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朝鮮を愛し、朝鮮に愛された日本人 の商品レビュー

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2013/09/07

嫌韓・反韓の雰囲気が高まっている狭量な日本。この本は、知ろうともせずムードに流されたり鬱憤晴らしのように韓国を非難する人たちとは対極の人々を紹介する本。小学生向けの伝記のような書きぶり、その場にいたわけでも本人でもないくせに、情景描写や心理描写がコテコテと入っていて食傷してしまう...

嫌韓・反韓の雰囲気が高まっている狭量な日本。この本は、知ろうともせずムードに流されたり鬱憤晴らしのように韓国を非難する人たちとは対極の人々を紹介する本。小学生向けの伝記のような書きぶり、その場にいたわけでも本人でもないくせに、情景描写や心理描写がコテコテと入っていて食傷してしまうが、紹介されている人のなかには、初めて知る人も何人がいたので、一冊で8人の略歴を知ることができるという点では手軽でいい。 朝鮮半島の人々を愛し、地を這うように支えとなった8人(田内千鶴子、曽田嘉伊智、淵澤能恵、李方子、乗松雅休、浅川巧、重松髜修、望月カズ)の生きざまが描かれている。孤児や障害者を救ったり、貧困脱出や土地改良に働いたりした人々。誰もが貧しさのなかで、それをものともせず自分の思いが向いてしまったままに朝鮮とつき合っている。 この本で紹介されている人物のうち半分が女性だが、意識的に男女半々にしたのではなく、おそらく朝鮮半島で意義ある活動をした日本人のなかには女性が多い気がする。それはたぶん、地理的に近かったことがあるだろう。それとともに、大陸は日本より女性が活躍しやすかったのではないかしら。また、植民地という弱い立場に、性別上不利を被ることが多い女性としてシンパシィを感じたのではないかしら。 一方で、これは男女問わずだけど、日本より発展が遅れている国と見て、庇護するような思いでかかわった人もいたと思う。それでも、それでも、朝鮮のためになったのだから、その実を考えれば、思いの端はどこにあろうとよいだろう。彼らほど懇ろにかかわることなど、そうそうできることではないのだから。

Posted byブクログ