ぼくは旅にでた の商品レビュー
中部地方を約1ヶ月で縦断する独り旅。中々出来るものではないが、羨ましい事この上ない。お陰様でこの本に出会ってその旅を体験するような読書が出来て有り難く思う。その語り方がうまく自分ならどう判断するかの隙間をあけてくれていて尚の事体験度が増した様に思う作者は家族の理解が最大のネックだ...
中部地方を約1ヶ月で縦断する独り旅。中々出来るものではないが、羨ましい事この上ない。お陰様でこの本に出会ってその旅を体験するような読書が出来て有り難く思う。その語り方がうまく自分ならどう判断するかの隙間をあけてくれていて尚の事体験度が増した様に思う作者は家族の理解が最大のネックだと記しているが一般的には仕事、そしてやはり意識の高まりであろう。日頃、海外への気ままな旅行を夢見てはいるが、国内の旅も安全かつ魅力に感じた。 旅の始め、脳に体が引かれて進み、途中からむしろ体が脳を引っ張る形となるところが好きです。ここまで長期の、体を使った旅の醍醐味ですね。 現代なら携帯電話があるので実生活と隔絶した、とまではいかないだろうけど地図アプリも使えて旅行の敷居が下がるのではと、思う。 自然の風景をみるのではなく、自分が自然に見られに来ているという表現があり、とてもナチュラルに感じた。そんな境地になれる旅をしてみたい。
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私は、著者とは、何年前か忘れたが、埼玉のある集まりでお会いした記憶がある。 その時の印象はおもちゃに対する愛情とその人柄の良さが話し方からにじみ出ていて、心地よく会話した記憶だ。 さて、本書は20年ぶりに復刊した名著である。 著者はある日妻に「あのさ、旅に出たいんだ」ととっさに...
私は、著者とは、何年前か忘れたが、埼玉のある集まりでお会いした記憶がある。 その時の印象はおもちゃに対する愛情とその人柄の良さが話し方からにじみ出ていて、心地よく会話した記憶だ。 さて、本書は20年ぶりに復刊した名著である。 著者はある日妻に「あのさ、旅に出たいんだ」ととっさに言葉がでていた。 今、彼は33歳、子供は4才と2才の2人の子ども。 仕事は玩具を造って、販売する「なぞなぞ工房」というお店。 妻は何というか不安であったが、一言 「ま、いいか。私も私で遊んでいるわ」という明るい表情だった。すごい機転の利く妻である。 これで、旅立つ決心がついた。 旅の出発は6月。期間は1か月。 しかし、まだどこに行くかも決めていないし、 なぜ旅に出るのかも自分でわかっていないのである。 自宅の長瀞から、まずは秩父、山梨県清里へと進んで行く。歩いていくコースは車道ではなく、足に負担が無いように山の遊歩道を中心に進んだ。 この旅は知らない人とふれあいとか、風景を見て楽しむ旅ではない。 著者があとがきで書いている。 この旅は純粋に「ここではない、どこかに行きたい」と思ったから「ここではないどこかをさがす」旅にしたかった。 今回の旅に泊まりの内訳は、 民宿二泊、友人宅一泊、サウナ一泊、 徹夜行二泊、野宿21泊だった。 予算は七万円弱。 コースは、長瀞をスタートして、清里、伊那、 奈良井、高山、白山、金沢、高岡、富山、 上高地、松本、佐久、長瀞となる。
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