ハル の商品レビュー

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12件のお客様レビュー

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2024/05/20

アニメの原作として書かれたもの。アニメは時間が決まっているため、脚本を作りながら縮めたり、加えたりした結果のアニメのノベライズ作品。アニメはみていなかったが、ラストを知らないまま読んだのがよかったと思う。 でも、長いままの作品を読んでみたかった。

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2019/03/29

著者は小説家ではなく脚本家。 でも、以前読んだ小説が良かったので読んでみました。 短い話でストーリ展開はある程度読めてしまいますが面白かったです。 もう少し長編の作品を読んでみたいな。

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2019/03/14

キューイチというロボットが恋人ハルを失って生きる気力の無くなったくるみを救うべく派遣されるーー 木皿泉さんの関連本を読んでいたので目にとまって読む。これはアニメ作品として作られたもののノベライズらしい。とてもサラッと読める。 木皿さんの作品は「昨日のカレー、明日のパン」というド...

キューイチというロボットが恋人ハルを失って生きる気力の無くなったくるみを救うべく派遣されるーー 木皿泉さんの関連本を読んでいたので目にとまって読む。これはアニメ作品として作られたもののノベライズらしい。とてもサラッと読める。 木皿さんの作品は「昨日のカレー、明日のパン」というドラマを観て小説を読んでいるのだけれど、昨日の…はドラマも小説もそれぞれひとつの作品として独立していて両方楽しめた。このハルはあくまでアニメ作品のプロット版という感じ。きっと、アニメ作品を観たらこの本に描かれた空気をもっと堪能出来たように思う。京都が舞台なのだけど、くるみが居る部屋、月子さん博士がいる空間、藍染、祭り…様々なものが。先日海街ダイアリーを終えての吉田秋生さんの記念座談会を読んだら、最初舞台を京都という話もあったのだけど、自分は京都だといわゆる観光的な京都しか思い浮かばずそこでの暮らしがみえないみたいなことをおっしゃってて(バナナフィッシュのNYは一度も行ってなくても暮らしがみえたから描けたとも言ってた)鎌倉へ(鎌倉は住んでたこともあるそう)取材に行った時はそこからインスピレーションを得るのではなくて頭にあった風景をロケする感じだったというのを思い出した。 ハルとくるみの一緒にいた時間が場所がアニメでは鮮明に映っていたのではないかな。 それでも、木皿さんの作品にある心に残る言葉はそこここにあった。 「人は死んだらどこに行ってしまうんですか?」 「どこにも行かないさ。ずっとオレたちのそばにいる」 関連本にあった「人は生まれてしまったらもう当たり前のようにそこにいる」という言葉と対をなしてるように感じた。

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2019/02/14

さらっとすぐ読めた。大切な人を喪って心が壊れちゃったけど、喪った人を近くに感じながら強く生きていくお話です。

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2019/01/15

飛行機事故で恋人「ハル」を失い、ひきこもりになった「くるみ」を救うために、「ハル」とそっくりのロボット「ロボハル」がくるみのもとに派遣された。 「ハルじゃないもん」 初めは心を開かなかったくるみも、だんだんと笑顔を見せるようになる。 でも…。 終盤に向かうにつれて、「あれ...

飛行機事故で恋人「ハル」を失い、ひきこもりになった「くるみ」を救うために、「ハル」とそっくりのロボット「ロボハル」がくるみのもとに派遣された。 「ハルじゃないもん」 初めは心を開かなかったくるみも、だんだんと笑顔を見せるようになる。 でも…。 終盤に向かうにつれて、「あれ?」と思うことがチラホラと。 そうして、最後の最後は意外な結末に!! 劇場アニメの原作だとか。 アニメとして観た方が、混乱しないのかな?

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2014/06/19

アニメのノベライズ、ということで、短いし、だいぶ省略している感もあるのだけれど、かなり泣いてしまった。 アニメ、観たいなぁ。

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2014/06/01

“「わからなくても、やさしくできる」 やさしくしていたら、本当にそれだけで、くるみさんは、あそこから出てきてくれるのだろうか。 だとしても、やさしくする、というのは具体的に何をどうすることなのだろう。 ぼくの気持ちがわかったのか、 「何もしなくていいんだよ」 と荒波博士はいった。...

“「わからなくても、やさしくできる」 やさしくしていたら、本当にそれだけで、くるみさんは、あそこから出てきてくれるのだろうか。 だとしても、やさしくする、というのは具体的に何をどうすることなのだろう。 ぼくの気持ちがわかったのか、 「何もしなくていいんだよ」 と荒波博士はいった。 「見ててやれば、それでいいんだって」 踏切の向こうでは、母親が乳母車で眠る子供の顔を、満足そうに見つめていた。 「そんなことだけで」 ぼくがいうと、 「そうだよ、そんなことだけでいいんだよ」 と荒波博士は、いいきる。”[P.46] 読み進めて、映画のシーンを思い出す。 “「ハルが生きていることを思い出しますように」 それをぼくはポケットにつっこむ。 朝は好きだ。これから始まるという感じが街中にあふれだす、この時間が一番いい。 定休日の札を営業中に裏返す。 朝ごはんを作る。 「いただきます」 と手をあわせる。 ゴハンを食べる。 もりもり食べる。 みそ汁を飲んで、そのうまさに、あーッと声を出す。 そんなことをくりかえして、ぼくは、この街で人間になってゆく。”[P.108]

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2013/10/20

実のところ木皿泉作品についての予備知識は全くなくて、アニメ映画がもの足りなく、原作を読めば補われるのではないかと思ったが、アニメ映画そのままでした。なので、結局もの足りない。くるみがロボハルに心を開く過程をもっと時間をかけて納得させてくれたなら、ラストのどんでん返しも二人の別れに...

実のところ木皿泉作品についての予備知識は全くなくて、アニメ映画がもの足りなく、原作を読めば補われるのではないかと思ったが、アニメ映画そのままでした。なので、結局もの足りない。くるみがロボハルに心を開く過程をもっと時間をかけて納得させてくれたなら、ラストのどんでん返しも二人の別れにもしんみりできただろうにと思う。二人を繋ぐ感情は恋心なんだろうけど、そこもさっぱり判らず読むというよりもただただ流れる話を傍観させられた。

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2014/03/31

原作劇場中編アニメの脚本家によるノベライズ。巻末に座談会収録。映画はまだ観てないけど、コミカライズは読んでいて結末を知っていても、小説は小説でまた印象が少し違って楽しめた。

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2013/07/22

あのとき。 言わなきゃよかったって思いたくない。 わかってるけど、できなさ過ぎる自分になかなか厳しい作品。 むしろ、心が腐ってるときのお守りにとっておこうか。

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