安全指示をうまく伝える方法 の商品レビュー
オフィス業務であっても建築現場においても指示を的確に伝えるために必要な考え方は同じであろうと思い手にとったが、確かに根本的な考え方は同じであった。 5W1Hを明確にし、何をすべきか、何をしてはいけないかを具体的に示すという当たり前の事であるが、その当たり前のことができてないた...
オフィス業務であっても建築現場においても指示を的確に伝えるために必要な考え方は同じであろうと思い手にとったが、確かに根本的な考え方は同じであった。 5W1Hを明確にし、何をすべきか、何をしてはいけないかを具体的に示すという当たり前の事であるが、その当たり前のことができてないため重大な事故が発生している。冒頭で紹介されている事故の事例は常識的に考えれば起きるはずのない事故が多く、その原因も指示ミスや勘違い、表示の問題という些細なものである。 指示の上達のための方法としてコーチングを紹介している。本書のおよそ1/4がコーチングの事例となっている。この事例は会話形式となっており非常にわかり易かった。作業者に考えさせ、それを実行させるという例が多かったが、当事者意識を高めるためには一方的に伝えるのではなく、対話によるものが有効という事なのだろう。 本書には多くの事例やケースが掲載されているが建設現場での事例にフォーカスした内容なので、そのままオフィス業務に適用することはできないが、指示の出し方の考え方は同じなので少しの工夫でオフィス業務へも適用することができるだろう。
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