終わらざる夏(中) の商品レビュー
【ナツイチ】戦中、終戦間際の生活や時代背景などが色濃く描写されていて、戦争を知らない世代であるが、TVや学校の歴史等で習った内容を含め当時の過酷な状況が想像できた。当時の千島列島の様子が歴史的背景や人物等の視点から事細かく語られ、ドキュメンタリーさながらの展開を読み進めていった。...
【ナツイチ】戦中、終戦間際の生活や時代背景などが色濃く描写されていて、戦争を知らない世代であるが、TVや学校の歴史等で習った内容を含め当時の過酷な状況が想像できた。当時の千島列島の様子が歴史的背景や人物等の視点から事細かく語られ、ドキュメンタリーさながらの展開を読み進めていった。学童疎開、若者(男性)は戦地へ送り込まれ、家族はバラバラになってしまい…国のためにそうせざるを得ない状況だったということ、今の時代からは想像できないと感じた。当時は国民皆苦しい時代だったのが伝わって来て辛くなる。「下」へ。
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終戦後の任務を担った片岡と菊池医師、鬼熊軍曹の運命、そして疎開先から抜け出した片岡の息子。刻々と近づく終戦の日とその後の終わらない夏。中篇はじりじりとして進まない時と進んでほしくない時が交錯しているようだ。
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やっと中巻終了。まさかのファンタジーなエピソードもあり。登場人物ひとりひとり、立場や年齢が違っていても、思っていることはそんなに変わらないように思う。熱い。もうちょっといろんな考え方の人がいて、気持ちの緩急があるといい気がする。これが史実だと言われれば何も言えないのですが。
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上に続いて・・ 学童疎開中、先生方がどのように子供たちを見守り、指導されていたか・・小説の世界でしか知りえないことなのですが、胸が痛くなりました。
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まだ、ソ連軍は攻めてこないが、 不気味に物語は進行している。 一体この後シュムシュ島に残された日本軍はどうなるのだろうか。 そして、疎開先から逃げ出した子達はどうなるのだろうか、 下巻への期待が否が応でも高まる。
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戦争に向かう夫、残された妻、疎開する子供、 誰一人として幸せになれない戦争が改めて怖いと感じました。 当時の子供は、きっと今よりも大人なんだなと思います。 家族のことを心配して脱走するなんて、そうそうできることではありません。 日本は負けるのではなく、滅びるという言葉が印象的でし...
戦争に向かう夫、残された妻、疎開する子供、 誰一人として幸せになれない戦争が改めて怖いと感じました。 当時の子供は、きっと今よりも大人なんだなと思います。 家族のことを心配して脱走するなんて、そうそうできることではありません。 日本は負けるのではなく、滅びるという言葉が印象的でした。
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「戦争とは、生と死との、ありうべからざる親和だった。ただ生きるか死ぬかではなく、本来は死と対峙しなければならぬ生が、あろうことか握手を交わしてしまう異常な事態が戦争というものだった。」
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疎開先での子供達の暮らしや心情、子供達を預かる先生方の気持ちが心に迫ってくる。占守島の事やアイヌの人達の事、女子挺身隊員達の事など知らなかった話しばかりで夢中で読んだ。
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舞台に役者が集まりつつあり、 物語もある地点へ向けて動き出そうとしている予感がするのだけど、 それらが揃う前に1945年の夏になってしまった。 ええ?ここから話が動くの?もう戦争終わるはずだけど・・・。 と、思たところで作品名の「終わらざる夏」に立ち返る事に。 なるほど。話は...
舞台に役者が集まりつつあり、 物語もある地点へ向けて動き出そうとしている予感がするのだけど、 それらが揃う前に1945年の夏になってしまった。 ええ?ここから話が動くの?もう戦争終わるはずだけど・・・。 と、思たところで作品名の「終わらざる夏」に立ち返る事に。 なるほど。話はここからなのか。 下巻が熱くなりそう。 座して拝読。
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疎開中の片岡の息子が東京を目指して疎開先を抜け出してくる話が始まり、本編と二本が並行して進行する展開になる。片岡もやっと占守島に到着する。そこには女子挺身隊員の石橋キクらもおり、終戦に向かってこの島に起こる悲劇を思わせる。悲しい展開にならない事を祈りつつ、中巻を読了。
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