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大江戸巨魂侍(二) の商品レビュー

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2014/09/04

 今回は、江戸の裏で悪事を企てる霊光教団との対決。ボリュームアップして、前作の連作短編から、今回は長編へと変化している。  前作に比べると、ややまとまりを欠いた感は否めない。主要登場人物が多く、錯綜している上に、それぞれの物語が展開しているのだから、これは致し方ないところだろうか...

 今回は、江戸の裏で悪事を企てる霊光教団との対決。ボリュームアップして、前作の連作短編から、今回は長編へと変化している。  前作に比べると、ややまとまりを欠いた感は否めない。主要登場人物が多く、錯綜している上に、それぞれの物語が展開しているのだから、これは致し方ないところだろうか。  個人的には三郎兵衛の話が余分に感じられたかな。中心の物語に関与していないし、物語のリズムを乱している。  あとがきにあった「常に観客の予想を裏切り期待に応えること」という要諦で言うと、終盤の展開は期待には応えているが、予想できていたところだ。  そのへんが惜しいかな。官能描写も文章も達者で、読ませるのだけど、ストーリーの昨雑さと予想できた展開が、面白さを削ってしまった。  というわけで、星四つ相当と評価したい。

Posted byブクログ