Jクラブ強化論 の商品レビュー
Jリーグクラブの強化部に焦点を当てた本。強化担当7人と代理人1人へのインタビューで構成されている。 世界のトップレベルを気軽にTV等で観られる時代に、なぜJリーグを観るのか? 私の答えは、「終わらない物語」を観たいからであり、遠くのトップクラブより生で観られる地元のクラブの方が感...
Jリーグクラブの強化部に焦点を当てた本。強化担当7人と代理人1人へのインタビューで構成されている。 世界のトップレベルを気軽にTV等で観られる時代に、なぜJリーグを観るのか? 私の答えは、「終わらない物語」を観たいからであり、遠くのトップクラブより生で観られる地元のクラブの方が感情移入しやすいからである。 強化部の主な仕事は、その物語の粗筋を共有出来る監督を探し、適した配役を予算内で揃えることだ。 特に監督人事が物語の方向性を大きく左右するだけに重要で、優れた監督であれば期待が高まる反面、ここに継続性が感じられないと混乱や怒りを覚える。 FC東京絡みは2人収録。クラブの長所や短所と強化部の力量とが想像以上に直結していて驚いた。 本書をヒントに対戦クラブの粗筋も想像しながら観戦を楽しみたい。 点ではなく線で観てこそJリーグは面白いのだ。
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各クラブのGM、強化担当に焦点をあてた一冊。 これまでにあまり語られなかった、知らなかった視点。チーム強化と考えなきゃいけない予算、選手のマッチング、そして強化部と現場の関係。 面白かった。サッカーとのこういう関わり方もいい。 サッカーは素晴らしい。
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サッカー関連のビジネス本が読みたくなって、在庫の本から探していたら 少し前に読みっぱなしになったこの本を発見。 今ではグランパスの社長になっている久米さんのGM時代の話などが読めて おもしろかったですね。 特にグランパスから海外へそして今はアントラーズにいる金崎の話などは...
サッカー関連のビジネス本が読みたくなって、在庫の本から探していたら 少し前に読みっぱなしになったこの本を発見。 今ではグランパスの社長になっている久米さんのGM時代の話などが読めて おもしろかったですね。 特にグランパスから海外へそして今はアントラーズにいる金崎の話などは 結果が出てからの話だけに興味深い。 なぜグランパスに戻らずアントラーズなのか・・・その理由がわかった気がしました。 久米さん以外にも8人のJリーグに関わる人たちの話が載っていて あらためてじっくり読みたい本だと思いました。 こういうことがあるから本を手放すのって難しい(;'∀')
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サッカーのJリーグでも黒子的な役割である、強化部(GM)のインタビューのまとめの本。 本書に出てくる人たちはJリーグは名の知れた人で、歴史や規模でも同じチームがないように、状況が異なる場所で哲学をもってチームを経営していると感じた。選手や監督がクローズアップされることが多いが、...
サッカーのJリーグでも黒子的な役割である、強化部(GM)のインタビューのまとめの本。 本書に出てくる人たちはJリーグは名の知れた人で、歴史や規模でも同じチームがないように、状況が異なる場所で哲学をもってチームを経営していると感じた。選手や監督がクローズアップされることが多いが、屋台骨を支えている強化部(GM)ももっとクローズアップされてよいような気がした。 本文中に出てくるのは下記の方々。山道氏(現浦和レッズ)、立石氏(現FC東京、元大分)、梶井氏(現G大阪)、佐久間氏(現甲府、元大宮)、小見氏(元柏、元東京V)、鈴木徳彦氏(現水戸、元FC東京)、久米氏(名古屋、元清水、元柏)、稲川氏(FIFA公式代理人)
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※このレビューにはネタバレを含みます
日本サッカーを良くする為にどうすればいいのか?Jクラブが健全に存続していくためには?世界に通用するクラブとは?などについて、各クラブの強化部に焦点を当てて考察している。 なかなか表には出てこないクラブの強化部の働きを詳しく知ることができ、非常に興味深かった。クラブを勝たせるために、決められた予算の中で如何に工夫して人員強化・環境整備をしていくか。選手とは違う戦いがあり、でも同じ「勝利」に向かってできる限りの方策を実行する。クラブ運営に限らず、普通の会社にも当てはまる行動が満載で感服してしまった。 クラブを応援することはもちろん、日本サッカーのため、という視点でもサッカー情報を見ていきたいと思い起こさせる本でした。
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エルゴラッソを読んでいても思うけれど、世間で言われているような論点をきちんと整理して、それを取材するのが上手な人だなと思う。そういった部分から、とても真摯な印象を受ける。スポーツの背景について語る際には、『複雑な問題を処理して描く』ということが求められる場合も多いけれど、まずはこ...
エルゴラッソを読んでいても思うけれど、世間で言われているような論点をきちんと整理して、それを取材するのが上手な人だなと思う。そういった部分から、とても真摯な印象を受ける。スポーツの背景について語る際には、『複雑な問題を処理して描く』ということが求められる場合も多いけれど、まずはこのような形で『基本に忠実』で『資料性の高い』書籍がたくさん出ればいいと思う。
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