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MM9 の商品レビュー

3.9

18件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2013/09/13

この人の小説に登場する女性や女性型アンドロイドは、たいてい状況や環境に運命を左右され、最後は恋愛でハッピーエンドというなんとも古臭い女性観で描かれることが多いので、自分の足で立って運命を切り開く女性が好きな私としてはすごく嫌なのですが、今回も女神の「処女性」が取り上げられていて、...

この人の小説に登場する女性や女性型アンドロイドは、たいてい状況や環境に運命を左右され、最後は恋愛でハッピーエンドというなんとも古臭い女性観で描かれることが多いので、自分の足で立って運命を切り開く女性が好きな私としてはすごく嫌なのですが、今回も女神の「処女性」が取り上げられていて、せっかくのスケールの大きさが、単なる子孫繁栄国防愛国小説になってしまったのは残念。しかもなぜかその部分だけが暗い。それまでのライトノベル的な展開が、いきなり戦時中の悲劇になってしまうチグハグさ。 なんていうのか、登場人物が急にきゅうくつになってしまうんですよね。 つじつまを合わせるために登場人物がいるんじゃなくて、登場人物が勝手に動き出すような物語が楽しいんですよ。そこでリアリティは求めてないから。 個人的にはスタートレックみたいな方向性とか、自分の知識欲だけを満足させるために怪獣を開発する女性マッドサイエンティストとかさ(笑) ま、ともかく特撮ファンとしては、怪獣が街を壊すシーンとか、敵の攻撃に対抗したり弱点を探したりする人間の努力とか、そこだけ読んでも楽しめます♪

Posted byブクログ

2013/09/04

MM9、遂に完結!(続編は作らないでね) シリーズ通して出ずっぱりの怪獣「ヒメ」はとうとう女神様に。神話宇宙とビッグバン宇宙の世界観から怪獣・怪物の存在を正当化させて始まったウルトラQもどきからどんどん話を大きくさせて円谷プロが昭和29年から20年かけた怪獣バトルの進化を3作で済...

MM9、遂に完結!(続編は作らないでね) シリーズ通して出ずっぱりの怪獣「ヒメ」はとうとう女神様に。神話宇宙とビッグバン宇宙の世界観から怪獣・怪物の存在を正当化させて始まったウルトラQもどきからどんどん話を大きくさせて円谷プロが昭和29年から20年かけた怪獣バトルの進化を3作で済ませてしまいました。 本作は我々の世代にはストレートなインパクトがありますが、若い世代はどうなんでしょう。どうみても「三大怪獣・地球最大の決戦」のオマージュですよね。表紙が円盤怪獣(合体する!これはキングジョー?)だから怪獣神ギガントは文章から想像するしかないけどメガロにガイガンを足した感じ?赤い熱線を吐くゴズは勿論ゴジラ、空を飛ぶ姿がドーナツ状のカガミはガメラ、ヒメはスーパーヒーローでも滅多にやらない二段変身するし。(サンダーマスク以来か?)こういうオマージュ・引用が何処から来たのかを想像をするだけで楽しい、終わってしまってホントに寂しい。昔オタクだったオジサンの心を熱くさせる怪獣小説の傑作でした。

Posted byブクログ

2013/09/01

MM9三作目。 どうしてこの本たちがみんなに知れ渡んないのか、ベストヒットにならないのかわからない! すっげー面白いです。 だって怪獣だよ、!ラノベレベルのキュンモノだよ! 地球物理学も宇宙規模の神話もテンコ盛りだよ! この3部作広めないうちには眠れません。

Posted byブクログ

2013/08/24

これまで山本小説では一番面白かったかな。トンデモ、を良くご存知なだけに相変わらず掌で転がされそうになってる感が否めないのだけど、大分山本節になじんできたような気がする。 宇宙消失と、虚無戦史ミロクの香りもぷんぷん漂う。 嫌いじゃないねえ。

Posted byブクログ

2013/07/27

怪獣が災害として登場する世界の物語であり、その怪獣が登場する必然性を神話宇宙とかの説明を追い始めた第2巻あたりから、当初のウルトラQ的な面白さが半減したのが残念。第2巻では未だ怪獣は怪獣として存在していたが、第3巻ではとうとう、神様まで昇格してしまい、どうなることかと思っていたら...

怪獣が災害として登場する世界の物語であり、その怪獣が登場する必然性を神話宇宙とかの説明を追い始めた第2巻あたりから、当初のウルトラQ的な面白さが半減したのが残念。第2巻では未だ怪獣は怪獣として存在していたが、第3巻ではとうとう、神様まで昇格してしまい、どうなることかと思っていたら、最後の最後では殆んどウルトラマン+ガメラ+バラゴンもしくはゴジラ連合軍vs宇宙怪獣ガイガン+モゲラ+ナース連合軍との怪獣総進撃状態。こうなってしまうと人間たる気特隊がいる意味は全くなく、当然ながら自衛隊はやれれ役に終始する。ただし自ら助くもののみ神は救うという意味において、人間の意地を示すために、オタク好みの美少女達に何の努力も苦労もしていない主人公がモテモテ状態という伏線が張ってあったということで、話は収斂するあたりは、まあ良くまとめましたという感が残る。流石に続編はないだろうな。

Posted byブクログ

2013/07/21

ヒメ敗北!  ガメラのようなウルトラセブンのような展開でワクワクする。前半は非常にだるくてイヤになるんだが、後半一気にたたみかける3対3の戦いはいいなぁ。この部分だけもう少しクローズアップしてくれたらいいいのに。  巫女さんもあんまり登場意義が薄かったり、主人公の彼女の役どこ...

ヒメ敗北!  ガメラのようなウルトラセブンのような展開でワクワクする。前半は非常にだるくてイヤになるんだが、後半一気にたたみかける3対3の戦いはいいなぁ。この部分だけもう少しクローズアップしてくれたらいいいのに。  巫女さんもあんまり登場意義が薄かったり、主人公の彼女の役どころもイマイチ不透明なんだが、ま、おもしろい作品であることは事実。続編がなさそうな終わり方だけれど、続編が出たらまた読むだろうな。

Posted byブクログ

2014/12/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

怪獣が出現したら、どう対処すべきか? 現代物理学に基づき怪獣を論じる、いい意味でアホな作品でしたが、遂に宇宙からの侵略者との対決に発展するとは。 しかし、日本を舞台にしながら記紀の神々と世界各国の神話の神々の起源を同じとすることで、萌えキャラのような位置づけだったヒメを地球の守り神に昇華させ、神話宇宙の侵略者との最終決戦のキーマンにしてしまうのはさすが。 SFとしても、ボーイ・ミーツ・ガールとしても、大変面白かった。

Posted byブクログ

2013/06/05

第1弾、昭和の特撮TVちっくな短編…。 第2弾、平成のCG映画ちっくな長編…。 そして、その流れでの第3弾でしたが…。 前半1/3の神話と地球物理学の御託は、 結構、読むのが大変かも…。挫折しそぅ。 途中から、ざっくり読み飛ばしました…。 中盤からは、本領を取り戻しましたが…...

第1弾、昭和の特撮TVちっくな短編…。 第2弾、平成のCG映画ちっくな長編…。 そして、その流れでの第3弾でしたが…。 前半1/3の神話と地球物理学の御託は、 結構、読むのが大変かも…。挫折しそぅ。 途中から、ざっくり読み飛ばしました…。 中盤からは、本領を取り戻しましたが…、 やっぱり、怪獣大決戦の醍醐味ってのは、 こぅじゃないとね~って感じでよしよし。 とても大好きなシリーズですが、何気に、 らせん三部作のよぅな失速感もあったか。 でも…、3作通して、面白かったですよ。

Posted byブクログ