ZOO CITY の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
南アフリカ・ヨハネスブルグを舞台にした、ハードボイルドとファンタジーが絶妙に混ざり合った一風変わった物語だ。 主人公は、ナマケモノを伴う元ジャーナリスト。過去の過ちから、今は「失せ物探し屋」として生計を立てている。この街では、犯罪者は動物と契約し、超能力を得る代わりに、その動物を生涯連れ歩くことになる。そんな奇妙な設定が、物語に独特の雰囲気を与えている。 一方で、本書は単なるミステリーにとどまらず、社会問題や人間の心の闇なども深く掘り下げている。特に、主人公のナマケモノという動物との関係性や、過去のトラウマとの向き合い方が印象的だった。 この小説の魅力は、何と言ってもその独特な世界観だろう。南アフリカの多様な文化や、動物と人間が共存する奇妙な社会、そして、主人公の皮肉たっぷりの語り口が、読者を物語の世界へと引き込んでいく。 個人的には、主人公のキャラクターが非常に魅力的だった。過去の栄光と挫折を背負いながらも、どこか飄々とした態度で困難に立ち向かう姿は、読者に共感と感動を与える。また、物語に登場する様々な登場人物も個性的で、それぞれが抱える悩みや葛藤が丁寧に描かれている。 ハードボイルド小説やファンタジー小説が好きなら、きっとこの作品を楽しめるだろう。また、社会問題に関心がある人にも、一読をオススメしたい。
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この手のSFに慣れてないから、ちょっと…という感じ 結局、動物との絆だったり、そういった些末のことは放っておいて、一気にジェットコースター… 何が何だか残るものが何も見当たらん
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南アフリカのヨハネスブルク。 すべての凶悪犯罪者は動物と共生関係を結ばされ、代わりに超能力者を1つ使えるようになる。 動物連れとして前科者の目印になる。 主人公は元ジャーナリストの詐欺師、ナマケモノを連れ紛失物発見の能力を持った黒人女性。 はすっぱな主人公の語り口で物語が進んで...
南アフリカのヨハネスブルク。 すべての凶悪犯罪者は動物と共生関係を結ばされ、代わりに超能力者を1つ使えるようになる。 動物連れとして前科者の目印になる。 主人公は元ジャーナリストの詐欺師、ナマケモノを連れ紛失物発見の能力を持った黒人女性。 はすっぱな主人公の語り口で物語が進んで行くので慣れるまで読みにくかったし、登場人物が割と多いのと、みんな犯罪者で誰が誰だか混乱しがちではありました。 ファンタジックな世界観とは裏腹に残酷で腹黒い内容です。
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な、長かった…笑 訳が合わなかったか、ずいぶん時間をかけてしまった。 犯罪者が動物と共生関係をもつズーシティで、ジンジというナマケモノをつれた女性が事件に巻き込まれていく。 動物憑きは超能力をもってるらしいんだけど、いまいち機能してない気がするなぁ。そういう意味では見所は粗野な語...
な、長かった…笑 訳が合わなかったか、ずいぶん時間をかけてしまった。 犯罪者が動物と共生関係をもつズーシティで、ジンジというナマケモノをつれた女性が事件に巻き込まれていく。 動物憑きは超能力をもってるらしいんだけど、いまいち機能してない気がするなぁ。そういう意味では見所は粗野な語り口の皮肉とか、あくまでダーティー世界を描くとことかだと思う。 後半の血なまぐさいアクションメインなシーンは読まされた。
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南アフリカという、他の小説ではなかなか見られない舞台と、犯罪者と動物がセットになっている設定が目を惹いた。 訳文はハードボイルド小説を思わせる単文で、テンポは悪くないが、ストーリー構成のアンバランスさがやや気になった。
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