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流浪刑のクロニコ の商品レビュー

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2013/09/02

様々な刑を科せられた罪人たちが それぞれの世界で、永遠とも思える務めを果たしていく。 各世界を巡り移ろうクロニコの旅は、 流浪刑という特殊な設定のおかげで 銀河鉄道999のような風情を漂わせつつ どこか懐かしい匂いがする。 彼らの刑に終わりはあるのか。 その償いに意味はあるの...

様々な刑を科せられた罪人たちが それぞれの世界で、永遠とも思える務めを果たしていく。 各世界を巡り移ろうクロニコの旅は、 流浪刑という特殊な設定のおかげで 銀河鉄道999のような風情を漂わせつつ どこか懐かしい匂いがする。 彼らの刑に終わりはあるのか。 その償いに意味はあるのか。 コツコツ頑張る人を応援するような小説。 騒がしくて、最後にちょっとだけお涙頂戴的な 最近のライトノベルの風潮とは一線を画した 生きていることのはかなさを描いた冒険小説。 (なんて、ラノベ全体を語るほどはよく知ってはいないのだけれど……) ただ文章技術はちょっと甘さが感じられて 『乾ききり、ひび割れた硬い土が"広がった"荒野が"広がって"いた』 と表現が重複したり、 『卵の殻』と表現した次の文で『ハリネズミ』と例えたりする。 物語と関係なく、表現で突っかかってしまうのは読んでいて残念。 完結しているようには見えないので続編があるのかな。 個人的には何かしら終わりの形を見せて欲しかったです。

Posted byブクログ