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母のことば、母のこころ の商品レビュー

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2019/12/14

全体的には完成度の低い構成だと思うけど、「母エピソード」がいっぱいつまっているので、誰が読んでも涙が出ると思う。林田スマさんは団塊の世代、多くの人が専業主婦になり、子どもの教育に熱心で、我が子は自分のようにはならないで欲しいと願って子育てしてきた。その親の世代というと、とにかく家...

全体的には完成度の低い構成だと思うけど、「母エピソード」がいっぱいつまっているので、誰が読んでも涙が出ると思う。林田スマさんは団塊の世代、多くの人が専業主婦になり、子どもの教育に熱心で、我が子は自分のようにはならないで欲しいと願って子育てしてきた。その親の世代というと、とにかく家族のために家業や畑仕事や針仕事に明け暮れ、常に忙しく立ち働き、それが当然のようだったが誇り高く、礼儀を重んじ、しつけに厳しい。 団塊ジュニアの子どもたちは、古い考えに縛られず、自分の道を選んでいく。 私はすこーしずれるが、やはり親は団塊の世代に近く、私自身が団塊ジュニアの少し下くらいなので、とっても共感できる内容だ。 私の母は古風なところもあるが、今にして思えば常に仕事と家事・育児を両立していて、どれも中途半端にはしなかったから、当時の女性としては相当に頑張った人なのではないかと思う。子どもにとって、「母」という存在がいかに偉大か、そしてそれが分かっているだけに、「母」たちが時代の変化のなかでいかに苦しんできたかを考えさせられる。 これからの時代、私たち女性は、「母たるもの」でありながらも、自分らしく輝きたいと思うし、「自分らしく輝くべきだ」という情報にあふれ、プレッシャーをかけられている。時代がうつりかわっても、大切なもの、本当に自分が大切にしたいと思うものを見失わず、置かれた環境や手に入れた仕事、家族に感謝していたいと思った。

Posted byブクログ