の形や色が"見える"探偵 音宮美夜はその能力によりフレイムを特定するが物証が出ない、動機が分からない。 ホワイダニットな事件を解決する為に奮闘する彼女を待っていたのは想定外過ぎる真相だった。
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主人公の風貌といい、諸々のギミックといい、外連味たっぷりな話ではありますが、ミステリーとしては良くできた作品です。伏線の張り方はお見事です。
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- ネタバレ
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07/23/2013 読了。 メフィスト賞受賞作の文庫版。 文庫化にあたり、前面改稿されたらしいですが、 ノベルズ版は、未読なので。 「共感覚」の方の本を以前に読んだことがあり、 また一時期興味を持っていて、 その延長線上で気にはなってて、文庫で出るというので購入! 探偵がある種の能力を持っている設定はいろいろありますが、 共感覚がそうなるとは・・・。と、 どんな風に謎解きに関わってくるのか、気になってはいましたが、 証拠とかを集めるのには、なかなか適用されない感じですね。 とっかかりみたいな。 本人も、鑑識さんに、とか言いますし。 でも、 主観的なものだから、という決して分かってもらえないことが 分かってて、自身でもきちんと調べていくとこには、好感もちました。 犯人やそこに至るまで、動機とか、 自分は納得できるので満足でした。 そうくるのかーみたいな。 調べるより、その後の方が 「キョウカンカク」として要していますし。 人に対して、の発動がおおきいですね。 探偵じゃなくなったら、壊れてしまうのかなぁ・・・と不安もありますが、 人間になっていく話なのかとも思うので、 続きも早く文庫にして発売してくれないかなぁ・・・。 美夜の過去とか伏線拾ってないし、 なにより、矢萩さんが気になりすぎるので! 助手は変わっていくんですかね。
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