マグノリアの眠り の商品レビュー
終盤に向かってどんどん緊迫していく。秘密が明らかになり、タイトルの意味が重く悲しく迫ってくる。何が正しかったのかなんて誰にもわからないし決められない。それでも決めたり選んだりせざるをえなかった、背負って生きることを強いられた女性たちへの鎮魂の物語に感じた。
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ドイツ女性の恐れたロシア兵とロシア女性が恐れたドイツ兵、どっちがより悪いとか酷いとか残虐とかって話じゃない。戦争の傷跡を老婆になるまで引き摺り続ける女性は決して少なくないに違いない。 ときに、作者のデビュー作、モーツァルトのタイムトリップ物って、日本でウケると思う。翻訳希望‼︎
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2003年という時間を共有する、90歳のヴィルヘルミーネと23歳のエヴァ。2人の関係は良好に進んでいくかと思いきや、一つの電話わきっかけに崩れていく。 2人の裏にあるものは第二次世界大戦。時代がそうだった、その時は仕方なかった、そうゆう形で割り切ろうとする反面、それを今も引きずら...
2003年という時間を共有する、90歳のヴィルヘルミーネと23歳のエヴァ。2人の関係は良好に進んでいくかと思いきや、一つの電話わきっかけに崩れていく。 2人の裏にあるものは第二次世界大戦。時代がそうだった、その時は仕方なかった、そうゆう形で割り切ろうとする反面、それを今も引きずらざるをえないヴィルヘルミーネ。そして、戦争に直接関係はしていないものの、同じく戦争によって作られた出生の秘密のあるエヴァ。 どちらの気持ちも、仕方のない、同情の余地のあるところがつらかった。
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