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なごり歌 の商品レビュー

3.6

37件のお客様レビュー

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2021/12/18

かたみ歌に続き、なごり歌。 こっちが読みやすかった。 短編だけど、繋がってて、皆、何かしらの重荷を背負って生きている←しかもなかなかに重いやつ。 とある昭和の団地の物語。

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2019/07/16

東京の東部、細い川を隔てて埼玉と接している大型団地、虹ヶ本団地を舞台にした7つの連作・物語。うら哀しさが身に染みてきます。これも朱川ワールドのひとつでしょうか・・・。朱川湊人 著「なごり歌」、2013.6発行。

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2018/12/12
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登場人物達が重なる短編集を連作短編と呼ぶのか。知らなかった。 ライト系、ダーク系に分かれるけれど 今作は『かたみ歌』のようなライト系。タイトルも似ているので、同じ雰囲気。 商店街ではなくマンモス?団地が舞台。 朱川氏の描く、昭和ノスタルジー満載なのがまた好き。 さらりと描かれるが、けれど確固として感じる悲しさはあるけれど。。。 妖怪?や幽霊?と超常現象がかすれるくらいに。 大人が主人公の物語が、また切なかったかなぁ。。 遠くの友だち →子供主人公。夏休みに転校するとこんな罠が。。 秋に来た男 →幽霊側は切ないけれど、まさかのオチは微笑ましかった。 バタークリームと三億円 →有名な事件だけれど当時の興奮ってどんなだったのだろう??幽霊の死の真相がちらりとラストですけれど、彼女は告発する気が無いのだろうか。。犯人とどんな関係だったのだろう?? レイラの研究 →子供の不条理がまたちらりと。。 ゆうらり飛行機 →ほの悲しい。。 今は寂しい道 →まさかの雷獣再登場。 そら色のマリア →ますます、犯人との関係性が謎。。。色々想像してみるが。。 残されて、でも日々は流れ生きなければいけない、というのはどんな感じなのだろう。。

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2016/10/14
  • ネタバレ

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初読。図書館。7編の連作短編集。『かたみ歌』の続編。確かに同じ雰囲気を引き継いでいる。『今は寂しい道』がいちばん好み。病気で亡くなった奥さんにあの世で再会するために生きている日々を「今は寂しい道」と名付けること。寂しいけれど悲しくはなく、幸せだけれど充たされてはいない。そんな心をきゅっと摑まれる語り口。愛する人を失いなお生き続けるとはどういうことなのかについて考えてしまう。

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2016/06/01

『今は寂しい道』の、 夫婦だけの合言葉がとても心に残る。 夫婦でなくとも、友達、親子、恋人、同僚。みんなそれぞれの暗号を持っているのかな、と想像した。 辛い時には思い出したい。

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2016/03/13
  • ネタバレ

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★2016年3月12日読了『なごり歌』朱川湊人著 評価B+ 朱川湊人らしい昭和テイストのミステリ連作。中でしっかりそれぞれの登場人物、お話がからみ合ってきます。昭和40-50年台の東京東部に出来た団地、虹ケ本団地がその舞台となり、そこに住む人達の人生、哀歓が描かれます。 中でも、『ゆうらり飛行機』という短編がいいですね。団地に住む定年を過ぎたらしい森沢さんという男性と団地に住むつい最近4歳の男の子を流行り風邪で失ってしまった杉下さんという30台男性の交流が温かい。そして、森沢さんの人生もまた、辛く厳しい。それを乗り越えて温かい人物という点が渋い。 また、ここに絡んでくる杉下さんの階下の時計職人の菊谷は、最終の短編では意外な展開で再登場し、思わぬ方向へ話が進み、前半に登場した女性の物語にオチをつける。 なかなか良く出来た短編連作とその展開でした。朱川氏の持ち味が十二分に出た良作だと思います。

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2016/03/07

昭和43年から50年くらいの頃が舞台。 今見るともう変色が始まったり、ぼやけてきてしまった写真を見るよう。 カラー写真がある時代だから、セピア色になるにはまだ時間がある。 そういう、少し中途半端な“むかし” そこはかとない不思議と、そこはかとない哀しみ。 団地に住まう人々の、人...

昭和43年から50年くらいの頃が舞台。 今見るともう変色が始まったり、ぼやけてきてしまった写真を見るよう。 カラー写真がある時代だから、セピア色になるにはまだ時間がある。 そういう、少し中途半端な“むかし” そこはかとない不思議と、そこはかとない哀しみ。 団地に住まう人々の、人には知られざる事情や人生が少しだけ描かれる。 そう、団地に住まう人たちの数にしてみたら、“少しだけ”と呼べる量なのだけれど… 様々な人生だ。 雷獣の話はちょっと和む。

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2016/02/08

朱川湊人さんの本、初めて読みました。 ホラー系の本を書かれる方らしいと、苦手意識があって…。 一番印象に残ったのは「今は寂しい道」の素敵なご夫婦。 先立った妻に、こんなにもやさしく語りかけ続ける夫。 房江さんは今も幸せなんですね。 雷とともに落ちて来た、奇妙な生き物を拾った夫...

朱川湊人さんの本、初めて読みました。 ホラー系の本を書かれる方らしいと、苦手意識があって…。 一番印象に残ったのは「今は寂しい道」の素敵なご夫婦。 先立った妻に、こんなにもやさしく語りかけ続ける夫。 房江さんは今も幸せなんですね。 雷とともに落ちて来た、奇妙な生き物を拾った夫。 「この団地には雷獣が住んでいるのよ」と母さんが言っていたと息子から聞き、 それを信じて神社の森に連れて行ってあげる。 何かの理由で元の世界に戻れなくなってしまった雷獣の男の子を追いかけてきた女の子。 この夫に拾われたから、お友達に会えた。 もしかして「この人だったら…」と、めがけて落ちて来たのかもしれないね。 最後、新しい家族ができていて、ほっこり♪ ゆっくりとしたスピードのプロペラ飛行機も心に残ります。 全編通して、想像していた類の怖さはなくて、 なんか温かな気持ちになりました。 敬遠しないで読んでみて良かったです。 他の作品もよんでみようかな…。 怖くないといいけど(笑)

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2015/08/12

きっと、また会える。あの頃、団地は、未来と過去を繋ぐ道だったから。三億円事件の時効が迫り、「8時だョ!全員集合」に笑い転げていたあの頃。ひとつの町のような巨大な団地は、未来への希望と帰らない過去の繋ぎ目だった。失われた誰かを強く思う時、そこでは見えないものがよみがえる。ノスタルジ...

きっと、また会える。あの頃、団地は、未来と過去を繋ぐ道だったから。三億円事件の時効が迫り、「8時だョ!全員集合」に笑い転げていたあの頃。ひとつの町のような巨大な団地は、未来への希望と帰らない過去の繋ぎ目だった。失われた誰かを強く思う時、そこでは見えないものがよみがえる。ノスタルジックで少し怖い、悲しくて不思議な七つの物語。ベストセラー『かたみ歌』に続く感涙ホラー。

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2015/06/01

58 かたみ歌のがよかったけど、こっちもよかつんた。 団地という場所 澄川怜子の最後手紙の類は一切なく200円くらいの安っぽいシャープペンシルが入ってたってとこが面白かった。 ゆうらり

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