雨月物語 の商品レビュー
やっぱり岩井さんの文章表現好きなんだと改めて思う。 お堅い印象の古典が妖艶に鮮やかに色づき、ただでさえ背筋が寒くなる「吉備津の釜」や「蛇性の婬」は、第三者の女の嫉妬と意地の悪い感情が縺れ合って更に底知れない闇を孕む。 怨霊や物の怪より恐ろしいのは女の綺麗事じゃ済まない胸の内。
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雨月物語に著者ならではの女の視点が入った作品 本著はストーリーを逸脱していないものの、原作を知っていると原作との違いを感じながら読める
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最初に原文っぽいのを読もうとして挫折、現代版を読んでみた。 有名な本だし、どんなかなーと思ったら、けっこうドロドロしてた。概ね女性側からの苦情なんだけども、時代が時代だけに、まぁ控えめというか、なんというか。今では女性は化けてでなくても十分怖いから、時代に合わないのかも、みたいな...
最初に原文っぽいのを読もうとして挫折、現代版を読んでみた。 有名な本だし、どんなかなーと思ったら、けっこうドロドロしてた。概ね女性側からの苦情なんだけども、時代が時代だけに、まぁ控えめというか、なんというか。今では女性は化けてでなくても十分怖いから、時代に合わないのかも、みたいなおっさん臭い感想を述べてみる。 しかし大概において坊主が生臭いのが良いやね。これには全国坊主組合もニッコリ。
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女性の視点で描いた雨月物語。 そもそも原作を読んだことがなかったので ファーストインプレッションがこの作品で良いのかは わからないが ともかく一読した印象はとてもドロドロしていて 情念渦巻く世界だということだった。 あと、出てくる男性の大概がわりと碌でもない奴ら。 女性の恨みつら...
女性の視点で描いた雨月物語。 そもそも原作を読んだことがなかったので ファーストインプレッションがこの作品で良いのかは わからないが ともかく一読した印象はとてもドロドロしていて 情念渦巻く世界だということだった。 あと、出てくる男性の大概がわりと碌でもない奴ら。 女性の恨みつらみで呪い殺されたりが多いが さもありなんといったところ。 次は原作に手をつけてみるとしようか。
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(2015.12.31読了)(2014.08.29購入) 【目次】 序 白峯 菊花の約 浅茅が宿 夢応の鯉魚 仏法僧 吉備津の釜 蛇性の婬 青頭巾 貧福論 著者インタビュー 歪んだ愛こそが怪談になるのかも ☆関連図書(既読) 「雨月物語」木原敏江著、中央公論社、1996.12...
(2015.12.31読了)(2014.08.29購入) 【目次】 序 白峯 菊花の約 浅茅が宿 夢応の鯉魚 仏法僧 吉備津の釜 蛇性の婬 青頭巾 貧福論 著者インタビュー 歪んだ愛こそが怪談になるのかも ☆関連図書(既読) 「雨月物語」木原敏江著、中央公論社、1996.12.20 「ぼっけえ、きょうてえ」岩井志麻子著、角川ホラー文庫、2002.07.10 (「BOOK」データベースより)amazon 「魂は一日に千里を行ける」左門との再会のため、自刃し幽霊となってまで宗右衛門は約束を果たす(「菊花の約」)。怨霊となった妻から護符で身を守り、夜を明かす不貞の夫。あと一晩で物忌みは終わるのだが…(「吉備津の釜」)。江戸時代、上田秋成によって書かれた怪異小説の傑作『雨月物語』が時空を超えて蘇える!女性の独り語りによって、「女の情念」を色濃く描き出す。
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新しい視点で志麻子さんが描く雨月物語。 序の妾と、それに続く「白峯」の妾が別人と思わずに読み進めてしまい、途中までこんがらがってしまってた。 それ以外はとても読みやすい。 新しい解釈ながらも、ちゃんと原作に忠実。 青頭巾はとても可愛らしく好きな終わり方。 少年を愛した住職も喜...
新しい視点で志麻子さんが描く雨月物語。 序の妾と、それに続く「白峯」の妾が別人と思わずに読み進めてしまい、途中までこんがらがってしまってた。 それ以外はとても読みやすい。 新しい解釈ながらも、ちゃんと原作に忠実。 青頭巾はとても可愛らしく好きな終わり方。 少年を愛した住職も喜んでいることでしょう。
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原典未読のため、比較はできませんが…。語り口調が若干くどい。あと「これこれこういう歌を詠みました」という形ではなく、歌は歌でそのまま載せて欲しかったです。意味は分からなくても、歌そのものの響きでしか感じられないものもあると思うので。
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