インテルの製品開発を支えるSFプロトタイピング の商品レビュー
10年前の2013年に刊行。 インテル社のブライアン・デイビッド・ジョンソン氏による著書。 SF作品(短編小説、映画、コミック)に科学的根拠を持たせて未来を推察することができるという思想を元に、そのようなSF作品をプロトタイプと呼び、研究開発に役立てているという内容。 思ってい...
10年前の2013年に刊行。 インテル社のブライアン・デイビッド・ジョンソン氏による著書。 SF作品(短編小説、映画、コミック)に科学的根拠を持たせて未来を推察することができるという思想を元に、そのようなSF作品をプロトタイプと呼び、研究開発に役立てているという内容。 思っていた内容とは若干異なっていました(世にある一般のSF作品を元にプロトタイプを作ってみて研究開発に活かすような内容なのかな、と思っていた)。 読み進めるにあたり、以下が影響して読みづらかったです。 ・翻訳である ・SFの歴史が(当然)海外作品なので、すっと頭に入らない ・著者コメント、インタビュー、論文や他刊行物の引用が入り混じっている 期待が大きかった分、得るものが少なく残念でしたが、最後の最後で唐突にアインシュタインが登場して、ようやくSFプロトタイピングでやりたいことが理解できた気がします。 「SFプロトタイプ」は、「思考実験の一助にするためのプロトタイプ」なんですね。 読みながらずっと、「普通に製品企画したり、研究の仮説を立てるよりは、少しは発想しやすくなるだろうけど、費用対効果に見合うメリットが感じられないなあ」と、モヤモヤしていました。 そうではなく、これは、思考・発想を飛躍させるための、私が思うよりもより高度な世界での取り組みなんですね。
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著者はインテルの未来研究員である。10年後以降のコンピュータやガジェットの現実的な姿を予測するのが仕事。マクロプロッセの設計から開発まで5年から10年はかかる。 未来は定まっていないなことから、未来を作り出すために、SFプロトタイプを作る。つまり、未来に関するプロトタイプ、あるい...
著者はインテルの未来研究員である。10年後以降のコンピュータやガジェットの現実的な姿を予測するのが仕事。マクロプロッセの設計から開発まで5年から10年はかかる。 未来は定まっていないなことから、未来を作り出すために、SFプロトタイプを作る。つまり、未来に関するプロトタイプ、あるいは開発ののツールとしてSFを用いる。 SFプロタイプの作成プロセス 1.科学を選び、世界を作る;題材(科学、技術、社会問題)を選び、物語の舞台となる世界を設定する。 2.科学の変化点:プロトタイプで考察する科学ないしテクノロジーを紹介する。 3.科学が人々に及ぼす効果:1で設定した作品世界における科学の意義および効果を考察する。 4.人間の変化点:テクノロジーを現実世界に当てはめることで何が学べるのか。問題の解決策は。テクノロジーの改良点は。 5.何が学べるのか:4で得られた推測lや解決策、教訓、および人間に関する合意について考察する。
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インテルにはSF作家が働いていると聞き挑読。 フューチャリスト(未来研究員)の考え方や実例があるとおもいきや、SFの素晴らしさや作り方の例を示した本。 ほしかった情報が無かったので星は低め。
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“インテルの”云々て能書きが少々鬱陶しい、SFネタの解説書。SFつーてもなんだか即物的なのは、ビジネス書としての狙いがあるらしい。正直、作者が収録してる短編はSF的wktkのまるでないSSだけど、他の作家へのインタビューはおもしろい。アジモフが人間嫌いの悲観主義者てのはナルホドナ...
“インテルの”云々て能書きが少々鬱陶しい、SFネタの解説書。SFつーてもなんだか即物的なのは、ビジネス書としての狙いがあるらしい。正直、作者が収録してる短編はSF的wktkのまるでないSSだけど、他の作家へのインタビューはおもしろい。アジモフが人間嫌いの悲観主義者てのはナルホドナーと。しかし、人間と機械・AIを対立させる構図はどうにもカビ臭く感じてしまうなー
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期待したような内容ではなかったが、コリン・ドクトロウについて知り得たことが一番のポイントかも知れない。 SFをもっと楽しむことができるかとも思う。 Kindle版がでれば、再購入もあり? (それよりも、英語版がいいかも)
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