今こそ知っておきたい「災害の日本史」 の商品レビュー
昔は関東大震災。今は3.11。 それにしても記録で残っているだけでも相当な被害。歴史は主に政治史だがメインで語られないだけで災害が及ぼす影響は甚大である。
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読み応えがあり、面白かった。災害そのものより、その後の買い占めによる飢餓とか、物価の高騰、水不足で災害が大きくなってしまう。いざとなったら、助け合うのではなくて、人間の醜さが出るんだなあと思って印象に残った。あと、人間は忘れる生き物。どんな災害にあっても、忘れてしまうものなんだなあ。心の隙とか、まさか自分にはふりかからない、といった根拠のない自信が、命を落とすきっかけにになってしまう。思い込みは怖い。あと、情報がいかに大事か、も分かった。情報があると、落ち着いたり、安心できたり、冷静になれたりするものなんだなあ。
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災害に関する本はこれまでにも数多く出版されています。とりわけ3.11は日本における災害について考え直すきっかけとなり,様々な観点から災害が論じられるようになりました。 本書は,災害を日本の歴史という観点から詳細にまとめられたものです。その歴史も,古くは古代から災害と関連させて述...
災害に関する本はこれまでにも数多く出版されています。とりわけ3.11は日本における災害について考え直すきっかけとなり,様々な観点から災害が論じられるようになりました。 本書は,災害を日本の歴史という観点から詳細にまとめられたものです。その歴史も,古くは古代から災害と関連させて述べられており,網羅性が非常に高いです。昔の日本人は,地震や台風といった災害とどのように付き合ってきたのかがよくわかる大変興味深い1冊だと思います。 600ページ以上にわたって詳細に書かれた本書を今読むことは,自然現象という避けられないものとどのように共存していくべきなのかを考える上で大変意義があると思われます。 日本の歴史を学びながら災害の実態がわかる一石二鳥の本だと思いますので,ぜひ。
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