沖ノ島伝説殺人ファイル の商品レビュー
玄界灘の孤島、沖ノ島。 古代からのしきたりにより 世人の来訪をこばむ聖域で起きた水死事件。 事件か、事故か。 警察すら上陸できないせいで捜査は進まず 地元にゆかりのない人間の方が調査しやすいと STに出動要請がかかった。 おー! なんか山吹さん、大活躍。 いや、他のメンバーと同...
玄界灘の孤島、沖ノ島。 古代からのしきたりにより 世人の来訪をこばむ聖域で起きた水死事件。 事件か、事故か。 警察すら上陸できないせいで捜査は進まず 地元にゆかりのない人間の方が調査しやすいと STに出動要請がかかった。 おー! なんか山吹さん、大活躍。 いや、他のメンバーと同じくらいなんだけど 今までがわりと影薄かったもんで。 神社がらみの案件は似て非なるものでも 僧侶の山吹さんと親和性があったね。 沖ノ島については、はじめて知りました。 今でもまだ禁忌が残っているんですねぇ。 ずっと受け継がれてきたものを 恐れ敬う気持ちは、そう簡単には失えない。 それにしても、もう彼ら物語の続きはなし? 今野さん、他にもシリーズ多いからなぁ。
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現場を見ずに事件を解決してしまって、STらしい面白い解決方法だった! 最初、出張までの細かい描写がされてて、ページ足りる?って思ったけど、全然足りた!!! お決まりで、翠さんの手を菊川さんが握るところが好き
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沖ノ島での不可解な水死事件。赤城の解剖で殺人事件と判断され、黒崎と翠の人間嘘発見器、山吹の宗教知識、青山の心理分析に助けられて犯人を推理。対立した存在に見えた警察官OBも警察官の誇りを持っていた。 祟りは人の考え方、捉え方。他者から見たら不可思議に思えてもその土地に住む者にとって...
沖ノ島での不可解な水死事件。赤城の解剖で殺人事件と判断され、黒崎と翠の人間嘘発見器、山吹の宗教知識、青山の心理分析に助けられて犯人を推理。対立した存在に見えた警察官OBも警察官の誇りを持っていた。 祟りは人の考え方、捉え方。他者から見たら不可思議に思えてもその土地に住む者にとっては昔からの因習を無視して生活できない。 福岡グルメ美味しそうだった。
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ST科学特捜班シリーズ11冊目、伝説シリーズとしては3冊目。いつもの5人とキャリア組の百合根警部、今やすっかりSTに馴染んでいる菊川警部補が神に挑んでいく。 この作品は2013年に発刊。舞台である宗像大社は2017年に世界遺産に登録されていて、その前に書かれた作品だ。神職以外立ち...
ST科学特捜班シリーズ11冊目、伝説シリーズとしては3冊目。いつもの5人とキャリア組の百合根警部、今やすっかりSTに馴染んでいる菊川警部補が神に挑んでいく。 この作品は2013年に発刊。舞台である宗像大社は2017年に世界遺産に登録されていて、その前に書かれた作品だ。神職以外立ち入り禁止の沖ノ島でどう解決するのかも読みどころだ。 エンタメミステリーとしては面白い。
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欲に目がくらむ、いい話を持ちかけられる、とついフラフラと話にのってしまうものか。そんな人にいくら言っても聞き入れてもらえないだろうな。
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- ネタバレ
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・隠岐の島の湾岸工事をしていたダイバーが死亡する ・福岡県警からの要請を受け、STメンバーが出張する。どうやら神との戦いになるとのこと ・福岡に到着したSTメンバー。しかし現場である沖ノ島には許可がないと上陸できない上、「不言様(おいわずさま)」という古くからの慣習のせいで地元民は島で起こったことをなかなか話そうとしない。この時点で警察としての捜査機能が大きく損なわれ、探偵小説のような証言と状況からの推理が必要になってくる ・現在は建設会社の顧問をしている警視正にまでなった警察OBの圧力で、福岡県警は積極的に捜査しようとせず機能不全に陥っている ・犯人は第一発見者の作業員。現場監督は口裏合わせの共犯 ・ダイバーが沖ノ島に転がっている国宝級の物品と盗掘し、建設会社経由で海外に売りさばこうとしていたことが殺害動機。作業員と現場監督は沖ノ島を神聖視し強い信仰心を持っていたので、ダイバーの行動が許せなかった ・二人が口裏合わせをし、状況を捏造した証拠写真を提出していた ・警察OBは最初会社を守るために警察の捜査を嫌がっており被害者と建設会社の関係を隠していたが、犯罪は見逃せないとダイバーを斡旋・盗掘品を海外に売りさばいていた会社役員を警察に突き出した
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#読了 伝説シリーズ第三弾。宗像大社・沖ノ島で起きた事件。神域ということで「御言わず様」やら「女人禁制」やら様々なしきたりやしがらみがあり、現地に調査にもいけない地元の警察とSTの面々。こういうしきたりを上手く使って話が進んでいって面白かった。もっと山吹さんの宗教解説読んでいたか...
#読了 伝説シリーズ第三弾。宗像大社・沖ノ島で起きた事件。神域ということで「御言わず様」やら「女人禁制」やら様々なしきたりやしがらみがあり、現地に調査にもいけない地元の警察とSTの面々。こういうしきたりを上手く使って話が進んでいって面白かった。もっと山吹さんの宗教解説読んでいたかったな。 事件は、こういうお話ではありがちな感じの顛末でした。
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シリーズ第十一作。伝説シリーズ三作の第三弾。今回はSTメンバー皆が活躍。赤城は解剖で、青山はいつも通りの推理で、結城と黒崎は人間嘘発見器として、さらに結城は血痕の物理学的解釈でも、そして山吹が宗教的推理で、活躍した。面白かった。
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宗像大社・沖津宮が普段は入島禁止で、上陸する際には衣服を全て脱ぎ捨てて海に入って禊ぎをしなければならないことはTVで見た記憶があった。STが福岡県警の要請を受けて現地入りする蓋然性が自然だ。神域はSTの捜査も阻む。そんな困難な状況で、着実に真相へ近付くのを読むのは楽しかった。伝説...
宗像大社・沖津宮が普段は入島禁止で、上陸する際には衣服を全て脱ぎ捨てて海に入って禊ぎをしなければならないことはTVで見た記憶があった。STが福岡県警の要請を受けて現地入りする蓋然性が自然だ。神域はSTの捜査も阻む。そんな困難な状況で、着実に真相へ近付くのを読むのは楽しかった。伝説シリーズでSTを知ったわけだが、3作で一区切りというのは、やはり警視庁科捜研が他道府県へ出向くには無理があったのかな~(笑)
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伝説シリーズ第3弾。沖ノ島といっても日本最南端のほうではなく、福岡県の玄界灘に浮かぶほう。これ、誰かがテレビでこの島の話しをしていて初めてその存在を知ったのですが、令和のこの時代でもそのような”領域”が存在していることが驚きです。 で、本作はその沖ノ島でおきた事件を巡ってSTの...
伝説シリーズ第3弾。沖ノ島といっても日本最南端のほうではなく、福岡県の玄界灘に浮かぶほう。これ、誰かがテレビでこの島の話しをしていて初めてその存在を知ったのですが、令和のこの時代でもそのような”領域”が存在していることが驚きです。 で、本作はその沖ノ島でおきた事件を巡ってSTの面々が福岡へ出張し捜査にあたる、というストーリー。島の因習もあり、現場である島の上陸ができない、関係者も島でおこったこと=事件に関することをしゃべらない、というちょっぴり四面楚歌的な状況でどのように捜査を進めるのか、ここが本作の読みどころかと思います。 また伝説シリーズを通じて、やはり青山の活躍が目立ちますね。飄々としているようで、素朴な疑問を起点として事件の真相に迫ってしまうところは彼らしいキャラクターが確立されていると感じます(あっ、勿論、他の4人のキャラも十分確立されていますが)。 今回の沖ノ島は事前知識があったので、ほかの伝説シリーズ2作よりも楽しめました。島の因習と事件とのつなげ方もなかなか興味深かったです。
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