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軍靴のバルツァー(5) の商品レビュー

4.2

14件のお客様レビュー

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2013/07/19

 流れなくてもよかった血が流れる屈辱の撤退戦。悲惨な戦場が描かれる第5巻。  凄惨な戦場。どんなに巧みな軍師でも少なからず犠牲がでる撤退戦。本来流れるはずのない血が流れてしまった今回の戦いですが、殿下と学生たちに大きな教訓を与えることができました。責任の所在、極限下での補給、挑...

 流れなくてもよかった血が流れる屈辱の撤退戦。悲惨な戦場が描かれる第5巻。  凄惨な戦場。どんなに巧みな軍師でも少なからず犠牲がでる撤退戦。本来流れるはずのない血が流れてしまった今回の戦いですが、殿下と学生たちに大きな教訓を与えることができました。責任の所在、極限下での補給、挑発様々な局面を彼らが体験しているのが良かった。戦争に対する恐怖や高揚も味わえたことは読者目線でも面白いものだった。敵との戦いを望むホルベック軍に対して、その勝負を突き放すようなガトリングガンの放射は現代の戦いを彷彿とさせるものでした。凄惨な戦場を作り上げてしまう兵器をこれからバルツァーがどう扱うか見ものですな。  初めての外での勝利を得たバルツァー一行がヴァイセン軍と合流してどういった行動をとるのか、ただの勝利で終わらないのが戦争ですからその先まで見せて欲しいです。今回のオマケ、軍人がやるスポーツって武道関係をイメージしますけど器械体操とかサッカーなんてものがあると少し印象変わります。だけど、スポーツ内でも階級とかありそうで面倒くさそうなのがネックか。

Posted byブクログ

2013/07/15

軍事国家ヴァイセンの将校ヴァルツァーは、同盟国バーゼルラントの軍事顧問として赴任。 士官学校教官として少年たちを指導する最中、バーゼルラント王家の政争に巻き込まれ、さらに隣国ホルベックとの紛争にも飲み込まれて行く。 現代に生きる、全ての武人必読の書。

Posted byブクログ

2013/07/11

発売が待ち遠しくて仕方なかった五巻。 読んでいてもハラハラヒヤヒヤ。 怖い。 騎兵、超怖い・・。 方陣は真ん中に将校を置いて、周囲を下級兵士の壁で守るものだし、行軍でも、歩けない者は将校以外は置いていく、とバッサリ。 まさに何度も出てくる、命の優先順位、の世界。 それでもバル...

発売が待ち遠しくて仕方なかった五巻。 読んでいてもハラハラヒヤヒヤ。 怖い。 騎兵、超怖い・・。 方陣は真ん中に将校を置いて、周囲を下級兵士の壁で守るものだし、行軍でも、歩けない者は将校以外は置いていく、とバッサリ。 まさに何度も出てくる、命の優先順位、の世界。 それでもバルツァーは最適な判断、最適な動きをしている。 こういう時代、こういうものが戦争なのだ、否、だったのだ、と思わされる。 後半、「あんなに怖かった騎兵」が、一人の犠牲もなく、なぎ倒されていく。 それもまた、恐ろしい話。 作中、ハラハラし通しで、ずっとびくびくと読んでたけど、 バルツァーの 「安心しろ。命の優先順位は決まっている。お前達は必ず守る」 がかっこよすぎでした。(22話) そして、王子を守って散って行ったバーゼルラントの軍曹たちにむけて敬礼するバルツァー(23話ラスト) これもまたいい。ううう。 あと個人的に一番テンションが上がったのは、バルツァーのサスペンダー。 なにあれ。軍服の下、あんな格好なのか!? ギャップにまた興奮・・笑。あああ。 そして、顧問が顧問と呼ばれないのが、けっこうさびしい。 やはり顧問は顧問であってほしい。 少佐って、だ、だれ?と思ったけど、一度だけディータ―が、とっさのときに、顧問と呼んだのが嬉しかった。 最後に。 この作者がほかに他誌で連載(作画のみ)をしているうえに、カードゲームのイラストを描き下ろし、さらに新しくできる雑誌にスピンオフ作品を書いたり、5巻発売に合わせてペーパーを5枚?とポストカードを2枚?書き下ろしているようで。 この飛ばしぶりに作者が倒れないか、そんな心配までさせられてしまう。

Posted byブクログ

2013/07/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

誤解を恐れずに言います。 戦争が好きだ。 もちろんリアルな戦争なんて、絶対にあってはいけないことだと思っているけれど、リアリティのある戦争話はとても好きです。 戦争は、命と国家の威信・存亡がかかっているだけに、人間(特に指揮官)の戦略的能力がいかんなく発揮される場であると思います。そして、その「戦略的思考」というやつが、私は本当に大好きなわけで。要するに、頭のいい人間が好きなんです。 その点で、このバルツァーという将校は、戦略家として、まさに私のストライクゾーンどまんなか。戦場という場ですら理性的で、時には冷酷非情な行動もとる(そして軍事的実技能力にもすぐれている)けれど、根は人間味豊かで愛嬌もあって、なによりも(戦争の)才能溢れる若者です。 この5巻は、圧倒的劣勢での撤退戦。ただでさえ撤退は難しいとされているはず。そして戦場ですから、血が出たりはあたりまえ、槍が刺さったり頭が割られたり銃に撃たれたり馬に踏まれたり、痛い場面がこれでもか!とてんこもり。私の背中もぞわぞわしますが、軍学校の生徒達も本当の戦場(戦争)をはじめて知るのです。同時に、バルツァーも少しずつ変わっていくんだろうなぁ。 ただ、優秀な戦略的軍人のバルツァーも、所詮は軍国の一将校でしかないわけで。この先の戦争、外交の場で、どんな立ち回りを演じることになるのか、利用されるのか、続きが気になって目が離せません。次巻の発売予定は冬ですか・・・遠いなぁ。

Posted byブクログ