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モロッコ幻想物語 の商品レビュー

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2024/07/08

思いついたストーリーを筆記せずに ひたすら語る(聞き手が書き取る or 録音しておく)と、 こんな――ある意味デタラメな――展開になるのか。 それでいて一応オチがついている感じ(?)が 摩訶不思議な掌短編集。 モロッコのタンジールに移住した作家ポール・ボウルズが 親しくなった地元...

思いついたストーリーを筆記せずに ひたすら語る(聞き手が書き取る or 録音しておく)と、 こんな――ある意味デタラメな――展開になるのか。 それでいて一応オチがついている感じ(?)が 摩訶不思議な掌短編集。 モロッコのタンジールに移住した作家ポール・ボウルズが 親しくなった地元の青年たちに語り下ろさせた小品群。 収録作は、 アフマド・ヤアクービー 「魚が魚を食べる夢を見た男」 「ゲーム」 「昨夜思いついたこと」 アブドゥッサラーム・ブライシュ 「三つのヒカーヤ:臆病、愚鈍、貪欲」 「トラック運転手ウマル」 ラルビー・ライヤーシー 「異父兄弟」 ムハンマド・ムラーベト 「竪琴」 「ル・フェッラーフ」 「狩猟家サイヤード」 「黒い鳥」 「蟻」 「衣装箱」 しかし、訳者・越川芳明のあとがき&四方田犬彦の解説 による裏話の方が面白かった(!) 後でブログにもう少し細かいことを綴る予定。 https://fukagawa-natsumi.hatenablog.com/

Posted byブクログ