1,800円以上の注文で送料無料

オール・クリア(2) の商品レビュー

4.5

41件のお客様レビュー

  1. 5つ

    21

  2. 4つ

    13

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2022/09/20

ブラック・アウト、オール・クリア1に続き、 オール・クリア2読了!! 夢に出てきそう・・・ロンドン大空襲! エリザベス女王の国葬を前に、 戦禍のイギリスにタイムトラベルした気分。 しかし、長かったぁ~。 けど、オール・クリア2の後半は2度読みした。 史学生3人の中で共感できる...

ブラック・アウト、オール・クリア1に続き、 オール・クリア2読了!! 夢に出てきそう・・・ロンドン大空襲! エリザベス女王の国葬を前に、 戦禍のイギリスにタイムトラベルした気分。 しかし、長かったぁ~。 けど、オール・クリア2の後半は2度読みした。 史学生3人の中で共感できるのはアイリーン。 こういう人の心で、 苦難の時期を乗り越えて、今があると思う。 そして、かなりのインパクトがあった シェイクスピア俳優、サー・ゴドフリー・キングズマンの言葉は、必ず2度読みした。 シェイクスピアは、いい・・・改めて思い出した。 これだけの長編で、読者の感動を継続できるのは コニー・ウィリスはすごい。 8年がかりの超大作に大満足。 もう一度、読むかというと・・・。 次に行きたいかな。

Posted byブクログ

2021/04/29

なんかすごい話だった…さすがウィリス 超長編で風呂敷広げまくって、きっちり畳んでくるのすごい… 先の2冊は読み終わるのに時間がかかったけど、最後の1冊は丑三つ時に一気読みしてしまった!しかも読み終わってから色々考えちゃって更に眠れなくなった… ぐるぐるぐる… しかし後悔はしてい...

なんかすごい話だった…さすがウィリス 超長編で風呂敷広げまくって、きっちり畳んでくるのすごい… 先の2冊は読み終わるのに時間がかかったけど、最後の1冊は丑三つ時に一気読みしてしまった!しかも読み終わってから色々考えちゃって更に眠れなくなった… ぐるぐるぐる… しかし後悔はしていない! アイリーン、ポリー、マイク。 それぞれの結末がなんともね…。 あぁー! 主人公はポリーじゃなくアイリーンだったのかも知れない。 これはもう一回最初から拾い読みしたい。 (長すぎて全部読むのは辛い 笑)

Posted byブクログ

2020/12/14

ついに、「オールクリア(警報解除)!」 それは今、世界中の人々が心待ちにしている言葉。 今年中に『ブラックアウト』『オールクリア 1』『オールクリア 2』約1750ページ二段を読み切ると決意し、本日読了。 まさしく題名の通りの「オールクリア」で終焉。 私たちは歴史を遡ることは...

ついに、「オールクリア(警報解除)!」 それは今、世界中の人々が心待ちにしている言葉。 今年中に『ブラックアウト』『オールクリア 1』『オールクリア 2』約1750ページ二段を読み切ると決意し、本日読了。 まさしく題名の通りの「オールクリア」で終焉。 私たちは歴史を遡ることはできないけど、物語に登場した市井の人たちのように、コロナウイルスパンデミックの「オールクリア」まで、粘り強く今を生き抜く…。 「なぜ、そうなってしまったのか」を考えるより「いまよりのちに、希望を持って」 サー・ゴドフリーが舞台から叫ぶ! 「明けない夜はない! The night is long that never finds the day!」 (シェークスピア『マクベス』第4幕第3場)

Posted byブクログ

2020/05/11

ブラックアウト、オールクリア1から続き、とうとう完結編!著者は本書の執筆に8年を費やしたとのことですが、さすがの物量と、それに負けない構成力。最終巻でどんどん伏線が回収され、物語が収れんしていく様子は圧巻でした。 正直、戦時中のロンドンの状況については全く知識がなかったですが、...

ブラックアウト、オールクリア1から続き、とうとう完結編!著者は本書の執筆に8年を費やしたとのことですが、さすがの物量と、それに負けない構成力。最終巻でどんどん伏線が回収され、物語が収れんしていく様子は圧巻でした。 正直、戦時中のロンドンの状況については全く知識がなかったですが、人々の生活の様子が活き活きと描かれており、タイムトラベル的な要素を横に置いても充分に楽しめる作品でした。そこに未来からやって来た史学生たちの人間ドラマが加わり、最後まで一気に読まずにはいられず、ラストは感動して何度も読み返してしまいました。 さすがに大作すぎて、ストーリーを追うのに必死で細かい描写をキャッチできていないので、ブラックアウトから読み直して、「あー、こんなところにこんな伏線が!!」って発見していきたい。けど、再読するのにもものすごく時間がかかるんだろうな(笑)

Posted byブクログ

2019/03/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「ブラックアウト」の続編。 どうなるの!? というハラハラをずっと引きずるというか、ずっと盛り上げてくれたというか。 そして最後は、あー、いつもながら、コニー・ウィリスはさすがです。 しっかり全部終わらせて、微笑みと涙と温かさをもたらしてくれる。 とても内容が濃いので、はっきり言って半分もわかってないような気が。 改めて読み直さなければ。

Posted byブクログ

2018/04/06

全部読んだ! 面白い。さすがだ。 この3人は、時を超えていろんなとこで出会っていた。 コリンの話を読まなきゃ。 史学部シリーズ全部読まなきゃ。

Posted byブクログ

2016/06/04

「ブラックアウト」から「オールクリア1」と同2まででひとつの物語。とにかく長かった。面白かった。終盤に行くまでは少しダラダラとした感じはあるが、それらはすべてラストに向けた伏線である。最後にどんどん伏線が回収されていくのは見事。作者も苦労したと後書きにあるのだけど、特殊な時間の流...

「ブラックアウト」から「オールクリア1」と同2まででひとつの物語。とにかく長かった。面白かった。終盤に行くまでは少しダラダラとした感じはあるが、それらはすべてラストに向けた伏線である。最後にどんどん伏線が回収されていくのは見事。作者も苦労したと後書きにあるのだけど、特殊な時間の流れかたをする本作品においては、辻褄を合わせるだけでも大変な作業になるのは簡単に想像できる。これで意外というか、ある意味ロマンチックな結末まで用意するのだから、コニー・ウィリスはどんだけすごいんだと思わざるをえない。長くて読むのは大変だけど、読み終えた時の満足度は高い。読む価値はあった。

Posted byブクログ

2016/02/04

 このオックスフォード大学史学部シリーズ、タイム・パラドックスを起こす可能性がある時点には時間旅行できないという設定で、面倒くさいパラドックスは回避されている。それゆえ、過去から帰れなくなってしまったというほかは延々と戦時の生活が描かれるのだが、物語も最終局面に向かって、時間旅行...

 このオックスフォード大学史学部シリーズ、タイム・パラドックスを起こす可能性がある時点には時間旅行できないという設定で、面倒くさいパラドックスは回避されている。それゆえ、過去から帰れなくなってしまったというほかは延々と戦時の生活が描かれるのだが、物語も最終局面に向かって、時間旅行の問題が前景化してくる。  1940年に閉じ込められた(本巻では41年に年が開ける)、マイク、アイリーンことメロピー、ポリーの3人は、2060年のオックスフォードにメッセージを送ろうと偽装した広告記事を新聞にのせたり、様々な努力をするのだが、そうした帰還のための努力が効を奏しているなら、すでに回収チームが来ているはずだというパラドックスに気づいて、不安に苛まれる。  もうひとつの問題は、同じ時代に2回いることはできない(同一人物が2人になってしまうから)というルールで、すでに1943年から終戦までロンドンに来ているポリーは、そのデッドラインまでに帰らないと命が危ない。  そんななか、マイクが戦火にまかれて死んでしまう。ここまで引っ張ってきてそれはないでしょう、と思う。これもウィリスの仕掛けたプロットの罠なのだが、様々な仕込みがここにきて炸裂する。  マイクの死にうちひしがれる2人の前に現れたのは、彼らを助けに来たのにやはり戻れなくなってしまったダンワージー先生。うちひしがれたダンワージー先生は絶望的な結論に達している。  体験的な時間は過去・現在・未来と連なっているものである。過去は既になく、未来はまだない。ところが、ここにタイムマシンを導入した途端、現在は時間軸の外(つまりタイムマシン内)に移動し、過去も未来も既にそこにあるという、事後性のモードにはいってしまう。過去も未来ももう決まっていて、歴史は変えられない。徹底的な運命論になってしまうのだ。それでは時間旅行そのものも不可能になってしまうので、時間旅行者の行動の結果は時空連続体に吸収されて後に影響を残さないといった妥協策をとられることが多く、本書もその路線。  他方、歴史変え放題で、歴史を変えるたびに新たな平行世界が生ずるという、多元宇宙的設定を取るSFもある。あるいは過去・現在・未来という時間軸のさらに上にメタ時間があって、メタ時間の経過とともに、過去・現在・未来も変化していくとか。  ダンワージー先生の現状分析は、時間旅行者の影響は最初のうちは時空連続体に吸収されていたが、ある閾値を超えるともはや修復不能となり、その時間線には「降下点」も開かなくなって、隔離されてしまうという、部分的平行世界解釈である。彼らに帰るすべはない。  先生も助けにならないとすると、あとは『ブラックアウト』の冒頭に登場するコリン・テンプラーに望みを託すしかない。コリンは前作で12歳にして時間旅行に密航して大活躍したらしい(何しろ評者はまだ読んでない)。それがいまや高校生となって、オックスフォード大学史学部をめざしつつ、ラボのあたりをうろうろしてダンワージー先生に閉め出されていたのだ。彼はポリーに恋していて、何かあったら絶対助けにいくと言っていたのだ。  戦争は歓迎されるものではないが、敵はヒトラーなので、勝つまで耐え忍ぶしかない。ここには反戦も厭戦もなく、むしろ降りかかってくるものを耐えながら、自分の分を果たしていくという、むしろ災害下に近い状況が描かれている。マイクは戦時の英雄的な行為を調べるために渡航したのだが、市井の人々の自分の分を果たすという英雄的な行為、ポリーやアイリーンの英雄的な行為を見る。自分も英雄であることには気づかないまま。  ポリーは時空連続体のふるまいについて、ダンワージー先生とは違った解釈に到達するが、それはやはり運命論的時間解釈である。人は運命から逃れることはできないのに、自分の愛する者のために何かすることは、運命に強いられた犠牲や代償ではなくなるのだ。そしてそれこそが英雄的な行為と呼ぶにふさわしい。そんなとき、人は幸せな顔をしている。マイクも、アイリーンも、コリンも、そしてポリーも。歴史という時間の捕囚である人間に自由はないのに、人間は運命を自分のものとすることができる。  コニー・ウィリスの言いたいのはそういうことだ。それをこの紙幅を費やして、細部を積み重ねて呈示することで、読者はまるで実体験からその考えに到達したかのように感ずることになる。  『ブラックアウト』を読んでいても、何でこれが3大SF賞総なめの作品なんだと疑問に思うのだが、まさにその感動に賞が与えられていることに納得することになる。

Posted byブクログ

2016/01/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

相変わらずコニー・ウィリスはすばらしい.大好きだ. キャラは立つし,ストーリーテリングは完璧だし.この厚さをどっぷりと浸からせてもらえて,幸せな新年の三が日だった. 内容も第二次世界大戦のイギリス中を見て回っているようで,勉強になるし,面白いし. 閉じ込められた状況のなかで,先が見通せなくても最善を尽くそうとする史学生を,ロンドン大空襲の毎日を耐えたロンドン市民に重ねて. 散々やきもきして,散々フラストレーション貯めた後のコリンの登場は,空襲明けに響くオールクリアのサイレンか,V.Eデイの喜びか. 次はどのコニー・ウィリスを読もか,楽しみだ!

Posted byブクログ

2015/10/26

点在していたポリー達の存在していた時空が繋がって流れの中に存在しているようになって行く。少しずつ希望が見えてきて安心して読めた。彼は残念だったけどそれぞれが悔いのない生き方をしていたと思える。

Posted byブクログ