1,800円以上の注文で送料無料

恋愛できない仕事なんです の商品レビュー

3.6

13件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

    6

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2013/06/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【観点別評価】文体☆3、展開☆3、作品としての質☆3、個人的嗜好☆3 【総合評価】非常にスタンダードな刑事×刑事。スタンダードすぎてのめり込めなかったが、細部に萌えポイントが撒かれているのでなかなか美味しい。☆3  受は真面目で几帳面だが仕事では無茶もする肝の据わった男。それなのに三十過ぎているにも拘らずセックスや恋愛に関してピンポイントで天然。おまけに美形。そんな萌え的にハイスペックな受と、受さんにぞっこん惚れ込んでいるイケメン年下攻、という個人的に大好物なCP属性。おまけに挿絵が北上れんさんなので、これだけでごはん炊飯器ごといけちゃう。  なので個人的には萌えの宝庫だったわけなのだが、萌え以外のところで美味しさがあったかというとそうでもないような。そういう意味では非常にBL的ともいえる。  どういうことか。刑事×刑事なので事件があり捜査がある。二人で張り込み、二人で謎解き。そこへ割り込んでくる当て馬氏。いいね!美味しいね!でも何故だろう、深みがない。いや、深みのなさが「気になる」といった方が適切か。  極論、作品自体が面白ければ別に攻さんと受さんの間の恋愛に深みなどなくたって良い。だが、犯人サイドで展開されるいささかお説教くさい恋愛劇の人間臭さを見ていると、なんだか攻と受の恋愛が霞んでしまう。向こうはそれなりに年季が入っていて、一方こちらは恋人になりたてだから仕方ないのだろうけど、だからこそもう少し好き合うまでに段階というか葛藤が欲しかったような。天然だからってそんなするっと「自分ゲイかも」って思って受け容れるのは三十過ぎた男としていいのか……まあ読み手としてはその少々抜けた純粋さに萌えるべきなんだろうけど。  小道具の携帯灰皿がなかなか効果的に使われていて良かった。この辺はさすが(やや引きずりすぎの感もあったけど)。  まとめると、するっと読んでつるっと萌えるタイプの作品だと思います。悪くはないのですが特別良いということもないような。作品内に属性萌え以外の部分で訴えかけてくるものが少ないので、読んでいるうちは萌えるのだけれど読み終わった後に残るものがない、そんな感じです。  そして細かいことですが、何作読んでも砂原作品の独特の言い回しがどうにも気になります。何故「揶揄った」をルビふってまで「やゆった」と読ませるのでしょう……他の作品には「苦笑った」(ルビによると「にがわらった」)なんてのもありましたが、「揶揄(やゆ)した/揶揄(からか)った」「苦笑(くしょう)した/苦笑(にがわら)いした」ではダメなのでしょうか、謎です……。

Posted byブクログ

2016/06/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本編は、雑誌掲載時に読んでいて、文庫化を心待ちにしていました。 砂原センセの刑事モノということで興味津々になりました。一体どんな話になるかと思ったら、地味に毒がきいてるいつもの砂原節健在ww シリアスと見せかけて、実はラブコメだというのは、面白いタイトルからもさりげなく匂ってきます… 大サービスなのは、イラストが北上れんセンセというところ。表紙見ただけでクラクラきました。北上センセのイラストとくれば、シリアスハードかと思っちゃいますよね…いい肩透かしくらいました。カッコいいcpにクラクラしながら、終始ニヤつきまくることになってしまいました。 警視庁組対課の食えない後輩刑事×天才的に鈍ちんな先輩刑事。 職務に専心する本名は、ガサツで大雑把な後輩の塚原が気に入りません。二人一緒で捜査に当たっているのに一向に溝が埋まらない中、麻薬の一斉摘発で関係者の一人を取り逃がしてしまいます。 手がかりをつかむため、本名は男の恋人を取り調べることに。 そして、その取調べ中、相手の女性に「女に興味ないの?」と言われてしまうのですが、本名はさっぱり理解できません。ガサツでかわいげがないのにマメに女の子とはつきあっているふうな塚原からも、本名は「実は係長が好きなのでは?」と言われてしまいます。でも、経験値に乏しく女性にあまり興味の無い本名はとっさに言い返すことができず、自分でもゲイなのでは?と不安に。「じゃあ、試してみるってのは?」とどう見ても下心丸出しの塚原に言われるまま、何も気付かずまんまと流されてしまうのです。 そんなことを仕掛ける塚原も相当ですが、でもそこからの展開が彼の思惑とは逆方向へ!本名の鈍さがまさかのとんでもない方向へ。 あのまま、廣永に特攻していたらもっと笑えたと思うんだけど、それはナシだったんでしょうか? 一応、塚原の彼シャツ願望作戦は成功していましたね~ その時の塚原のエロ目線と、その後の不機嫌さの意味がつかめてない本名の鈍感ぶりが最高でした! 書き下ろしの「キスさえできない仕事なんです」は、捜査のため和歌山まで出向き張り込みを続ける塚原と本名のじれったい関係が描かれています。 そこで、かつて本名が世話になった先輩刑事皆川と再会することになって、いっそうコトはややこしくめんどくさくなっていくのです… 下着の色を知ってるとか、そんなしょうもないことで張り合っている塚原が面白かったですww イラストがカッコよすぎで、だからよけいにおかしさが倍増でした! 刑事モノとしてもテレビの2時間ドラマにできそうなほど、人情に訴えるいい出来。 出版社封入特典のSSペーパー「恋愛できない休日なんです」は、相変わらず仕事でラブラブもままならない二人の姿が描かれています。 仲よさそうです。 そして、同じ場所に居合わせた「言ノ葉ノ花」cp、長谷部と余村の相変わらず仲良さそうな姿もオマケのSSに!うれしかったです。

Posted byブクログ

2013/06/12

攻め:塚原 受け:本名 1年下の塚原とは張り込みなどでコンビを組んでいるが几帳面な本名とは反りが合わず…。 反りの合わない相棒ものでワクテカだったのですが、1冊のうち半分で1作目が終わり、しかも最後までのエチがなく気持ちを通じ合わせて終了。 2作目でも縦糸に犯人を追ってる...

攻め:塚原 受け:本名 1年下の塚原とは張り込みなどでコンビを組んでいるが几帳面な本名とは反りが合わず…。 反りの合わない相棒ものでワクテカだったのですが、1冊のうち半分で1作目が終わり、しかも最後までのエチがなく気持ちを通じ合わせて終了。 2作目でも縦糸に犯人を追ってる中二人の交際が進展するのかと思いきや、過去の同僚が出てきたり。出てきた割にはかき回し方が大したことなかったり。全体的に詰めが甘かった感じでした。 本名(受け)が天然なのはいいのだけれど、生かされてなかったような。過去の知り合いの出現もやっぱり詰めが甘かったし、うーん残念過ぎる。 北上さんの挿し絵は良かったv

Posted byブクログ