車輪の下(文庫版) の商品レビュー
どういうストーリーか忘れていて、まんがで読んでみたら意外なくらい感動した、、、まんがでも感動するんだな
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ドイツでは、車輪の下は落ちこぼれの意味を含むという。 ヘッセの自伝的小説というが、若者のやるせない葛藤はいつの時代でも変わらない。 一見しっかりしているようで、内面は自信や確信が持てずに揺れ動く青春の軌跡が、自分にも重ね合わせられるのではないだろうか。
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なんのためにこんなに勉強しなければならないんだ? 19世紀ドイツの地方出身の優等生、ハンス・ギーベンラートは、周囲の期待を一身に背負い、神学校に通うための州試験に挑む。 猛勉強のかいあって2番の成績で合格するが、厳しい学校生活になじめず苦悩するようになる。 学業に縛られたひとりの思春期の少年が、孤独と苦しみにさいなまれながらも成長する、ヘッセの自伝的物語。 村の神童ハンスは難関の神学校に受かるために父と教師と村の人の期待を背負って猛勉強する。 魚釣りや水遊びなどを我慢しながら。 そしてハンスは神学校に成績2位で入学する。 神学校ではハイルナーという友達ができる。 彼は神学校の規律に反するようなことをする。 そのハイルナーとしだいに仲良くなるが、彼は退学になってしまう。 ハンスはとても哀しくなった。 なんだか、ずっと勉強してきたような気がする。 勉強も嫌になってきた。 ついに神学校を退学してしまう。 村に帰ってきてハンスは職人になること決めた。 酒も飲むようになったハンスは魚といっしょに川にずっと浮かんでました。 この作品が発表されたのは1905年のことなので、今から100年以上前のこと。 ですが、当時すでにヘッセは「ものを作り出すという行為は、人間に活気を取り戻させる最善の方法だ」と書いている ヘッセ自身が体験したことも多く影響しているこの作品。さまざまな思いを込めて書いたことでしょう。 自分が弱ってしまったとき、ほんの少しの優しい言葉や、いたわりの気持ちがあるだけでも心が救われることがある。 障害を患ってしまった人に対し、ヘッセがあたたかな眼差しを注いだように、 私たちも、どんな時も心に余裕をもち、誰にでも優しい気持ちで接したいものです。
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最後別に死ななくてもいいじゃないかと思った。 人間いろいろ抱えていて、ある日ぷつんとなにかが切れて、死んでしまうのかもしれない。だから、どんなに些細なことでも、悩んでいるひとがいたら、手を差し伸べたいと思う。
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"なんのためにこんなに勉強しなければならないんだ?" 「生きてりゃいろんなことがあるさ 喜びも悲しみもね あたしらには両方必要なことなんだ けど忘れちゃならねぇのは そいつらを選んでいるのは自分ということさ よくも悪くもね それが生...
"なんのためにこんなに勉強しなければならないんだ?" 「生きてりゃいろんなことがあるさ 喜びも悲しみもね あたしらには両方必要なことなんだ けど忘れちゃならねぇのは そいつらを選んでいるのは自分ということさ よくも悪くもね それが生きてるってことなんだろうさ」 深い……… が 切ない………… あんまりでしょー………。 周りに翻弄されて自分が爆発しちゃったとしても、翻弄される道を選んだのは結局自分なのね。 酷だ……。 たくさんの選択肢に溺れて自分を見失うことの怖さ。
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