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金融の世界史 の商品レビュー

3.7

28件のお客様レビュー

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2023/05/16

実務家が書いた歴史の本なので、あまり期待はしなかったけど、面白かった。特に筆者の現役の頃の話は、エビデンスはともかく、当事者の記憶なわけで、時代の雰囲気が分かる。

Posted byブクログ

2022/06/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

金融の世界史と題してあるだけあって、世界の有史以来からの貨幣の成り立ちから市場の構築まで、幅広い分野の話が網羅されています。 抑えてる範囲が広いだけあって、各分野の詳細は省き気味なのは仕方ないです。 ただし著者の貨幣観が商品貨幣論なので、著書内での金融史の説明がどこまで正しいのかは怪しいところ。

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2021/08/29

メソポタミア文明からリーマン・ショックまでの金融の歴史を網羅。当時の政治的背景も併せて述べられており、立体的に理解できる内容となっている。

Posted byブクログ

2021/09/02

知人で大学の先生から頂き、拝読しました。 非常に興味深かったです。 見通しよく、本質的に重要な関連事項が巧みに整理されていて、尚且つ随所に著者の高い教養が滲み出ていて、大変勉強になりました。 金融の歴史は人間の欲の歴史。人間の営みの歴史。 風が吹けば桶屋が儲かるというような...

知人で大学の先生から頂き、拝読しました。 非常に興味深かったです。 見通しよく、本質的に重要な関連事項が巧みに整理されていて、尚且つ随所に著者の高い教養が滲み出ていて、大変勉強になりました。 金融の歴史は人間の欲の歴史。人間の営みの歴史。 風が吹けば桶屋が儲かるというような形で、順を追って歴史を紐解く事で、複雑化してみえる金融の本質が見えてくるように、分かりやすく興味深い雑学満載で解説、案内されています。 今ある金融の仕組みには、必ず存在意義があります。 今の金融の様相は、どんなに複雑に見えても、必ず人の欲や営みが生み出すことには変わりはない事、人は必ずしも完璧に合理的でなく、それが複雑性を生み出す事なども、歴史的具体例が挙げられていて、よく分かりました。 単に歴史を紹介するのでなく、金融の本質とは何かについて考えさせてくれる本です。 帳簿、利子、貨幣、市場、先物、株式、保険、他金融商品、その生い立ちが非常に分かりやすく整理されていて、金融初心者にとって、非常に読みやすく、大変良い本だと思います。

Posted byブクログ

2022/02/24

2020/12/18金融の世界史 板谷敏彦 金融の歴史について博識 人類は進歩せず 同じ過ちを繰り返している 1.冒険貸借 航海ビジネス→プロジェクトファイナンス    利子ではなく保険料   財産権の侵害 国王への貸付は踏み倒される   →破産 預金封鎖も同じ   エリザベス女...

2020/12/18金融の世界史 板谷敏彦 金融の歴史について博識 人類は進歩せず 同じ過ちを繰り返している 1.冒険貸借 航海ビジネス→プロジェクトファイナンス    利子ではなく保険料   財産権の侵害 国王への貸付は踏み倒される   →破産 預金封鎖も同じ   エリザベス女王ドレイクの海賊ビジネス=ベンチャービジネス 2.大航海時代で欧州の優位性    コロンブスの「多様性」vs中国「明の永楽帝」鄭和の大遠征   価格革命-新大陸の銀・インフレ-新興勢力の活躍、   印刷-宗教革命    グローバル化 閉鎖的な価値体系 異質が価値 利益をもたらす 資本が差異を失わせる   東インド会社 全ての航海を一事業 永久資本 3.鉄道事業 大規模な資金調達 株式会社の発明 エージェンシー問題   1899年時価総額の63%が鉄道株   1861年南北戦争国債発行に苦慮 投資銀行クックが個人向けに販売 4.ワイマール共和国 ハイパーインフレ   賠償金負担 物価上昇 マルク安 輸出堅調 ドイツ経済は好調   国債発行 短期債を中央銀行引き受け 長期債の発行へ振り替えが難航 通貨増発へ   仏国の賠償金過大 ドイツ経済の疲弊 ナチスの台頭 対仏戦争 戦勝 復讐の連鎖

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2020/10/22

前半から中盤は、時代時代における金融がどういったものだったのかの説明。この辺りは通貨や利子の話なので、歴史が好きな人であれば素直に楽しく読めると思う。 中盤で株式や債券が出始めたあたりから、歴史と金融の実態の解説が半々になって来る。株式や債券が何なのかわからない人には辛くなって...

前半から中盤は、時代時代における金融がどういったものだったのかの説明。この辺りは通貨や利子の話なので、歴史が好きな人であれば素直に楽しく読めると思う。 中盤で株式や債券が出始めたあたりから、歴史と金融の実態の解説が半々になって来る。株式や債券が何なのかわからない人には辛くなってくる。 後半、デリバティブズやファイナンス理論のあたりまで来ると、一通りの簡単な金融と経済学の用語を知らないと、多分読めない。殆どの単語の説明が不足してるので。 前半と後半で大分趣きが違う。 誰であろうとも前半は読んで置いて損は無い。面白いし為になる。 後半は、金融の意味はわかるがピンと来てない人(自分)の、教養の醸成にピッタリな内容。銀行とか証券会社とか良く分からないし怖い(これも自分)という人にオススメ。

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2020/10/31

金融が、古くは農業の発達から戦争、グローバル化など、人間活動の結果必要に迫られて発展し現在に至ることが良くわかった。金融の発展により歴史が動いていることもわかり、世界史の見方が変わった。

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2020/06/25

金融とは金の融通であり、余剰や信用、借金が社会を大きく動かしてきた歴史がおもしろい。ランダムウォーク理論の時代背景や考察はとても参考になった。

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2020/02/02

金融に関わる仕事をしているが、正直内容は難しかった。利子の話から始まり、国債や株の話に遷移して行くが、普段あまり考えない(正確には、ふと疑問に思うけど、考えるのをやめてしまう)ような内容が書かれていて、考えながら読む必要があった。それなりに金融の用語を知っている必要があるのと、一...

金融に関わる仕事をしているが、正直内容は難しかった。利子の話から始まり、国債や株の話に遷移して行くが、普段あまり考えない(正確には、ふと疑問に思うけど、考えるのをやめてしまう)ような内容が書かれていて、考えながら読む必要があった。それなりに金融の用語を知っている必要があるのと、一度は自分の頭で色んな金融商品の仕組みを考えたことがある人だとかなり楽しめるのではと思う。自分も歴史と交えて金融をこんな風に話せるようになりたいと思った一冊だった。

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2019/10/09

前作日露戦争資金調達の戦いが面白かったので読んでみた。古代メソポタミアのハムラビ法典では貨幣より先に利子の概念が定められていた、ところから始まり、現代のリーマン・ショック後に至るまで金融の歴史を追っていく。範囲が広いだけにやや教科書的な簡素さもあって、のめりこんで読む、って感じに...

前作日露戦争資金調達の戦いが面白かったので読んでみた。古代メソポタミアのハムラビ法典では貨幣より先に利子の概念が定められていた、ところから始まり、現代のリーマン・ショック後に至るまで金融の歴史を追っていく。範囲が広いだけにやや教科書的な簡素さもあって、のめりこんで読む、って感じにはならなかったが、それでもチャップリンの映画「街の灯」にまつわるエピソードや、筆者がニューハンプシャー州の土産物屋で買った「月へ行く鉄道」というビデオの舞台がブレトン・ウッズだったり多様な観点から結びつけてストーリーを紡ぐ博識さはさすが。そして思ったのは、〇〇GDPだとかの用語や株価のグラフの見方など、超基本的な知識は付けとくべきだなと。俺は経済学部で何してきたんやっちゅう。

Posted byブクログ