ファミコンとその時代 の商品レビュー
アーケードゲームからテレビゲームに至るまで30年ほどを研究した学術書です。半分がアメリカのビデオゲーム開発のあらまし、半分がファミコンの話。グラフの色が見辛くてもう少しなんとかならなかったものだろうかと思ってしまいました。任天堂提供資料が多く、ほかは雑誌を資料としているので少しも...
アーケードゲームからテレビゲームに至るまで30年ほどを研究した学術書です。半分がアメリカのビデオゲーム開発のあらまし、半分がファミコンの話。グラフの色が見辛くてもう少しなんとかならなかったものだろうかと思ってしまいました。任天堂提供資料が多く、ほかは雑誌を資料としているので少しもの足りず。ソフト開発側の事情がもう少し載っていればなあ。当時を知るかたがどんどん亡くなってきているので早めに資料にしてほしいところです。
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著者は3人とも立命館大学教授で、その中に任天堂に勤務していた人もいるが、記述内容の信憑性に疑問があり、NTT出版に問い合わせても、質問には返答せず、『問題はない』という返答だけで、NTT出版は裏付け調査をしようともせず、記載の事実関係の信憑性に問題があると考えた方は良いでしょう。...
著者は3人とも立命館大学教授で、その中に任天堂に勤務していた人もいるが、記述内容の信憑性に疑問があり、NTT出版に問い合わせても、質問には返答せず、『問題はない』という返答だけで、NTT出版は裏付け調査をしようともせず、記載の事実関係の信憑性に問題があると考えた方は良いでしょう。 立命館大学で『ゲームリサーチダンジョン』というゲームに関する研究や考察を発表するZOOM会議があり、『報告・聴講ともに参加資格や人数制限はもうけておりません』と明記されていたので、疑問点を提言しようと思って「参加申込」をしたら「参加拒否」の連絡が来た。大学という所は疑問や自分と違う意見をディカッションする所だと思っていたが、どうやら立命館大学は最初から「都合の悪い意見や疑問を口封じする所」のようです。あの人は民間企業でも「自分の命令は会社の命令だ」と言って社内的な権力を使って自分の考えをごり押しする所があったが、最初から参加拒否をするつもりなら『主催者の気に入らない人間は参加拒否する』と明記するべきでしょう。 民間企業では社内の権力者が「自分が以前に言った事」や「法律」を無視して命令する事は珍しくなく、「参加資格はない」と明記しているのに平気で「参加拒否」したのは民間企業の感覚を大学に導入しようとした」のかも知れません。
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テレビになる前のゲームからファミコン発売までの流れまで.昔はすべてハードウェア,途中からソフトウェアが入ってきて... 全品回収のエピソードとか,ファミコンのコントローラーのボタンがなぜ丸いのか(初期型は四角)とか知れた.
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想像以上にしっかりとした学術書。 ファミコン前後のデジタルゲーム史について、(ほぼ)時系列で述べられている。 企画者というよりは、開発者視点でのファミコンやその他のゲーム機、そしてそこに集まったソフトメーカーについて語られているので、一ユーザーとしてはなかなか新しい知見が得られ...
想像以上にしっかりとした学術書。 ファミコン前後のデジタルゲーム史について、(ほぼ)時系列で述べられている。 企画者というよりは、開発者視点でのファミコンやその他のゲーム機、そしてそこに集まったソフトメーカーについて語られているので、一ユーザーとしてはなかなか新しい知見が得られた。 時折、任天堂寄りの解釈があるのはご愛嬌。
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今このタイミングで書き残されなければならない30年の記録の書。アメリカが生まれたビデオゲームというジャンルが日本でテレビゲームというカテゴリーに変質し、産業を創り、文化を創り、世代を創っていく様子がディテールの積み重ねで展開されていきます。やはり、この創世記(ジェネシスは競合機の...
今このタイミングで書き残されなければならない30年の記録の書。アメリカが生まれたビデオゲームというジャンルが日本でテレビゲームというカテゴリーに変質し、産業を創り、文化を創り、世代を創っていく様子がディテールの積み重ねで展開されていきます。やはり、この創世記(ジェネシスは競合機の名前ですが…)の現場にいた任天堂の上村氏の執筆した第Ⅰ部が圧巻。さらに、第Ⅱ部で語られる「プラットフォーム・リーダーシップ」という考え方には、現在必要な産業論のベースが埋め込まれていると思いました。また「ファミコン世代」=「ナナロク世代」という指摘にも深い納得がありました。ゲーム&ウオッチからの十字キーというハードの果たした役割も教えられました。 ファンとのエンゲージメントにも気づきを与えられました。クールジャパンが新しい日本の可能性とか言われますが、第二次産業貿易立国から第三次産業文化立国のターニングポイントはファミコンの誕生だったのかもしれません。
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ストーリーとして面白い本、を求めると肩透かしにあう。しかし、資料としてのボリュームや、知らなかった歴史もあり、ビデオゲームの記録として、ファミコンを中心に開発から普及まできっちり網羅している。そういう意味では面白い。テレビというものが、如何に家族のものであり、またテレビメーカーの...
ストーリーとして面白い本、を求めると肩透かしにあう。しかし、資料としてのボリュームや、知らなかった歴史もあり、ビデオゲームの記録として、ファミコンを中心に開発から普及まできっちり網羅している。そういう意味では面白い。テレビというものが、如何に家族のものであり、またテレビメーカーの支配下にあったのか。そこに風穴をあけていくさま。回収騒ぎがあったなんて知らなかった。 そういえばカラーテレビゲーム6も持っていたよ。カラーテレビゲーム15との価格設定にそんな裏があったとは。巻末の資料集はかなり愉しい。ベストセラー書籍とゲーム攻略本とか。週刊誌の見出しとか。僕はもうゲームそのものにはどちらかというと興味がなくて、ノスタルジーと社会的接点のほうに関心がありますが、そういう意味では満たしてくれていた本。でももうちょっと盛り上がりがほしいなあ!
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柔らかいファミコン世界の中のお堅いファミコン誕生記。 ファミコンという物を経験している世代には面白い読み物だろがそこにいなかった世代が読むのは少しきついかもしれない。 それだけ回りくどくファミコン誕生までの秘話が書き連ねてある。 そういう割にはその裏話的な要素が見え...
柔らかいファミコン世界の中のお堅いファミコン誕生記。 ファミコンという物を経験している世代には面白い読み物だろがそこにいなかった世代が読むのは少しきついかもしれない。 それだけ回りくどくファミコン誕生までの秘話が書き連ねてある。 そういう割にはその裏話的な要素が見えてこないだから読んでてもだんだん飽き飽きしてしまう。微妙だが記録的には重要な本なのだろう。
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ファミコンが世に出て30年、ひとつの文化史を語れるようになったのですね。家庭用ゲーム機の歴史は自分の成長(?)とともに常にあったこともあり、なかなか感慨深いものがあります。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
上村雅之ほか『ファミコンとその時代 テレビゲームの誕生』NTT出版、読了。本年7月で発売から30年。本書は、現代ゲーム産業の礎の開発、誕生、ブームと終焉までを開発責任者と研究者が証言と史料で綴るファミコン史の決定版。http://www.nttpub.co.jp/search/books/detail/100002261 第1部では、ファミコンの開発から発売への経緯が追跡され、開発秘話も紹介されている。第2部ではその産業的・社会的影響を学術的に検証され、日本のデジタルゲーム研究の最新の成果と評してよいだろう。ファミコンで遊んだことのない人にもオススメ。 『ファミコンとその時代』NTT出版の著者の一人・上村雅之氏は任天堂でファミコン及びスーパーファミコンの開発陣頭指揮をとった人物。現在は立命館大学客員教授。任天堂は京都ですが、同大学には、立命館大学ゲーム研究センターがあるんですね。 http://www.rcgs.jp/
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仕事でも出目でスマホなりを意識する時代になっているから、逆に意識しておくコンテクストがあるのか?との思いから読んでみるのです。冒頭の数章は歴史のようです、ところどころ、お〜。
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