愛の徴 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2013年。第48回。 また大作。また量子。頑張って読んだがw ルイ14世あたり、三銃士のダルタニャンあたりの歴史は好きなんだが。ヴェネチアも出てくるし。 みなしごのアナ。ある指輪を拾ったことから運命が変わっていく。グスタフの生まれ変わりのオオカミとともに生き。幼少のルイ14世の病を治し、画家の妻となり・・ 一方2030年代の沖縄。量子コンピューターを駆使しての実験。 すみません、いまいちわからなかったの。ただただ大作。
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あちこちで評価の高い本書ですが、600ページも費やして語る価値のあるストーリーではなかったというのが個人的な感想です。表現方法は確かに斬新かもしれませんが、ネタそのものは手垢まみれですし、とにかく冗長なのでほとんどのページは斜め読みです。
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17世紀フランス、ヴェルサイユ宮殿の前身の屋敷で下女として働くみなしごのアナ。近未来の沖縄、量子コンピュータの稼働実験に参加した語学技官の鈴。ふたつの時代のふたりの女性の物語が交わる時、驚愕の真実が……。 その壮大なスケールや情報量に圧倒される。ヴェラスケスの絵画、アイリスの花、...
17世紀フランス、ヴェルサイユ宮殿の前身の屋敷で下女として働くみなしごのアナ。近未来の沖縄、量子コンピュータの稼働実験に参加した語学技官の鈴。ふたつの時代のふたりの女性の物語が交わる時、驚愕の真実が……。 その壮大なスケールや情報量に圧倒される。ヴェラスケスの絵画、アイリスの花、ウロボロスの指環など作中に登場する様々なイメージが収束していく様は美しいが、いまひとつ物語に乗りきれなかったかな。とりあえず次回作に期待。
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”愛の徴 -天国の方角”近本洋一著 講談社(2013/5/23発売) (第48回メフィスト賞受賞作。) ・・・17世紀、聖遺物を巡る陰謀に巻き込まれた孤児のアナと画家であり外交官でもあるヴェラスケス。 近未来、最先端の量子コンピュータが考察するフランス国立文書館のデータの翻訳を...
”愛の徴 -天国の方角”近本洋一著 講談社(2013/5/23発売) (第48回メフィスト賞受賞作。) ・・・17世紀、聖遺物を巡る陰謀に巻き込まれた孤児のアナと画家であり外交官でもあるヴェラスケス。 近未来、最先端の量子コンピュータが考察するフランス国立文書館のデータの翻訳を請け負った語学技官の鈴。 二人がたどり着いた謎と真実は? ・・・非常に読後感のよい作品でした。 (内容には関連がありませんが、山田正紀”エイダ”や瀬名秀明”BRAIN VALLEY”が感覚として近かったです。) スケールの大きさもありますが、焦点がちらばらない点が良かったかと。 《謎は複数として顕れるし、結びつきあってひとつのものとなった時、真実の内に解消される》 無理やりにでも使ってみたい言葉ですね。 読み応えのある一冊を読みたい方にお勧めです。 ・・・推薦文は冲方丁。”化け物みたいな才能!””素晴らしく上質!幾らでも読める。全く長さを感じさせない。 ファンタスティックかつ抑制の効いた二つの物語が交わるさまは、 息をのむほど美しい。大満足!” 次作予定もあり。”その眺めに揺蕩う、時の秘密”2014年初春予定。
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メフィスト賞らしくない作品(良い意味で).ミステリかと思ってたらSF的な要素もあり,絵画の解釈もありとてんこ盛りでちょっと再読する必要がありそう.
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