ランタン灯る窓辺で の商品レビュー
外国人専門のアパート「ランタン楼」。 祖母の代わりに大家をすることになった瑞輝の成長を描く連作短編集。 「アンジャーネ」を改題・文庫化。 ほっこり系かと思いきや、終始きな臭い。 主人公が探偵みたいなこともしてるし。 綺麗事を想像しがちだけど、現実的な展開も結構ある。 ちなみに「...
外国人専門のアパート「ランタン楼」。 祖母の代わりに大家をすることになった瑞輝の成長を描く連作短編集。 「アンジャーネ」を改題・文庫化。 ほっこり系かと思いきや、終始きな臭い。 主人公が探偵みたいなこともしてるし。 綺麗事を想像しがちだけど、現実的な展開も結構ある。 ちなみに「アンジャーネ」は方言からきてるそう。
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良い意味であらすじを裏切ってくれる一冊でした。 よくあるほっこり系を期待しちゃダメです(笑。 まったくほっこりしないわけじゃないですけど…。 ピリリっと辛目なところがツボりました。 あぁ、でもランタン楼の描写は良かったな~。 そういうとこに住んでみたい。
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- ネタバレ
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瑞輝の気持ちが前向きでないからか、初めは全然面白く思えなかった。 でも我慢して読んでいる内にどんどん引き込まれ、最終的には続編があればいいのにと思うようになった。 ーーー 北関東のおある町にある、外国人向けアパート「ランタン楼」。昔からトラブルが絶えないアパートの歴史に怯えつつ、祖母の代わりに大家業をこなしていく瑞輝。住人の問題と対峙し、彼らの窮状を解決しようと奮闘するうちに、瑞輝の心にも大きな変化が訪れる。ランタン灯る古い洋館風のアパートを舞台に、異国の地で懸命に生きる人々との交流と聖年の成長を、優しく綴った連作集。
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「アンジャーネ」を改題 (収録作品)14/ジローJil´o Mirro Redondo/海亀/バルザフ/テリンノム/住人祭ーLa f^ete des voisins/エキストラ
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外国人専用アパートを舞台にした連作短編集。アパートの大家となった主人公が入居者やご近所さんと真摯に向き合い、読者も彼ら一人一人の物語(=人生)と向き合うことに。序盤は少し読みづらさも感じましたがすぐに慣れ、物語に引き込まれました。温かい気持ちになるというとありきたりですが、読んで...
外国人専用アパートを舞台にした連作短編集。アパートの大家となった主人公が入居者やご近所さんと真摯に向き合い、読者も彼ら一人一人の物語(=人生)と向き合うことに。序盤は少し読みづらさも感じましたがすぐに慣れ、物語に引き込まれました。温かい気持ちになるというとありきたりですが、読んでいるうちに肩肘張っていたのがほぐれ、読後はいつの間にか軽くなっている、そんな作品だと思います。
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外国人向けのアパート。大家代理は瑞輝くん。何となく目指していた弁護士をちょっと横に置いておいて、祖母の代わりを務める。街の人と入居者の、入居者どうしのあれやこれや。彼の推察にどきどきしたり感心したり。話そうとしないで分かり合えることはないと、当たり前のでもちょっぴり難しい事をして...
外国人向けのアパート。大家代理は瑞輝くん。何となく目指していた弁護士をちょっと横に置いておいて、祖母の代わりを務める。街の人と入居者の、入居者どうしのあれやこれや。彼の推察にどきどきしたり感心したり。話そうとしないで分かり合えることはないと、当たり前のでもちょっぴり難しい事をして行かなくてはという気になってしまった。
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日本人と結婚して日本に暮していた祖母の死をきっかけに、祖母が大家をしていた国際色豊かなアパートの大家になった主人公瑞輝。ちょっとミステリアスで国際色豊かなアパート・ランタン荘の住人たちとの連作短編集。
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パステルグリーンの外壁、内階段のアンティークな手摺、ベランダにかかるランタン。古い洋館好きなので想像するだけでも楽しくなります。北関東の外国人向けアパート、ランタン楼を舞台にした連作短編集。 今は外国人が増えたとはいえ、主人公の祖母の世代から外国人を受け入れていたランタン楼。建物...
パステルグリーンの外壁、内階段のアンティークな手摺、ベランダにかかるランタン。古い洋館好きなので想像するだけでも楽しくなります。北関東の外国人向けアパート、ランタン楼を舞台にした連作短編集。 今は外国人が増えたとはいえ、主人公の祖母の世代から外国人を受け入れていたランタン楼。建物も古く、立地のわりに家賃も低め、そんな物件に寄り付く人たちはどこか訳あり。ご近所からの目も暖かいとは言えないし、実際警察を呼ぶことも珍しくはありません。そんな舞台でも刺激を極力抑えたような、静かな作風は健在です。それは流動的に変わる店子との距離感であったり、一種独特な親子関係であったり、全てが表に出て大団円とはならない各章のラストであったり、そういったところに現れています。その静けさの中にポロッと出てくる感情や事実が強く印象に残ります。「1/4」では、何となくそんな気はしてたけど何でだろう?と思うくらいの薄い伏線。「テリンノム」ではスジョンの「いいね」に続く台詞。「住人祭」では真下さんがランタン楼に関わってきた理由。時間や空間の変化が読み取りにくい箇所もありましたが、物語の世界に浸ることができました。 瑞輝がエリートコースまっしぐらな同窓生にイラつくあたりは少々胸の空く思いがしました。特別な資格やスキルを身に付けないと人と関われない人間のやっかみです。
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容赦のない作家さんだな、というのは紅雲町シリーズを読んでいても思っていたのですが。この本もまた容赦なく描かれるたくさんの理不尽がある。 フィクションなのだからこそ解かれてほしい断罪されてほしいと願いながら読むのだけれど。関わることが出来ることと出来ないことの線引きが当たり前にある...
容赦のない作家さんだな、というのは紅雲町シリーズを読んでいても思っていたのですが。この本もまた容赦なく描かれるたくさんの理不尽がある。 フィクションなのだからこそ解かれてほしい断罪されてほしいと願いながら読むのだけれど。関わることが出来ることと出来ないことの線引きが当たり前にあるのはどうしようもない現実なのだとも思い知らされる。 …北関東の街、といえば。著者のヒット作である紅雲町シリーズをもちろん思い浮かべる。同じ県なのだろう。この著者がコラボとかしそうもないなとは思いつつも、お草さんと瑞輝のコラボを妄想して楽しかったりもしましたwww
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