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私たちが、すすんで監視し、監視される、この世界について の商品レビュー

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2021/12/09

2001年9月11日以降、米軍の最先端技術によって収集された情報の両は1600%増加している。 斧を奮う人間が良心をなくsてしまったり、道徳的なひけめを感じなくなったりしているわけではなく、彼らはただ自分達が操作する機械装置の集めた情報の両に対処できない。これらの機械装置は今や、...

2001年9月11日以降、米軍の最先端技術によって収集された情報の両は1600%増加している。 斧を奮う人間が良心をなくsてしまったり、道徳的なひけめを感じなくなったりしているわけではなく、彼らはただ自分達が操作する機械装置の集めた情報の両に対処できない。これらの機械装置は今や、彼らの助けがあろうとなかろうと動作できる。

Posted byブクログ

2015/10/22

対話形式で読みやすい本ではあるけど、僕には難しい一冊だった。それでも「監視」というテーマについて考えてみたくなる一冊でもある。

Posted byブクログ

2015/07/12

訳がひどい。また、内容としてもここまで冗長に述べる必要があるように思われない(あとがきを先に読んだ方が良い)。しかし、この本書で扱っている話題は現在の社会において論じないことはできない種類のものであり、これから情報化や消費主義をどう制御していくかという点において重要だ。非常に示唆...

訳がひどい。また、内容としてもここまで冗長に述べる必要があるように思われない(あとがきを先に読んだ方が良い)。しかし、この本書で扱っている話題は現在の社会において論じないことはできない種類のものであり、これから情報化や消費主義をどう制御していくかという点において重要だ。非常に示唆的である。 パノプティコンという監視体制は、時代を経て、流動的な社会に即した形態に変化している。facebook、twitterなどに代表されるSNSや、軍用無である人機ドローン、これらの装置が従来からの監視概念の変化を如実に表している。そして、これらは社会的な振り分けやある種の人々の排除に貢献している。また、監視の方法は個々人が進んで監視に協力するという方式(=DIY監視)に移り変わっている。監視の方法は消費主義と接続され、AmazonやGoogleは、多量の情報分析に基づき個人に即した欲望を刺激するように情報提供を行う。これはまた社会的な分断、排除、外部との隔絶につながりうる。 情報化の進展によって、遠隔性の発展や作業の自動化が進んだ。監視役は監視カメラや生体認証装置、ドローンに取って代わっている。個人のアイデンティティは、「虹彩」「指紋」「静脈」といった個人を識別するための一部分によって担われるようになりつつある。これらによって、個人を代表するような「顔」「表情」と対面せずに済まされる社会が構築されていく。こうしたことは道徳的な後ろめたさを軽減する仕組みであり、非人間的な残虐行為を起こすことの垣根を低くしている(=道徳的中立化)。 我々の生活は、セキュリティ監視によって、安全になったのか。いいや、セキュリティに固執し、強迫的に追求することがかえってインセキュリティな状態を生み出している。 現在の「監視」にまつわる諸状態から、負の側面ばかりが目につく。しかし、「目を行き届かせる」ということはすなわち「配慮」につながる行為でもある。「配慮」は、権力による監視促進の都合の良い口実になることもあるが、倫理性をもたらす分岐となる可能性もある。 システム全体の問題が、全て個人に還元され、過剰な圧をかける仕組みができつつある。管理する者の責任が管理される側に回されるような仕組みであり、社会的な問題にもはや個人が自ら対処せねばならない状況である。さて、我々はまずこの社会において、どのように、そしてどのような希望を抱くかを考えなければならない。

Posted byブクログ

2014/04/18

大学1年生の授業で読んだ1冊。これからの数年、この本はダイナミックに変化していく社会を理解するのに大事な1冊になりそう。

Posted byブクログ