1,800円以上の注文で送料無料

英国マザーグース物語 花咲けるきみと永久の歌 の商品レビュー

4

4件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    2

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2018/11/12

最終巻だが書きたいこと詰め込みすぎでいまひとつな出来ばえ ここまで引っ張っただけの2人の関係を お互い咀嚼するには相当分量必要はもちろんだけれど それでも会話で饒舌に説明しすぎではなかろうか 2人のキャタクタでもないと思うし だらだら引き延ばさなかったのは良いけれど もっと家族や...

最終巻だが書きたいこと詰め込みすぎでいまひとつな出来ばえ ここまで引っ張っただけの2人の関係を お互い咀嚼するには相当分量必要はもちろんだけれど それでも会話で饒舌に説明しすぎではなかろうか 2人のキャタクタでもないと思うし だらだら引き延ばさなかったのは良いけれど もっと家族や友人の介在あって良いと思う 加えて事件の幕引きをつける部分が その2人の関係とは分離してしまってちぐはぐな印象 今巻だけなら残念な出来と思うが シリーズ全体を通しては いかにも少女小説らしい恋と謎と冒険と時代の雰囲気とが 端整丁寧かつ現在的にまとまった良い作品だった

Posted byブクログ

2013/12/14

久しぶりに読んだコバルト作品でしたが、面白くて1巻から最終巻までいっきに読んでしまいました。二人のコンビとしての活躍はもちろん、マザーグースにまつわる数々の事件もよく考えられていてとても楽しめました。お話はこの巻で最後とのことでしたが、欲を言えばセシルとジュリアン、周りの人たちの...

久しぶりに読んだコバルト作品でしたが、面白くて1巻から最終巻までいっきに読んでしまいました。二人のコンビとしての活躍はもちろん、マザーグースにまつわる数々の事件もよく考えられていてとても楽しめました。お話はこの巻で最後とのことでしたが、欲を言えばセシルとジュリアン、周りの人たちのその後を読んでみたいですね。

Posted byブクログ

2013/10/13

この話は、前の巻から一気読みすることをおすすめ 事件の緻密さだけではなく、お互いお思い合う温かさなどの深みのある部分は、コバルト乙女の心にガッチリ食い込んだ作品だった。 あ〜、終わってしまって惜しいきもするが、まとまりは良かったので嬉 クリストファーとの対決だけに終止して終わ...

この話は、前の巻から一気読みすることをおすすめ 事件の緻密さだけではなく、お互いお思い合う温かさなどの深みのある部分は、コバルト乙女の心にガッチリ食い込んだ作品だった。 あ〜、終わってしまって惜しいきもするが、まとまりは良かったので嬉 クリストファーとの対決だけに終止して終わり、二人のその後など、ハッピーエンド思考の読者としては、物足りなさもありで、 そのあたりの欲求不満は、9月号に中編が連載され、 おそらく、短編も出るだろうと予測。 兄をヒイヒイ泣かせながらのウェディングが見たいのだォ http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-3111.html

Posted byブクログ

2013/09/09

“懇願する瞳で、セシルはジュリアンを見つめた。 「だってジュリアンにもしものことがあったら、わたし、もう生きていけません」 「セシル……」 ジュリアンが、息を呑みこんだまま動きをとめる。 やがて根負けしたように、彼は視線をうつむけた。 「……まいったな」 夜風にさらわれる銀の前髪...

“懇願する瞳で、セシルはジュリアンを見つめた。 「だってジュリアンにもしものことがあったら、わたし、もう生きていけません」 「セシル……」 ジュリアンが、息を呑みこんだまま動きをとめる。 やがて根負けしたように、彼は視線をうつむけた。 「……まいったな」 夜風にさらわれる銀の前髪の奥から、やるせないような、苦笑の気配が伝わってくる。 ジュリアンは、くしゃりと髪に手をさしいれた。 「ジュリアン?」 「きみはもうすこし、出し惜しみということを覚えたほうがいいんじゃないかな」”[P.210] 6巻目、最終巻。 勢いづいて一気に読み終えてしまった。 仲違いは長かったのに誤解を解き合うのが早かったなと思いつつ、二人の仲が早々に落ち着いたのは読んでる側として嬉しかった。 ヒントから答えを導きだせないまま進んで行く事件への焦燥に駆られつつも、再び新聞社でパートナとして働く二人が見れて楽しい。 死を覚悟している犯人ってのは厄介だけど、このクリストファーはなんか憎めなくて、最期の辺りとかは涙ぐみそうになる。 セシルとジュリアンがハッピーエンドに辿り着けて良かった。最後のマザーグースの唄は、一番最初にセシルがジュリアンに教えたやつだってのがもう……。 最強カップルの話とかその後とか。文庫に載りきらなかったのが残念だけど、雑誌の中編、ちゃんと読んでおきたい。 “「ああ、そうだ!さっき、通りにマフィンの屋台がでていたんだ。おいしそうだったから、いま買ってくるよ。すぐに戻ってくるから待っていて」 「え、あ、あの」 セシルがとまどっているうちに、コートを羽織ったジュリアンの姿は、すでに扉の向こうに消えかかっていた。だが彼は、そこで唐突にセシルをふりむいた。 「ねえ、セシル。いつかふたりで新聞社を起ちあげるっていうきみの夢、きみさえよければ、現実にしてしまうのはどうかな」 そしてジュリアンは、コートの裾をひるがえした。 まるでうれしさのあまり、じっとしていることすら難しいといった様子だった。 いまはただ、未来への期待がふくらんでいるだけかもしれないけれど。それでもジュリアンが、セシルの夢をまじめに受けとめてくれていたのを知り、彼女の胸は驚きとうれしさでいっぱいになった。”[P.315]

Posted byブクログ