子どものスポーツ障害・外反母趾は『歩き方』で治る！ の商品レビュー

古屋達司【著】

2020/09/24

[江戸川区図書館]

近隣三区では江戸川区のみだったので久しぶりに利用。
西村泰紀著の「その靴、痛くないですか? あなたにぴったりな靴の見つけ方」を読んで興味を持った、外反母趾や開帳足の改善に関係すると思われる本の一冊。

「靴や神戸屋」の西村さん(ワイズや開帳足、出来寸などの靴によるサイズ違いを知った)⇒「理学療法士」の田中尚喜さん(西村さん同様幅が広い靴は×、後ろ歩きなどでの正しい歩き方やつま先立ちでの筋力トレーニングなどを知った)⇒と流れ着いての「外反母趾研究所」の古屋さん。ここでは足にあう靴の面での話はなく、完全に「外反母趾治療」に関する話でより切実な私の体の問題に関わる本と実感。

実際、この本では黒白とはいえ、数々の症例写真が掲載されていて、より具体的に自分の足と見比べることが出来た。ただ、結局自分が正しく状況を把握できているのかという点についてはやはり一抹の不安が。それでも自分が問題を抱えているだけでなく小学生の子を持つ親として、「運動神経の良さや運動量と正しい歩き方は関係なく、問題があれば発症する」という実例を多々見ることが出来て、改めて子供の足が正しい状況にあるのかどうかを意識してみようと思えた。

1-3章まではいわば実例紹介で、4章に詳しい写真つきの足の状況チェックが。恐らくこれは現在LINE登録すると送られてくるという50問のチェック項目とほぼ同じだろう。そしていよいよ5章で足の変形を防ぐエクササイズが掲載されている。
(この後に読んだ同著者の「外反母趾はゆりかご歩きで治る！」の方が、P.42～の足の状況チェック&P.134～日常のトレーニングが良かった)

■トレーニング例
①足首回し②第三関節の運動③外反母趾の人だけが行うようにとされているホーマン体操。両親指の爪の高さにゴムバンドをひっかけて両側に引っ張る運動だが、筋力トレーニングではないので親指自体に力を入れず、指が引っ張られて親指と人差し指の間が開くようにする。④タオル・エクササイズではタオルを両足で掴んで左右に引っ張ることで、足指(特に第三関節)に握る力と感覚を覚え込ます。

更に立ち方、歩き方(別著で紹介されている「ゆりかご」歩き)の指導のあと、ウォール・エクササイズと名付けられた足の運搬方法をゆっくりと足に覚え込ませるための運動が。片足の踵着地から親指メインで足指までの体重移動をしっかりと行う「一歩」を、壁についた腕を折りたたむように体を壁に近づける形で練習するエクササイズ。

まずは田中さんの後ろ歩きとつま先立ち、そしてこの古屋さんのゆりかご歩きやホーマン体操などで外反母趾解消を頑張ってみよう。

■外反母趾研究所(東京都板橋区三園1-20-8)
https://asinayami.com/schoolpr
西高島平付近にある「みその接骨院」で長年外反母趾治療を行っていたが、2020年のコロナ禍を機にZoomによるオンラインスクール(3か月36000円)を開講中。