オー!ファーザー の商品レビュー
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4人の父を持つ主人公が事件に首を突っ込む。 終盤、父親たちが息子を助けるために実行した作戦がユーモアで伊坂作品らしいなと感じた。 他作品に比べて、伏線の張りと回収が雑というか、途中で方向修正したように感じられるような展開があった。連載作品であったことが関係しているかも知れない。 高校生の反抗はやり返しの限度が見えている甘えた反抗であると言うのが印象に残った。主人公が解決まで辿り着こうとするが、結局は大人の手を借りて解決される。この本自体のプロットにも守られている子供の姿を感じ取った。
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高校生の時に読んだ本 読んでる分にはこんなに素敵なお父さんたちが居たら毎日楽しいし頼もしいだろうな、と思うけど実際はそうでもなさそう。 クイズ番組でみんなで手旗信号をして、明日迎えに行くから待ってろよ!と言うシーンでじわっと泣きました。
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久しぶりに読みした、伊坂幸太郎さんの作品。 第一期の締めくくり、と位置付けされる本作ですが確かに「これぞ伊坂作品」と思わせる小説でした。 やっぱり会話の軽妙さが心地よい、オリジナリティの塊だと思います。楽しかった。
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20240222 最初から設定が好きで面白かった。 最後どうまとまるかと期待して、若干物足りなさあるがあえてだと思う。あくまでミステリーでなく、ファミリーロマンスだと。
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550頁もさらっと読める面白さでした。 1人の母と4人の父親を持つ由紀夫が、不意なカバンすり替え現場を見てしまい事件に巻き込まれ(首をつっこみ?)てゆく。 定番のくだりと言い回しは、やはり伊坂幸太郎のソレで期待を裏切らなかった。 とにかく父親たちが個性的で愉快だしそれが面白...
550頁もさらっと読める面白さでした。 1人の母と4人の父親を持つ由紀夫が、不意なカバンすり替え現場を見てしまい事件に巻き込まれ(首をつっこみ?)てゆく。 定番のくだりと言い回しは、やはり伊坂幸太郎のソレで期待を裏切らなかった。 とにかく父親たちが個性的で愉快だしそれが面白さに拍車をかけて、でもそれだけじゃなくセリフの節々にはいつも通り感心してしまう真理のような、哲学のような、本質をついた表現がしみる。 最初から謎がひしめき、厄介な出来事が絡んでゆく中、はられた伏線を回収していく描写が本当にあっぱれで大好きです。 こんな家族、不思議だけど愉快、理想とは言えないかもだけどその関係が羨ましい。 改めて、良い作品に出会えた。
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全てが伏線で読んでて飽きがこない本!! 落ち着いた主人公の主観によって本が進んでいくから、お父さんが4人とか、色々な事件が起きてもすっと入ってくる。最後の4人が由紀夫に言った言葉がそれぞれ自分が大切にしてることを伝えたみたいでほんとに良かった。 速読したい人にはあまり向いてい...
全てが伏線で読んでて飽きがこない本!! 落ち着いた主人公の主観によって本が進んでいくから、お父さんが4人とか、色々な事件が起きてもすっと入ってくる。最後の4人が由紀夫に言った言葉がそれぞれ自分が大切にしてることを伝えたみたいでほんとに良かった。 速読したい人にはあまり向いていなかった。2時間くらいあれば読める本。
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4人の個性豊かなお父さん達と息子。事件に巻き込まれて最後は色々繋がる。4人のお父さんは大変そうだが羨ましいから欲しいとも思った。
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父親が4人なんて!!! 設定に惹かれて手にした一冊。 現実ではありえない関係だけど、個性溢れる4人の仲が良くて、会話が楽しい。彼らが息子を大切に想う気持ちと行動にじーんとくるものがあった。 個人的にはイケメンの葵が好き。 伏線回収が見事で、物語に、のめり込んでしま...
父親が4人なんて!!! 設定に惹かれて手にした一冊。 現実ではありえない関係だけど、個性溢れる4人の仲が良くて、会話が楽しい。彼らが息子を大切に想う気持ちと行動にじーんとくるものがあった。 個人的にはイケメンの葵が好き。 伏線回収が見事で、物語に、のめり込んでしまった。読後感も最高。
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結構、伊坂さんの要素が詰まった作品かなと、、、 前半から色んな出来事や会話が繰り広げれられ、それが伏線だったり、そうじゃなかったりすることやクライマックスのシーンでエンタメ要素を持ってくるようなところが伊坂さんらしく楽しかった。 あと、これも伊坂作品の良さで「言葉」がいい。それ...
結構、伊坂さんの要素が詰まった作品かなと、、、 前半から色んな出来事や会話が繰り広げれられ、それが伏線だったり、そうじゃなかったりすることやクライマックスのシーンでエンタメ要素を持ってくるようなところが伊坂さんらしく楽しかった。 あと、これも伊坂作品の良さで「言葉」がいい。それは読者が人生の指針となるような示唆に富んだ言葉もそうだし、言葉遊びのようなものもそう。 個人的に好きだったのは、 「人生で有意義なことの大半は、無駄に見えるんだって、知らないの?」 「噂の大半が真実である、という噂すらある。」 の二つ。
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バクチ好きの鷹、本好きの大学教授悟、体育会系中学校教師の勲、バー経営の女好き葵。 高ニの由紀夫には父親が4人もいて、母親と父親4人と由紀夫の6人で暮らしている。 伊坂氏の描く家族のお話はどこか風変わりで、現実には有り得ないんじゃないかと思いつつも、嫌みがこれっぽちもなくて面白い...
バクチ好きの鷹、本好きの大学教授悟、体育会系中学校教師の勲、バー経営の女好き葵。 高ニの由紀夫には父親が4人もいて、母親と父親4人と由紀夫の6人で暮らしている。 伊坂氏の描く家族のお話はどこか風変わりで、現実には有り得ないんじゃないかと思いつつも、嫌みがこれっぽちもなくて面白い。 中間試験期間にもかかわらず、高校生の由紀夫が同級生たちと社会のトラブルに巻き込まれ、個性的で正義感の強い4人の父親それぞれが、由紀夫に大人の世界を教えてくれる。 なんて魅力的な展開。母親の知代さんはほとんど出てこないけれど、アクションあり冒険ありで、息子と4人の父親との関係がとても羨ましかったです。
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